「これって施工不良?」写真だけでは判断できない理由

「これって施工不良?」写真だけでは判断できない理由

こんにちは。北嶺建設です。

最近、住宅やリフォームに関するSNSで、こんな投稿をよく見かけるようになりました。

「これって施工不良でしょうか?」
「この隙間、普通ですか?」
「新築なのに、ここが気になります」

写真と一緒に、家の仕上がりについて質問している投稿です。

もちろん、本当に確認したほうがよい不具合が見つかることもあります。ただ、建築の仕事をしている立場から見ると、「この写真だけでは判断できない」というケースも少なくありません。

今回は、SNSが身近になったことで家づくりの「気になる」がどう変わってきたのか、そして不安を感じたときにどうすればよいのかをお話しします。

SNSで「家を見る目」が細かくなった

SNSには、たくさんの新築住宅やリフォーム事例が投稿されています。きれいなキッチン、整ったリビング、ホテルのような洗面室。以前なら住宅雑誌でしか見られなかった施工例を、今では毎日スマートフォンで見ることができます。

これは家づくりを考える方にとって大きなメリットです。

一方で、ほかの家を見る機会が増えたことで、

「うちとは違う」
「この仕上がりは普通なのかな」
「ほかの家はもっときれいに見える」

と、自宅の細かな部分が気になり始めることもあります。住宅を見る目が細かくなった、と言ってもよいかもしれません。

写真だけでは分からないことがたくさんある

たとえばクロスの継ぎ目。写真では線がはっきり見えていても、実際には光の当たり方で強調されていることがあります。

床と巾木の隙間も同じです。建物の材料にはそれぞれ特性があり、木材などは湿度や温度によって多少伸び縮みします。施工直後なのか、数年経っているのかでも状況は変わります。

写真からは、次のような情報が分かりません。

  • どんな材料を使用しているのか
  • 下地がどのような状態なのか
  • いつ施工したものなのか
  • 室内の温度や湿度
  • 光の方向
  • 建物の構造
  • 実際の隙間や段差が何mmあるのか

そのため、写真だけを見て「施工不良です」「やり直してもらったほうがいいです」と断定することは、実はとても難しいのです。

札幌の冬は「隙間」が目立ちやすい季節

北海道ならではの事情もあります。

札幌の冬は、暖房によって室内がとても乾燥します。すると木材やクロスの下地がわずかに縮み、

  • クロスの継ぎ目がうっすら開く
  • 床がきしむ、鳴る
  • 建具やフローリングにすき間ができる

といった症状が出やすくなります。

こうした症状の中には、春から夏にかけて湿度が戻ると目立たなくなるものもあります。「冬になって急に気になり始めた」という場合は、季節による変化の可能性も考えられます。

もちろん、季節のせいだと決めつけるのも禁物です。どちらなのかを見極めるためにも、実際に確認することが大切です。

「気になる」と「施工不良」は同じではない

ここはとても大切なところです。

毎日暮らす家ですから、気になるところがあれば確認したいと思うのは当然です。ただし、気になるところがある=施工不良とは限りません。

材料や施工方法の特性で起こりやすいもの

  • 光の加減でクロスの継ぎ目が見える
  • 建具にわずかな隙間がある
  • コーキングの幅が場所によって多少違う
  • 床材の模様や色が少し違って見える

これらの中には、材料の特性上、完全にはなくせないものもあります。

早めに相談したほうがよい症状

反対に、次のような症状は原因を調べたほうがよい場合があります。

  • 雨漏りや、天井・壁のしみ
  • 床の目立つ傾き
  • 基礎や外壁の大きなひび割れ
  • 建具が急に閉まらなくなった、引っかかるようになった
  • 補修しても同じ症状が繰り返し出る

なお新築住宅の場合、柱や基礎などの構造上主要な部分と、雨水の侵入を防ぐ部分については、引き渡しから10年間、住宅会社が保証する責任が法律で定められています。気になる症状があれば、保証の範囲かどうかも含めて早めに確認しておくと安心です。

