工事部長の村松です。札幌市豊平区にお住まいのお客様から、「灯油給湯器の下から水が出ている」とのご連絡をいただきました。真夏の夜に駆けつけて確認したところ、給湯器 水漏れの原因は本体内部、熱交換器まわりの配管に開いた小さな穴でした。その日は水を止めてお過ごしいただき、中1日で部材と職人を手配して交換工事を行いました。この記事では、当日の状況から交換までの流れ、費用に関わる考え方までお伝えします。
この記事でわかること
- 灯油給湯器で水漏れが起きたときの初期対応
- ピンホール腐食が起こる仕組み
- 止水から交換までの工事の流れ
- 費用に影響する在庫や納期の考え方
灯油給湯器の下に水たまり、豊平区での夜間の連絡
深夜の駆けつけ点検で、給湯器本体の下に水が溜まっているのを確認し、その場で使用を止めていただきました。
現場に着いたのは日が落ちてからで、洗面所に置かれた給湯器の下に黄色いバケツを置いて水を受けていただいている状態でした。給湯器の外側から見るだけでは漏水箇所の特定が難しく、暗い中での分解確認は部材の準備状況も含めて無理をしない方がよいと判断し、応急処置として給湯器につながる止水栓を閉め、その日は使用を控えていただくことにしました。

翌日、明るい時間に本体を開けて内部を確認したところ、想定していた通り熱交換器まわりの配管に問題が見つかりました。
給湯器 水漏れの原因は内部配管のピンホール腐食
ピンホールとは、金属配管の内部から腐食が進み、針で刺したような小さな穴が開く現象です。
灯油給湯器の熱交換器は、燃焼ガスの熱を効率よく水に伝えるために薄い銅管を何重にも重ねた構造になっています。長年の使用で内部の水質や燃焼時の熱の影響が積み重なると、管の内側から少しずつ薄くなり、最終的に小さな穴が開いて水がにじみ出てきます。今回の現場でも、配管の一部に緑色の腐食が広がっていて、そこからじわじわと水が漏れ出していました。

| 症状 | 起こりやすい場所 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 水が滴る程度 | 本体下部・配管接続部 | パッキンの劣化。増締めや部品交換で直る場合がある |
| 水が流れ出る | 内部の熱交換器配管 | 腐食によるピンホール。本体交換が必要になりやすい |
| 急に止まる・エラー表示 | 基板・センサー部 | 水濡れによる誤作動。点検が必要 |
漏水の進み方には段階があり、腐食は部分的な補修だけでは再発しやすいため、今回は本体交換をご提案しました。
止水から交換までの工事の流れ
止水後、中1日で部材と職人を手配し、給湯器本体を新しいものに交換しました。
発見当日は漏水箇所に近い止水栓を閉め、給湯器の使用を止めていただきました。あわせて設置状況を撮影し、交換に必要な部材の型式を確認しました。
灯油給湯器本体と接続部材を発注し、中1日で作業日を確保しました。真夏でお湯を使えない期間が長引かないよう、手配できる範囲でできるだけ早い日程を組みました。
古い給湯器を取り外し、給水・給湯の配管や灯油の配管、排気筒の状態も合わせて点検しました。接続部の劣化が見られた箇所は同時に交換しています。
新品の給湯器を設置し、配管を接続したうえで試運転を行い、水漏れがないこと、給湯の温度が安定していることを確認しました。


交換した給湯器と部材選定で意識したこと
既設と同じ号数・仕様の灯油給湯器を選び、劣化しやすい接続部の部材も合わせて交換しました。
給湯器を選ぶときは、単純に新しい機種にすればよいわけではなく、既存の配管の位置や排気筒の向き、設置スペースに合うかどうかを確認する必要があります。今回はもともと使われていた機種と同じ号数のものを選び、給水・給湯の接続部や、腐食が進みやすいと感じているパッキン類も合わせて交換しました。灯油給湯器は都市ガス用の機種と違い、灯油タンクや配管の凍結対策も含めて部材の選定に気を使う設備です。札幌のように寒暖差が大きい地域では、屋外配管の保温状態も合わせて確認するようにしています。

対応スピードと在庫状況で費用が変わった理由
急ぎの手配で在庫のある部材を優先したため、通常より部材費が高めになりました。
灯油給湯器は機種によって在庫状況の差が大きく、時期によっては同じ号数でも取り寄せに時間がかかることがあります。今回は真夏で入浴に支障が出ている状況だったため、在庫のある部材を優先して手配しました。結果として、通常の交換より部材費は少し高上りになりましたが、中1日で交換を終えられたことで、お湯を使えない期間を短くできたと感じています。費用を抑えるために取り寄せを待つか、多少割高でも早さを優先するか、状況ごとに判断が分かれる部分です。今回は入浴への支障が大きかったことから、スピードを優先する判断をしています。

給湯器の水漏れを早く見つけるためのチェックポイント
給湯器 水漏れの初期サインとしては、本体下部の水たまりや給湯温度の不安定さが挙げられます。
- 本体の下や周辺の床が湿っている、変色している
- お湯の温度が安定しない、湯量が減った
- 設置から10年前後が経過している
当社で対応してきた範囲では、設置から10年前後を過ぎた給湯器でピンホールが見つかるケースが多い印象です。ただし、これらのサインが出ていなくても内部の腐食が進んでいることもあり、点検してみないと分からないケースもあります。気になる様子があれば、早めに点検を依頼していただくのが安心です。
この暑い時期にいつまでお風呂に入れないかと落胆していましたが、すぐ対応してくれて助かりました。ありがとうございました。
お客様
よくある質問
給湯器から水が漏れているとき、自分で止められますか?
給湯器につながる止水栓を閉めれば漏水は止められる場合が多いですが、機種によって栓の位置が異なります。分からない場合は無理をせず、水道メーター側で止めて業者に連絡するのが安全です。
ピンホールはなぜ起きるのですか?
熱交換器内部の銅管が燃焼熱や水質の影響で徐々に薄くなり、内側から腐食が進んで小さな穴が開くことで起こります。設置後10年前後で発生しやすい印象です。
修理と交換、どちらを選ぶべきですか?
ピンホールは熱交換器そのものの劣化が原因のため、部分修理だけでは再発するケースが多く、本体交換をお勧めすることが多いです。設置年数や機種の状況によっても判断は変わります。
交換までどのくらい時間がかかりますか?
部材の在庫状況や機種によって変わります。当社で対応した今回のケースでは中1日で手配し交換できましたが、在庫がない機種では取り寄せに数日かかることもあります。
費用はどのくらいかかりますか?
本体価格や施工条件によって幅があるため、現地確認後にお見積りをお出ししています。急ぎの手配で部材費が割高になる場合もある点はご了承いただいています。
村松 拓海
札幌市清田区の総合建設業・有限会社北嶺建設 工事部長。
関東でクレーンオペレーター8年を経て北海道へ。
移動式クレーン運転士、石綿含有建材調査者、車両系建設機械ほか保有。
排水管洗浄からリフォーム、除排雪まで、札幌の住まいの困りごとに現場目線で対応しています。
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