工事部長の村松です。
今回は、札幌市内で行った木造アパートの屋根塗装と外部修繕工事をご紹介します。
アパートを所有されているオーナー様からは、
「屋根の色あせや錆が気になってきた」
「雨漏りする前に塗装した方がいいのか迷っている」
「どこまで直すべきか分からない」
「入居者さんがいるので、大がかりな工事にするのは不安」
というご相談をいただくことがあります。
アパートの修繕で大切なのは、見た目をきれいにすることだけではありません。
屋根、外壁、窓まわり、外部階段、共用廊下、鉄部、屋根ダクトなどを確認し、今直すべき部分と、将来の修繕計画に回せる部分を分けて考えることが重要です。
今回の工事も、最初のご相談は屋根塗装でした。
しかし現地を確認すると、屋根だけではなく、窓まわりのコーキング、鉄部の錆、サイディングの一部劣化、屋根ダクトまわりなど、早めに手を入れておいた方がよい箇所がいくつかありました。
そこで、屋根塗装を中心にしながら、将来の雨漏りや安全面の不安につながりやすい部分もまとめて修繕しました。
工期は約1か月です。
アパートの屋根塗装は「屋根だけ見て終わり」では不十分です
戸建て住宅と違い、アパートは複数の入居者様が生活している建物です。
屋根に不具合が出れば、最上階の部屋に雨漏りする可能性があります。
外部階段や共用廊下の鉄部が錆びれば、入居者様の安全にも関わります。
窓まわりや外壁の隙間から雨水が入れば、壁の内部を傷めることもあります。
つまり、アパートの外部修繕は、単なる美観の問題ではなく、建物の維持管理そのものです。
特に札幌では、雪、凍結、融雪、雨、風の影響を受けるため、屋根や外部の劣化を放置すると、思った以上に傷みが進んでいることがあります。
屋根塗装を行うタイミングでは、足場を使って高い場所を確認できるため、外壁や窓まわり、鉄部なども一緒に点検するよい機会になります。
北嶺建設では、屋根だけを見て見積もるのではなく、建物全体を確認したうえで、オーナー様に必要な工事の優先順位をお伝えしています。
今回確認した主な劣化箇所
今回のアパートでは、次のような部分を確認しました。
屋根は金属屋根で、全体的な色あせと一部の錆が見られました。
塗膜が弱くなっている状態で放置すると、錆が進み、将来的に穴あきや雨漏りにつながる可能性があります。
窓まわりでは、コーキングの劣化が見られました。
コーキングは建物の防水に関わる重要な部分です。ひび割れたり、痩せたり、隙間ができたりすると、そこから雨水が入り、外壁内部の木部や下地を傷める原因になります。
外部廊下や階段、手すりなどの鉄部には錆が出ていました。
鉄部の錆は、表面だけの問題に見えることもありますが、放置すると腐食が進み、強度や安全性に関わる場合があります。
外壁サイディングには、一部に割れや欠けが見られました。
小さな割れでも、雨水が入りやすい場所であれば注意が必要です。
また、屋根ダクトまわりにも劣化がありました。
札幌の住宅やアパートでは、屋根まわりの排水やダクト部分が原因で雨漏りにつながることがあります。屋根を塗るだけでなく、水の流れや防水の弱点を確認することが大切です。




屋根塗装で錆と塗膜劣化を補修
今回のメイン工事は屋根塗装です。
金属屋根は、表面の塗膜が建物を守っています。
塗膜が傷むと、防錆性能や防水性能が落ち、錆が出やすくなります。
屋根塗装では、ただ塗料を重ねればよいわけではありません。
下地処理をきちんと行わなければ、せっかく塗っても早く剥がれたり、錆が再発したりすることがあります。
今回の屋根塗装では、次の流れで施工しました。
まず、高圧洗浄で屋根表面の汚れや古い塗膜、付着物を落とします。
次に、錆が出ている部分や塗膜が浮いている部分をケレン作業で処理します。
そのうえで、錆止め塗料を下塗りし、中塗り、上塗りで仕上げました。
屋根塗装の目的は、見た目をきれいにすることだけではありません。
雨漏りの予防、錆の進行抑制、屋根材の保護、建物全体の印象改善が主な目的です。
特にアパートの場合、外観が古く見えると、入居希望者への印象にも影響します。
屋根や外部の手入れがされている建物は、「きちんと管理されている物件」という印象につながります。



