窓 カバー工法で解消!南区の隙間風・ガタつき修理事例

南区で窓カバー工法交換 隙間風・ガタつき解消の事例|有限会社北嶺建設

工事部長の村松です。札幌市南区のお客様から、窓を開け閉めするたびにガタガタと音がして、隙間風も感じるというご相談をいただきました。既存の枠を壊さずに新しい窓へ交換する窓のカバー工法を使えば、こうした古い窓のがたつきや隙間風は内外装を大きく壊さずに解消できます。今回は階段の窓1箇所をカバー工法で交換した施工事例を、実際の写真とあわせてご紹介します。

窓のがたつきと隙間風、原因はサッシの経年劣化

窓のがたつきや隙間風は、サッシの戸車やクレセント錠の噛み合わせが経年で摩耗し、建付けにわずかなずれが生じることで起こります。

アルミサッシは築15〜20年を過ぎるあたりから戸車のゴムやローラーが摩耗し、レール上を滑る動きが重くなったり、逆に遊びが増えてガタつく方向に傾いていきます。今回のお宅も築年数の経ったサッシで、風の強い日には窓全体がカタカタと鳴る状態でした。

レンガ調の外壁に付いた古いアルミ引き違い窓。左側に網戸
施工前。既存のアルミサッシ(引き違い窓)を外観から見た状態(札幌市南区)

札幌の1月の平均気温は平年値(1991〜2020年)で-3.2℃です(出典:気象庁)。この寒さの中で窓に隙間があると、冷気の侵入だけでなく結露やカビの原因にもなります。がたつきを放置すると気密性能がさらに落ちていくため、早めの対処が必要になります。では、既存の枠を活かして直す方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

窓のカバー工法とは、既存の枠を残して新しい窓を被せる工法

窓 カバー工法とは、既存の窓枠を撤去せずに残したまま、その上から新しい樹脂窓の枠を被せるように取り付ける改修方法です。

壁を壊して窓ごと交換する方法と違い、外壁や室内のクロスに手を入れる必要がないため、工事の範囲を最小限に抑えられます。ただし新しい枠を被せる分だけ開口サイズはひと回り小さくなるため、既存窓の劣化状況や必要な採光量によっては向かないケースもあります。実際の現場でも、採寸の段階で開口の余白を確認し、既存枠の腐食がひどくないかをまず見極めています。

どちらの工法が合うかは、既存の枠の状態と工事にかけられる期間で判断が分かれます。次の表に、代表的な2つの工法の違いをまとめます。

工法工期の目安内外装への影響開口サイズ向くケース
窓のカバー工法1〜2箇所なら1日クロス・外壁工事は不要ひと回り小さくなる既存枠が健全な場合
壁を壊しての交換数日〜内外装の復旧工事が必要元のサイズを維持できる枠自体が腐食している場合
サッシを外した窓の開口部で、残った枠の下地を手で確認する作業員
既存サッシを解体した後、新しい枠を取り付ける前に下地を調整しているところ

施工の流れ、採寸から窓まわりの仕上げまで

今回の現場では、既存窓の解体から新しい窓の設置、窓まわりの仕上げまでを1日で完了させました。採寸と部材の手配は工事日より前に済ませています。

STEP
採寸・部材手配

工事日の前に既存の開口を実測し、新しい樹脂窓のサイズを確定させます。部材が手配できてから工事日を調整します。

STEP
既存窓の解体

既存の窓枠は残したまま、古いサッシ本体とガラスだけを丁寧に解体して搬出します。

STEP
水平・建付け調整

既存サッシを外した開口部の下地を調整してから、残した既存枠の上に新しい枠を仮置きし、水平と垂直を確認しながらレベルを調整して固定します。ここでずれると開閉が重くなるため、慎重に進める工程です。

STEP
ガラス組み込み・額縁仕上げ

枠の固定後にガラスを組み込み、枠まわりの隙間には発泡ウレタンを充填して隙間をなくします。最後に、屋外側は枠を覆うカバーモール、室内側は木目の造作材で窓まわりを仕上げます。

階段室でガラス板を2人で運び上げる作業員
新しい枠を取り付けた後、複層ガラスを階段の窓まで搬入しているところ
取り付けた新しい樹脂窓の枠に、室内側と屋外側の2人でガラスをはめ込む作業
新しい枠にガラスを組み込むところ。室内側と屋外側から位置を合わせながら進めます
屋根の上に脚立を立て、外壁側から新しい茶色の樹脂サッシを調整する作業員
屋外側からの取り付け・建付け調整。窓の外が1階の屋根の上にあたるため、屋根上で作業しています
缶入りの発泡ウレタンを、外壁と新しいサッシ枠の間の隙間に注入する手元
新しい枠と外壁の隙間に発泡ウレタンを充填し、隙間をなくします

