風除室のガラスをポリカーボネートに交換|江別市の施工事例

この記事でわかること

・風除室のガラスがなぜ雪で割れるのか
・ポリカーボネート板への交換が有効な理由
・実際の工事の流れと各工程のポイント
・交換後の耐久性と長期的なコストの考え方

工事部長の村松です。

今回は江別市のお客様からご依頼いただいた、風除室のガラス交換工事をご紹介します。雪の重みでガラスにひびが入り、テープで応急処置をされていた状態でした。

施工前:割れたガラスに養生テープが貼られた状態。複数箇所にひびが入っていた
施工前:割れたガラスに養生テープが貼られた状態。複数箇所にひびが入っていた

交換先の素材はポリカーボネート板。ガラスではなく、あえてポリカを選ぶ理由があります。その話を含めて、工事の流れを追ってご説明します。

なぜ風除室のガラスは割れるのか

雪の重みと熱割れ、二つのリスク

風除室は建物の出入口を守るための小さな空間です。北海道では冬の防寒に欠かせない設備ですが、屋根や壁面に積もった雪が直接ガラスに荷重をかけることがある。それが割れの主な原因です。

もう一つ、見落とされがちなのが熱割れ。日当たりの良い面では、ガラスの一部が温められて膨張し、縁の冷えた部分との差でひびが入ることがある。症状としては「いつの間にか割れていた」というケースです。

施工前:外部から見た風除室の全景。サッシ下部にも劣化が見られる
施工前:外部から見た風除室の全景。サッシ下部にも劣化が見られる

今回のお客様は、ガラス面に養生テープを貼って割れが広がらないよう処置されていました。正しい対応ですが、テープはあくまで応急処置。風雨や雪が入り込むリスクはずっと残ります。

ガラスのままで直すか、素材ごと変えるか

ここで迷う。同じガラスに戻すか、ポリカーボネートに変えるか。

同じガラスに戻せばコストは抑えられます。ただ、同じ条件の場所に同じ素材を入れれば、また同じことが起きる可能性がある。目先の費用だけで判断すると、数年後に再工事が必要になるケースを私はいくつも見てきました。

ポリカーボネートはガラスの約200倍の耐衝撃性を持つ素材です。雪の荷重や飛来物にも強く、万が一割れても破片が飛び散りにくい性質があります。風除室のような荷重がかかりやすい場所に向いています。

工事前の現場確認でわかったこと

現調と採寸の大事さ

着工前にまず現場を見る。これだけは省けません。

施工前:風除室の別角度。隣接する建具との取り合いを確認
施工前:風除室の別角度。隣接する建具との取り合いを確認

写真3は着工前の風除室の外観です。サッシの状態、下レールの傷み具合、隣接する建具との取り合いを確認しました。ポリカの厚みはサッシの溝幅に合わせて選ぶ必要があるため、採寸は慎重に行います。ミリ単位でずれると、はめ込み後に隙間が生じてシーリングで補う量が増える。余計な手間と材料のロスになります。

撤去前の段取りが仕上がりを決める

割れたガラスの撤去は、破片の飛散防止が最優先です。今回は撤去前に隣接する窓のガラス面をビニールシートで養生しました。

作業中:職人が内側からサッシの状態を確認している場面
作業中:職人が内側からサッシの状態を確認している場面
作業中:隣接ガラス面をビニールシートと養生テープで養生した状態
作業中:隣接ガラス面をビニールシートと養生テープで養生した状態

写真4では職人が内側からサッシの状態を確認しています。写真5は外部からビニールシートと養生テープで養生した状態。割れたガラスを扱う工程では、この準備が作業者の安全にも直結します。段取りで8割が決まる、というのは安全面でも同じです。

注意

割れたガラスを自分で撤去しようとすると、手や足を切るリスクがあります。特に風除室のガラスは大判サイズが多く、重量もあります。応急処置のテープが貼ってある状態でも、触れる際は専門業者へのご相談をお勧めします。

ガラスからポリカーボネートへ:工事の流れ

STEP
現地調査・採寸

サッシの溝幅・開口サイズを精密に採寸します。ポリカーボネートの厚みと寸法はここで決まります。既存サッシの傷みや下レールの状態も確認します。

STEP
養生・既存ガラス撤去

隣接するガラス面をビニールシートで養生後、割れたガラスを撤去します。破片はビニール袋に収めて適切に処分。サッシの溝に残ったガラス片やシーリング材も丁寧に除去します。

STEP
ポリカーボネートのはめ込み

採寸に合わせてカットしたポリカーボネート板を、吸盤工具を使ってサッシへはめ込みます。大判で重量があるため、二人がかりで慎重に扱います。

STEP
シーリング処理・仕上げ

サッシとポリカの接合部にシーリングを充填し、風・雨・雪の侵入を防ぎます。養生テープを剥がして仕上がりを確認。開閉動作と気密性を最終チェックします。

作業中:ガラス撤去後、サッシ枠だけが残った状態と資材の搬入
作業中:ガラス撤去後、サッシ枠だけが残った状態と資材の搬入

写真6は撤去作業中の状態。サッシの枠だけが残っています。写真8は吸盤工具を使ってポリカをはめ込む場面です。吸盤でしっかり保持しながら、サッシの溝に合わせてゆっくり落とし込む。大きな板を一人で扱うのは難しい工程です。

施工後の仕上がりと、お客様の言葉

交換後の状態

施工後:交換完了した風除室の外観。割れのない透明なポリカーボネートが並ぶ
施工後:交換完了した風除室の外観。割れのない透明なポリカーボネートが並ぶ
施工後:内側から見た仕上がり。採光性はガラスと同等
施工後:内側から見た仕上がり。採光性はガラスと同等
施工後:別角度からの完成状態。サッシとの取り合いもきれいに仕上がった
施工後:別角度からの完成状態。サッシとの取り合いもきれいに仕上がった

写真9・10・12が施工完了後の状態です。割れとテープが消え、透明なポリカーボネートが整然と並んでいます。外観はガラスとほぼ変わりません。派手なことは何もありません。ただ、次の冬に同じことが起きる可能性はかなり低くなった。それがこの工事の本質です。

お客様からの一言

正直、このお客様の言葉が一番の答えだと思っています。

同じ素材で何度も直すより、一度きちんとした素材に変える。初期費用は多少かかっても、結果として長く使える。言葉にしないけど、それをご自身で経験から判断されていた。

ポリカーボネート交換でよくある質問

採光性はガラスとほぼ同等です。透明タイプであれば見た目もほとんど変わりません。ただし、素材の厚みや種類によって若干の色味の違いが出ることがあります。現場の状況に合わせてご提案しますので、気になる場合はご相談ください。

一般的に10〜15年程度といわれています。ただし、紫外線や気候条件によって変わるため、あくまで目安です。UVカット加工が施された素材を使うと、黄変や劣化を遅らせることができます。定期的な目視確認をお勧めします。

まとめ:素材の選択が、長期的なコストを左右する

今回の江別市での工事を振り返ると、判断のポイントは一つでした。

「また同じことが起きる場所かどうか」。

答えはYesでした。だから素材を変えた。ポリカーボネートはガラスより高価な材料です。それでも、数年おきに同じ工事を繰り返す手間と費用を考えると、一度きちんとした素材に替えるほうが、結果として負担は少なくなるケースが多い。

札幌市や江別市など雪の多いエリアでは、風除室のガラスが傷みやすい環境です。「毎年ひびが入る」「テープで貼って凌いでいる」という方は、一度ご相談ください。現地を見て、素材の選択肢も含めてお伝えします。



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