窓まわりのコーキングを補修
屋根と同じくらい重要なのが、窓まわりの防水です。
雨漏りというと屋根を疑う方が多いですが、実際には窓まわり、外壁の目地、取り合い部分から雨水が入るケースもあります。
今回のアパートでも、窓まわりのコーキングに劣化が見られました。
古いコーキングを撤去し、プライマーを塗布したうえで、新しいコーキング材を充填しました。
コーキングは小さな工事に見えますが、建物を雨水から守るうえで非常に重要です。
屋根塗装のタイミングで一緒に確認しておくことで、将来の雨漏りリスクを抑えやすくなります。
窓下に水切り板金を取り付け
一部の窓では、雨水が窓下に流れやすい状態になっていました。
このような部分を放置すると、外壁の汚れや劣化が進みやすくなります。
場合によっては、窓下のサイディングや下地に水が回ることもあります。
今回は、窓下に水切り板金を取り付け、雨水が外壁に回りにくいように納まりを改善しました。
水切り板金は、目立つ工事ではありません。
しかし、建物を長く持たせるためには、このような細かい部分の処理が重要です。
【画像挿入位置】
コーキング補修中の写真
窓下水切り板金の施工写真


外部廊下・手すり・階段の鉄部を塗装
アパートの共用部で特に注意したいのが、外部廊下や階段、手すりなどの鉄部です。
鉄部は雨や雪の影響を受けやすく、塗膜が切れると錆が進みます。
錆が表面だけで済んでいるうちは塗装で対応できることもありますが、腐食が進むと補強や交換が必要になる場合もあります。
今回の工事では、鉄部の錆をケレンで落とし、錆止め塗装を行ったうえで仕上げ塗装をしました。
アパートの鉄部補修では、見た目だけではなく、安全性の確認が大切です。
階段や廊下は入居者様が毎日使う場所です。
錆びているけれどまだ使えるのか、補修で済むのか、交換が必要なのかを判断するには、現地での確認が欠かせません。
階段には滑り止めも施工
札幌の外部階段は、雨の日だけでなく、雪や凍結で滑りやすくなります。
入居者様が毎日使う階段で転倒事故が起きると、オーナー様にとっても大きな問題になります。
今回は、階段の状態を確認したうえで、滑り止め材の施工を行いました。
外部階段は「壊れてから直す」よりも、「危なくなる前に手を入れる」ことが大切です。
塗装や滑り止めは、入居者様の安全対策としても意味があります。



サイディングの一部補修
外壁サイディングには、一部に割れや欠けがありました。
外壁全体を張り替えるほどではありませんでしたが、傷んだ部分をそのままにしておくと、水が入りやすくなります。
今回は、必要な部分に絞ってサイディング補修を行いました。
アパート修繕では、すべてを新品にすることが正解とは限りません。
建物の状態、予算、今後の保有予定、入居状況を考えながら、必要な範囲を決めることが現実的です。
北嶺建設では、オーナー様に対して「今すぐ必要な工事」と「次回以降に検討してよい工事」を分けてお伝えするようにしています。
屋根ダクトまわりも補修
札幌の建物では、屋根ダクトまわりの不具合にも注意が必要です。
屋根の塗装だけを行っても、ダクトまわりや取り合い部分に劣化が残っていると、そこから雨水が入り込む可能性があります。
今回の工事では、屋根ダクトまわりの劣化箇所を確認し、コーキング処理やゴムシート材による補修を行いました。
屋根工事では、表面をきれいに塗るだけでは不十分です。
水がどこを流れ、どこに溜まり、どこから入りやすいのかを見ながら補修する必要があります。


タラップの錆止め塗装
建物に設置されているタラップも、普段はあまり意識されない部分です。
しかし、タラップは点検時や非常時に使われることがあるため、錆びたまま放置するのは望ましくありません。
今回は、タラップの錆を落とし、錆止め塗装と仕上げ塗装を行いました。
普段あまり目立たない部分ほど、気づいたときには劣化が進んでいることがあります。
屋根塗装や外部修繕のタイミングで、こうした部分も一緒に確認しておくと安心です。
館名サインも新しく交換
今回の工事では、アパートの館名サインも交換しました。
館名サインは小さな部分ですが、入居希望者や来訪者が最初に目にする場所です。
古く色あせたサインが残っていると、建物全体が手入れされていない印象になることがあります。
反対に、屋根や共用部と一緒にサインも整えることで、建物全体の印象が引き締まります。
アパートの外部修繕では、雨漏り予防や安全対策が最優先です。
そのうえで、見た目の印象を整えることも、空室対策の一つになります。


