札幌近郊の大規模施設で、エアコン更新に合わせて屋上の室外機を入れ替える工事がありました。北嶺建設がご依頼を受けたのは、室外機の撤去・搬出に必要なクレーンと玉掛け、合図者などの手配です。エアコン屋さん、電気屋さんと同じ現場に入る相番の仕事でした。
この記事でわかること
- 大規模施設の室外機更新でクレーンが使われる場面
- 今回の現場で手配したクレーン・吊り具と当日の機械の変更
- 他業種との相番で意識した段取りとフォロー
- クレーン作業を相談するときに伝えておきたい情報
ご依頼の内容と私たちの役割
今回の工事はエアコンの更新です。古い室外機を撤去して搬出し、新しい室外機を据え付ける必要がありました。室外機は建物の高い位置にあり、人の手で運び下ろせるものではないため、クレーンで吊って移動させる方法がとられました。
北嶺建設に頼まれたのは、その吊り作業にかかわる部分です。具体的には、クレーンの手配、荷を吊り具でフックに掛ける玉掛け、クレーンの運転者に合図を送る合図者などをそろえることでした。エアコン本体の更新はエアコン屋さん、電気まわりは電気屋さんが担当し、私たちはその作業が進めやすいように吊り作業の段取りとフォローを受け持ちました。

当日は16tの予定が35tラフタークレーンに
手配していたのは16tのラフタークレーンでした。ところが当日は代車として35tのラフタークレーンが現場に来ています。ラフタークレーンはタイヤで走行でき、設置場所でアウトリガー(車体の横に張り出して機体を支える脚)を出して作業する移動式クレーンです。
写真では、アウトリガーの接地部分の下に木製の台と養生材が敷かれているのが見えます。一般に、クレーンの重さや吊り荷の荷重を地面へ分散させるために、こうした敷材が使われます。機体が大きくなれば、アウトリガーを張り出す幅や設置に必要なスペースも変わってくるため、機械が変わったときは据える位置や周囲の余裕を確認することが大切です。

クレーンの周囲にはカラーコーンとロープが置かれ、作業範囲が区切られている様子も写っています。人の出入りがある施設では、吊り荷の下や旋回範囲に人が入らないようにしておくことが、安全面で欠かせません。
室外機更新の流れ
現場での作業は次の流れで進みました。吊り作業の部分を北嶺建設が手配し、機器の更新はエアコン屋さん・電気屋さんとの協働です。
取り外した古い室外機を、クレーンで吊って搬出しました。
新しい室外機を所定の位置へ据え付けました。
据え付けた室外機に防雪フードなどを取り付けました。

屋上から見上げた写真では、伸ばしたブームが空に向かって立ち上がり、手前の屋上面には室外機が見えます。吊り具一式を使い、地上と屋上の間で荷を受け渡す作業でした。


地上には防雪フードの付いた室外機が置かれ、そばには黄色い吊りベルト(スリング)や工具類が並んでいます。防雪フードは、室外機の吸い込み口や吹き出し口に雪が入り込むのを防ぐためのカバーで、積雪のある地域ではよく使われる部材です。室外機まわりの雪害については、落雪で歪んだ室外機の架台を交換した事例でも紹介しています。
相番の現場で心掛けたこと
今回はエアコン屋さん、電気屋さんとの相番でした。クレーン側の段取りが遅れると、その後の機器の取り外しや接続作業もすべて止まってしまいます。そこで、各業者さんが作業しやすいように段取りを組み、吊り作業の前後もフォローに回りました。
作業時間にも決まりがありました。大規模施設では利用者や施設運営との兼ね合いで、作業できる時間帯が限られることがあります。限られた時間の中でしっかり終わらせることを意識し、当日の機械が代車に変わった中でも作業を進めました。
クレーン作業を相談するときに伝えたい情報
室外機などの重量物をクレーンで搬出・搬入する場合、現場の条件によって使える機械や段取りが大きく変わります。ご相談の際は、分かる範囲で次の情報があると検討が進めやすくなります。
- 吊る物の種類と台数、分かれば重さや大きさ
- 設置場所(屋上・高所など)とクレーンを据えられそうな場所
- 作業できる時間帯や曜日の制限
- 同じ日に入る他業者さんの有無と作業内容
- 現場の様子が分かる写真
実際にどの規模のクレーンが必要か、どこに据えられるかは、現地の状況を確認したうえでの判断になります。室外機の更新や重量物の吊り作業でお困りの際は、下記からお気軽にご相談ください。
よくある質問
室外機の入れ替えで、クレーンや玉掛けの手配だけを頼むことはできますか?
今回の事例では、エアコン更新の工事に伴うクレーン、玉掛け、合図者などの手配をご依頼いただきました。対応できるかどうかは、吊る物や設置場所、日程などの条件によって変わるため、まずは現場の状況をお知らせください。
予定していたクレーンと違う機種が来ることはありますか?
今回の現場では、16tラフタークレーンを手配していましたが、当日は代車として35tラフタークレーンが来ました。機体の大きさが変わると設置に必要なスペースも変わるため、据える場所に余裕があるかどうかも事前に共有いただけると検討しやすくなります。
村松 拓海
札幌市清田区の総合建設業・有限会社北嶺建設 工事部長。
移動式クレーン運転士、建築物石綿含有建材調査者、車両系建設機械ほか保有。
排水管洗浄からリフォーム、除排雪まで、札幌の住まいの困りごとに現場目線で対応しています。
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