クロスや外壁の補修が発生しないため、ほかの部屋への影響も最小限で済みました。次に、実際に取り付けた樹脂窓の仕様について触れておきます。

使用した樹脂窓の仕様と選んだ理由

今回はLIXILの樹脂窓EWPG(サッシサイズ1655×1730mm)を採用し、外観色はオータムブラウン、ガラスはLow-E PGを選びました。

樹脂窓はアルミに比べて熱を伝えにくく、室内側の枠が冷えにくいため結露が出にくいという特徴があります。Low-E PGは金属膜をコーティングした複層(ペア)ガラスで、一般的な複層ガラスよりも室内の熱が外へ逃げるのを抑えます。外観色は既存の外壁や建具の色に合わせて選ぶ現場が多く、今回は建物全体の外観になじむブラウン系を選定しました。

木目の窓台と枠に納まった白い樹脂窓を室内側から見たところ
施工後、室内側から見た窓枠と造作材の仕上がり
新しい白い樹脂窓の下に取り付けた木目の窓台を室内側から見たところ
窓台まわりの納まり。新しい樹脂窓の下端に木目の造作材を回して仕上げています
木目の造作材で仕上げた窓の上枠と、外さずに残した既存のカーテンレール
窓の上部。枠まわりを木目の造作材で仕上げています。カーテンレールは既存のまま、取り外さずに工事できました

仕上がった窓は、開閉時のガタつきがなくなり、閉めたときの密閉感も明らかに変わりました。気になるのは、こうした窓交換にかかる費用と使える補助金だと思います。

費用の目安と補助金、工事前に確認したいこと

今回の窓(サッシサイズ1655×1730mm、網戸と室内側の窓枠仕上げを含む)の場合、カバー工法の費用は1箇所あたり税別40万〜50万円が目安で、補助金を使えば実質負担を抑えられます。

今回の窓は国の「先進的窓リノベ2026事業」の補助対象で、1箇所につき12万4千円の補助が確定しました。補助額は窓の大きさと性能区分で決まり、予算の上限に達した時点で受付が終わるため、工事を検討する段階で最新の要件を確認する必要があります(出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト)。制度の概要と当社での申請の流れは2026年の窓リノベ補助金のご案内にまとめています。金額はあくまで今回の開口サイズでの目安であり、実際の費用は開口の大きさや既存枠の状態によって変わるため、現地確認後にお見積りする形になります。

注意:既存の窓枠が腐食していたり、アリ被害などで下地が傷んでいる場合は、カバー工法では対応できず壁を壊しての交換工事が必要になります。この判断は現地で枠の状態を実際に確認しないとつきません。

レンガ調の外壁に納まった濃い茶色の樹脂窓を外から見たところ
施工完了後の外観。オータムブラウンの樹脂窓がカバー枠ごと外壁になじんでいます

窓もしっかり閉まるようになり、綺麗になって良かった。

お客様

今回のように既存枠を活かした窓交換だけでなく、内窓を追加して断熱性能を底上げする方法もあります。窓まわりの断熱リフォームの選び方は内窓・断熱リフォームのご案内で詳しくまとめていますので、あわせてご確認ください。窓枠のゆがみで窓や網戸が閉まらなくなった別のお宅の事例は窓枠のゆがみをカバー工法で改善した事例でご覧いただけます。がたつきや隙間風でお困りの方は、まず現地で窓枠の状態を見せていただくところから相談を進めています。

よくある質問

窓のカバー工法は何日くらいで終わりますか?

1〜2箇所程度であれば1日で完了するケースが多いです。ただし開口の数や既存枠の状態によって前後するため、事前の現地調査で工期の目安をお伝えしています。

カバー工法にすると窓が小さくなりますか?

既存の枠の上に新しい枠を被せる構造のため、開口はひと回り小さくなります。採光や換気に不安がある場合は、事前に現物大でサイズ感を確認することをおすすめします。

カバー工法が使えないケースはありますか?

既存の窓枠が腐食していたり下地が傷んでいる場合は、カバー工法では対応できず壁を壊しての交換が必要になることがあります。現地で枠の状態を確認しないと判断がつきません。

窓の交換で使える補助金はありますか?

断熱性能を高める窓の改修には国の補助制度が用意されている年度があります。対象となる窓の性能区分や申請時期は変わるため、工事を検討する時点で最新の要件を確認する必要があります。

窓のガタつきを放置するとどうなりますか?

戸車や建付けのずれがさらに進み、隙間風や結露が増えていく傾向があります。札幌の冬は寒暖差が大きいため、気になった時点で相談いただくのが安心です。

この記事を書いた人

村松 拓海
札幌市清田区の総合建設業・有限会社北嶺建設 工事部長。
関東でクレーンオペレーター8年を経て北海道へ。
移動式クレーン運転士、建築物石綿含有建材調査者、車両系建設機械ほか保有。
排水管洗浄からリフォーム、除排雪まで、札幌の住まいの困りごとに現場目線で対応しています。



📩 まずはお気軽にお問い合わせください

私たちがお伺いしますの画像

📞 電話:011-889-2833
工事のご相談・お問い合わせ
📷LINEやメールからの写真送信OK!