工期は約1か月。入居者様への配慮も必要です
今回の工事は、屋根塗装と各所の補修を含めて、工期は約1か月でした。
アパートの修繕工事では、入居者様への配慮が欠かせません。
高圧洗浄の音、塗装の臭い、足場の設置、共用部の通行、駐車スペースの使用など、工事中にはどうしても生活への影響が出る場合があります。
そのため、事前の案内、作業時間の調整、共用部の養生、安全管理、清掃を行いながら進めました。
オーナー様にとっても、入居者様にとっても、工事中の不安を減らすことが大切です。
アパートオーナー様が屋根塗装を考えるタイミング
次のような状態が見られる場合は、屋根塗装や外部修繕を検討する時期です。
屋根の色あせが目立つ。
屋根に錆が出ている。
雪解け後に屋根や外壁の傷みが気になる。
窓まわりのコーキングにひび割れがある。
外部階段や手すりに錆が出ている。
共用廊下の床や鉄部が傷んでいる。
サイディングの割れや欠けがある。
過去に雨漏りしたことがある。
空室対策として外観の印象を整えたい。
このような症状があっても、すぐに大規模修繕が必要とは限りません。
大切なのは、今の建物の状態を確認し、優先順位を決めることです。
費用を抑えたい場合こそ、優先順位が大切です
アパートの修繕では、費用をかけようと思えばいくらでも工事項目が増えてしまいます。
しかし、オーナー様にとって重要なのは、限られた予算の中で、どこに費用をかけるべきかを判断することです。
北嶺建設では、次のような考え方でご提案しています。
まず、雨漏りや腐食につながる部分を優先します。
次に、入居者様の安全に関わる共用部や階段、手すりを確認します。
そのうえで、建物の印象に関わる外観やサインなどを検討します。
「見た目だけをきれいにする工事」ではなく、「建物を守るための工事」を優先することが、長い目で見ると費用を抑えることにつながります。
札幌でアパートの屋根塗装・外部修繕をお考えのオーナー様へ
アパートの屋根や外部は、普段じっくり見る機会が少ない部分です。
しかし、傷みが進んでから修理しようとすると、屋根塗装だけでは済まず、板金補修、外壁補修、鉄骨補修、防水工事、内装復旧まで必要になることがあります。
特に札幌では、雪や凍結の影響で外部の傷みが進みやすいため、早めの点検が大切です。
北嶺建設では、札幌市清田区を拠点に、屋根塗装、外壁補修、鉄部塗装、外部階段の修繕、コーキング補修、屋根ダクトまわりの補修など、アパートの外部修繕に対応しています。
屋根だけを塗るべきか。
外壁や鉄部も一緒に直すべきか。
今すぐ工事が必要なのか。
数年後の修繕計画でよいのか。
その判断は、現地を見なければ分かりません。
アパートの屋根や外部の傷みが気になっているオーナー様は、一度ご相談ください。
写真をLINEやメールで送っていただければ、概算の判断材料になる場合もあります。
無理に大きな工事をすすめるのではなく、建物の状態とご予算に合わせて、現実的な修繕方法をご提案します。
よくある質問
アパートの屋根塗装は何年ごとに必要ですか?
建物の立地、屋根材、過去の塗装状況、積雪や日当たりによって変わります。一般的な目安だけで判断するより、色あせ、錆、塗膜の剥がれ、雨漏りの有無を見て判断することが大切です。札幌では雪や凍結の影響もあるため、気になる症状があれば早めに点検することをおすすめします。
屋根塗装だけお願いできますか?
屋根塗装だけのご相談も可能です。ただし、アパートの場合は屋根以外にも、窓まわり、外壁、鉄骨階段、共用廊下、屋根ダクトまわりなどに劣化が出ていることがあります。現地調査の際に一棟全体を確認し、屋根だけでよいのか、同時に直した方がよい部分があるのかをお伝えします。
入居者がいる状態でも工事できますか?
可能です。ただし、足場設置、高圧洗浄、塗装作業、共用部の補修などでは、入居者様の生活に一時的な影響が出る場合があります。作業時間、通行経路、駐車スペース、洗濯物、窓の開閉などについて、事前の案内が必要です。工事内容に応じて、入居者様への配慮をしながら進めます。
外部階段や手すりの錆も一緒に見てもらえますか?
はい、確認できます。アパートの外部階段や手すりは、入居者様が毎日使う場所です。錆が表面だけなのか、腐食が進んでいるのかによって、塗装で済む場合と補修・補強が必要な場合があります。屋根塗装のタイミングで一緒に点検しておくことをおすすめします。
費用を抑えるために、最低限の工事だけにできますか?
可能です。ただし、最低限にする場合でも、雨漏りや安全性に関わる部分を後回しにするのはおすすめできません。北嶺建設では、今すぐ必要な工事、数年後でもよい工事、見た目を整える工事を分けてご説明します。ご予算に合わせて、優先順位をつけた修繕計画をご提案します。
まとめ
今回のアパート修繕では、屋根塗装を中心に、窓まわりのコーキング補修、水切り板金の取り付け、鉄部塗装、階段滑り止め、サイディング補修、屋根ダクト補修、タラップ塗装、館名サイン交換を行いました。
アパートの屋根塗装は、単に屋根をきれいにする工事ではありません。
雨漏りを防ぐこと。
建物の寿命を延ばすこと。
入居者様の安全を守ること。
物件の印象を整えること。
将来の大きな修繕費を抑えること。
そのための大切なメンテナンスです。
札幌でアパートの屋根塗装や外部修繕をお考えのオーナー様は、北嶺建設までご相談ください。
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📞 電話:011-889-2833
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村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。
保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。

