工事部長の村松です。札幌市清田区の住宅で、ダイキンのハイグレードモデルによるエアコン取付工事を行いました。暑さが本格化する前に設置を終えたいというご希望があり、日程を調整して施工にあたりました。今回は機種選びの考え方や取付の流れ、架台選定の理由を、現場の写真とともにお伝えします。
清田区の住宅でエアコン取付をご依頼いただいた背景
去年の夏の暑さを経験し、本格的な夏を迎える前にエアコンを設置したいというご相談をいただきました。
札幌の住宅でも夏場の気温上昇は年々厳しくなっており、エアコンを設置していない部屋で夜間眠れないというご相談を受けることが増えている印象です。今回の現場も同様で、居室にエアコンがなく、去年の夏を我慢して過ごされたとのことでした。清田区の戸建て住宅で、居室にエアコンを新設することになりました。
機種はダイキンのラインナップの中でも上位に位置づけられるモデルをご希望されていました。上位モデルは価格が上がる分、気流制御や加湿機能などが充実しており、部屋の使い方によっては効果を実感しやすいという特徴があります。
施工前の壁面確認と取付位置の決め方
取付位置は配管ルートと下地の位置、コンセントの電源方式を確認したうえで決めています。

写真1は取付前の壁面です。あらかじめ室内機の取付板を固定し、配管を通す穴の位置や下地の状態を確認しています。エアコンは本体だけでも十数キロの重量があるため、石膏ボードだけの壁では固定強度が不足することがあります。下地の位置を確認したうえで取付板を固定するようにしています。
今回の機種は200V電源を使用するタイプだったため、既存のコンセントが200V対応かどうかも事前に確認しました。100V用のコンセントしかない場合は、専用回路を増設する電気工事が必要になることがあります。上位モデルを選ぶ際は、電源方式まで含めて確認しておくと、当日の追加工事を避けやすくなります。
エアコン取付工事の流れ
室内機の設置、室外機の設置、配管接続、真空引き、試運転という順番で進めます。
壁の下地を確認しながら取付板を固定し、配管を通す穴をあけます。既存の穴を利用できる場合は流用し、新設の場合は防水処理まで行います。
架台を設置し、水平を確認しながら室外機を据え付けます。積雪の多い時期は雪に埋もれないよう高さを調整することもあります。
室内機と室外機をつなぐ冷媒配管と、結露水を排出するドレン配管を接続します。配管の勾配が悪いと排水不良の原因になるため注意が必要です。
真空ポンプで配管内の空気と水分を抜きます。この工程を省略すると、冷媒に空気や水分が混入し、冷却効率の低下につながることがあります。
冷房・暖房・除湿など各運転モードを実際に動かし、風量や気流の動き、異音の有無を確認してから引き渡します。





室外機は架台の上に設置しています(写真2・3)。今回使用したPC-NJ35という架台は、ダイキンの大型モデルに対応した据え置き型の架台で、安定して設置できる点が特徴です。室外機を地面に直接置くと、札幌のように積雪の多い地域では雪に埋もれてしまうことがあるため、架台を使って高さを確保することが多いです。
配管の接続では、フレア加工した銅管を室内機と室外機の双方に接続し、真空ポンプで配管内の空気と水分を抜いています(写真4)。外壁を通る配管には化粧カバーを取り付け、雨風や紫外線から保護しました(写真5)。
使用機材とダイキンS566ATRV-Wを選んだ理由
今回採用したダイキンS566ATRV-Wは、加湿・除湿・空気清浄機能を備えたハイグレードモデルです。
型番の末尾にRVがつくシリーズは、ダイキンのラインナップの中でも上位に位置づけられるモデルで、気流制御や省エネ性能に優れています。定価は65万円ほどとされる機種で、標準的な壁掛けエアコンと比べると価格帯は上がりますが、加湿機能を内蔵しているため冬場の乾燥対策も兼ねられる点が特徴です。今回の工事は電気工事を含めて60万円前後でのご案内となりました。価格は機種や設置環境によって変わるため、実際の工事は現地確認後にお見積りする形が基本です。
室外機用の架台には、PC-NJ35という製品を使用しました。これはダイキンの大型・高機能モデルに対応する専用架台で、室外機の重量やサイズに合わせて選定する必要があります。架台を機種に合わせずに使い回すと、固定が不安定になったり、振動音が発生したりすることがあります。
工事部長が意識したエアコン取付のポイント
本体価格だけでなく、電源方式や架台、設置環境まで含めて選ぶことが長く使うコツだと感じています。
ハイグレードモデルは価格が上がる分、機能や耐久性に差が出やすい印象です。標準的なモデルで十分な部屋もあれば、日当たりや部屋の広さによっては上位モデルの気流制御が効いてくる部屋もあります。今回のように上位モデルを選ばれる場合、電源を200Vに切り替える電気工事が必要になることもあるため、機種選定の段階で電源方式まで確認しておくと、当日の追加工事や日程の変更を避けやすくなります。
架台についても、コストを抑えるために既存の架台を流用したいというご相談を受けることがあります。機種のサイズや重量に合っていない架台を使うと、数年後に架台のがたつきや室外機の傾きにつながることがあるため、今回は機種に合わせてPC-NJ35を新たに選定しました。目先の費用を抑えるより、設置環境に合った機材を選んだほうが結果的に長持ちすると考えています。
ただし、すべての現場で上位モデルが必要というわけではありません。部屋の広さや使い方によっては標準モデルで十分なケースもあり、機種選定は現地の状況を見てから判断しています。
施工を終えて


試運転までを終え、半日ほどで作業を完了しました。
多機能最新版ということで使うのが楽しみです。去年の暑さにやられていたので本格的に暑くなる前で助かりました。
お客様
取付作業は半日ほどで完了し、試運転で冷房・除湿・気流の動きを確認しました。リモコンの操作方法や加湿機能の使い方についてもご説明しています。
エアコンは一度取り付けると10年前後使う設備です。清田区に限らず、札幌のような寒暖差の大きい地域では、冷房だけでなく除湿や加湿の使い方も含めて機種を選ぶ価値があると感じています。
よくある質問
エアコンの取付工事はどれくらいの時間がかかりますか?
現場の状況にもよりますが、既存の配管がなく新規で穴あけから行う場合は半日程度かかることが多い印象です。電気工事が必要な場合はさらに時間がかかることがあります。
200V電源のエアコンを設置する場合、追加費用はかかりますか?
既存のコンセントが100Vの場合は専用回路の増設が必要になり、電気工事費用が別途かかることがあります。現地確認後にお見積りする形が基本です。
室外機の架台は既存のものを使い回せますか?
機種のサイズや重量に合っていれば流用できることもありますが、合わない架台を使うとがたつきや傾きの原因になることがあるため、機種に合わせて選び直すことをおすすめしています。
ハイグレードモデルと標準モデルはどちらを選ぶべきですか?
部屋の広さや日当たり、加湿機能の必要性によって向き不向きがあります。用途を伺ったうえで機種をご提案することが多いです。
積雪期でも室外機の設置工事はできますか?
施工自体は可能ですが、除雪や足場の安全確保に時間がかかることがあります。積雪期以外の施工をおすすめすることが多いです。
村松 拓海
札幌市清田区の総合建設業・有限会社北嶺建設 工事部長。
関東でクレーンオペレーター8年を経て北海道へ。
移動式クレーン運転士、石綿含有建材調査者、車両系建設機械ほか保有。
排水管洗浄からリフォーム、除排雪まで、札幌の住まいの困りごとに現場目線で対応しています。
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