大切なのは、写真だけで結論を出すことではなく、なぜそうなっているのかを確認することです。

住宅会社にも「説明する力」が求められている

これはお客様だけの問題ではありません。私たち施工会社の側にも、変化が求められていると考えています。

以前なら「こういうものです」で終わっていたことも、今はきちんと理由を説明する必要があります。

  • なぜこの納まりになるのか
  • なぜこの隙間が必要なのか
  • なぜこの材料を使うのか
  • どこまでが通常の範囲で、どこからが補修の対象なのか

施工品質はもちろん、こうした説明まで含めて住宅会社の仕事だと私たちは考えています。

SNSでは、誰でも「詳しい人」に見えてしまう

SNSには、住宅について詳しく発信している方がたくさんいます。建築士や施工会社など、専門知識を持った方もいます。

一方で、経験や専門知識がどの程度あるのか分からないまま、

「これは絶対おかしい」
「業者に言ったほうがいい」
「うちならやり直してもらう」

といったコメントが付くこともあります。コメントが増えるほど「やっぱり問題なのでは?」と不安になるのも無理はありません。

しかし、多くの人が同じ意見を書いていることと、その判断が建築的に正しいことは別の話です。

気になったら、まず施工した会社に聞いてみる

家の中で気になるところを見つけたら、最初に相談してほしいのは施工した会社です。施工した会社は、どんな材料を使い、どのような下地で、どんな方法で施工したのかを把握しています。

SNSで意見を集めるのと並行して、施工会社にも「ここが少し気になるのですが、問題ありませんか?」と聞いてみてください。それだけで解決することも少なくありません。きちんとした施工会社であれば、理由を説明してくれるはずです。

相談するときは、次のような情報があると話がスムーズです。

  • 気になる箇所の写真(全体と近くから撮ったもの)
  • 気づいた時期(季節や、急に出たのか少しずつか)
  • 症状の変化(広がっている、季節で変わるなど)

第三者に相談したほうがよい場合もある

次のような場合は、別の施工会社や建築士に見てもらう方法もあります。

  • 施工会社に相談しても説明してもらえない
  • 何度補修しても同じ症状が出る
  • 雨漏りや傾きなど、建物そのものに影響しそうな症状がある

その場合も、写真だけでなく、できれば現地を確認してもらうことが大切です。

SNSは「答え」ではなく「参考資料」として使う

収納、間取り、設備、内装、照明。SNSには家づくりのアイデアがたくさんあり、上手に使えばとても便利な情報源です。

ただ、「みんなが使っているから採用する」「SNSで評判が悪いからやめる」「写真を見て施工不良と言われたからやり直しを求める」という使い方になると、家づくりがかえって難しくなることがあります。

住宅は一軒一軒違います。家族構成も、建物の構造も、築年数も、予算も、暮らし方も違います。ほかの家で正解だったことが、自分の家でも正解とは限りません。

「これって大丈夫?」と思ったら、北嶺建設にご相談ください

家の中で気になるところを見つけたら、まずは落ち着いて状態を確認し、施工した会社に「なぜこうなっているのでしょうか」と聞いてみてください。

それでも不安が残るときや、相談先に迷ったときは、北嶺建設にお気軽にご相談ください。

  • 「これって普通なのかな」という小さな疑問
  • 冬になって出てきたクロスや床の隙間
  • 補修したほうがいいのか判断に迷う症状
  • 住まいのリフォームについてのご相談

写真だけで判断せず、実際に状態を確認したうえで、なぜそうなっているのか、補修が必要かどうかを分かりやすくご説明します。

札幌市内・近郊で住まいのことが気になっている方は、下記よりお問い合わせください。



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家は毎日過ごす場所だからこそ、小さな疑問をそのままにしないこと。そして、SNSの情報だけで必要以上に不安にならないこと。私たちは、その両方を大切にしながら、皆さまの住まいを見守っていきたいと考えています。

この記事を書いた人

スタッフA|北嶺建設 広報担当

北嶺建設でホームページやSNSなどの情報発信を担当しています。
日々の仕事やお客様からのご相談、SNSで見つけた住まいの疑問をもとに、リフォームや暮らしに役立つ情報をスタッフ目線でお届けします。