天窓を塞ぐリフォーム|雨漏りと費用を同時に解決した事例

この記事でわかること

・天窓を塞ぐ工事の具体的な手順と費用感
・「交換」より「塞ぐ」が合理的なケースの判断基準
・屋根全体を張り替えずに雨漏りを止める方法
・室内クロス貼替まで含めた仕上がりのイメージ

工事部長の村松です。

今回は当別町の戸建て住宅で施工した、天窓の閉塞リフォームの事例をご紹介します。

雨漏りの原因が天窓にあるとわかったとき、多くの方が「天窓を新品に交換するしかない」と思われます。ただ、天窓の交換工事は製品代と足場・施工費を合わせると、それなりの金額になる。

このお客様も同じ状況でした。正直、予算が厳しかった。

だから私が提案したのは、天窓を塞ぐという選択肢でした。

現状確認|天窓から何が起きていたか

室内側の症状

施工前:室内から見上げた天窓。枠周辺にシミと変色が見られる
施工前:室内から見上げた天窓。枠周辺にシミと変色が見られる

居間と2階洋室、それぞれに天窓が設置されていました。写真1は施工前の室内から見上げた状態。天窓の枠周りにシミが出始めていて、クロスも変色していた。

「雨が降るたびに気になって」とお客様はおっしゃっていました。

施工前:天窓を接写。枠下部のコーキング劣化と剥がれが確認できる
施工前:天窓を接写。枠下部のコーキング劣化と剥がれが確認できる

天窓を室内から接写したのが写真2。枠の下部にコーキングが剥がれかかっているのが見えます。経年劣化。天窓本体の防水機能が落ちている状態でした。

屋根外側の状態

施工前:屋根外側。天窓下部に沿って錆が大きく流れ出している
施工前:屋根外側。天窓下部に沿って錆が大きく流れ出している

屋根に上がると、症状がもっとはっきり見えました。天窓の下部に沿って、錆が大きく流れ出ている。金属屋根と天窓の取り合い部分から水が入り込み、長期間にわたって屋根材を腐食させていたとわかります。

錆の範囲を見たとき、交換だけでは根本的な解決にならないと判断しました。取り合い部の処理を丁寧にやり直す必要がある。

注意

天窓周辺の錆は「見えている部分」だけとは限りません。屋根材の裏側や下地まで腐食が進んでいるケースもあります。屋根の状態は必ず外側から確認した上で判断することが重要です。

なぜ「交換」ではなく「塞ぐ」を提案したのか

採光の代替手段があったこと

天窓を塞ぐと聞くと、「部屋が暗くなるのでは」と心配される方が多い。実際、それが一番大きな懸念点だと思います。

ただ、今回の居間には大きな掃き出し窓が別にありました。光量は十分確保されている。天窓がなくても、日中の明るさに影響はほぼ出ない。それを確認した上での提案でした。

「塞ぐ」の判断は、現場を見なければできない。図面だけではわかりません。

屋根全体の張替えは本当に必要か

屋根全体の状態を確認したところ、天窓周辺以外の屋根材はまだ機能していました。全体を張り替えるのは予算的に厳しい上に、必要性も薄い。

そこで選んだのが、天窓箇所のみ板金を上から重ね張りする方法です。既存屋根を撤去せず、天窓を塞いだ箇所に新しい板金をかぶせて防水処理を行う。全体工事の何分の一かの費用で、問題箇所を確実に止められます。

「塞ぐ」が合理的なケースの目安
・代替の採光手段(大きな窓など)がある
・天窓の使用頻度が低い(開閉しない固定式など)
・屋根全体ではなく天窓周辺のみ劣化が進んでいる
・予算を抑えながら雨漏りを確実に止めたい

工事の流れ

STEP
足場設置(外部・室内)

屋根作業のための外部足場と、室内天窓周辺の内装工事用の作業足場をそれぞれ組みました。外と内、両方から同時進行できるよう段取りを組んでいます。足場の設置順序で工期が変わるため、ここが最初の判断どころでした。

STEP
大工による天窓閉塞作業

室内側は大工が天窓開口部を下地から組み直し、石膏ボードで塞ぎます。ただ蓋をするだけでなく、既存の天井面と段差なく納めることが求められる。仕上げに影響する工程なので、丁寧に進めてもらいました。屋根外側では、天窓を撤去した後の開口部を板金で覆い、防水処理を施します。

STEP
屋根板金上張り(天窓箇所4か所)

既存の金属屋根の上から、天窓を撤去した4か所に新しい板金を上張りしました。周囲の屋根材との取り合いを丁寧に処理し、雨水が入り込まない納まりにしています。既存屋根を全撤去しないため工期・費用両面で効率的です。

STEP
内装クロス貼替

天窓周辺のシミや変色があったクロスを貼り替えます。天井・壁の仕上がりが揃うよう、クロス職人と色と範囲を事前にすり合わせてから着工。ここが「住んでいる方が毎日目にする部分」なので、丁寧さを求めます。

STEP
美装・引き渡し

工事で出た粉塵や汚れをクリーニングして完了です。足場を解体し、最終確認。室内・屋根外側ともに異常がないことを確かめてから引き渡しを行いました。

施工後の状態

屋根外側の仕上がり

施工後:屋根外側(その2)。板金上張りの仕上がりと取り合い部の処理状態
施工後:屋根外側(その2)。板金上張りの仕上がりと取り合い部の処理状態

天窓が4か所とも板金で塞がれ、すっきりとした屋根面になりました。写真が施工後の状態です。取り合い部の処理もきれいに納まっています。

錆が流れていた箇所が消えている。それだけで、屋根の印象がずいぶん変わります。

室内の仕上がり

施工後:居間の天井。天窓があった痕跡がわからない仕上がり
施工後:居間の天井。天窓があった痕跡がわからない仕上がり
施工後:居間全体。大きな掃き出し窓からの採光で明るさは十分
施工後:居間全体。大きな掃き出し窓からの採光で明るさは十分
施工後:2階洋室。斜め天井の形状を活かしながら天窓部分を塞いだ仕上がり
施工後:2階洋室。斜め天井の形状を活かしながら天窓部分を塞いだ仕上がり

居間の天井はクロスが貼り替えられ、天窓があった痕跡がわからない仕上がりになりました。写真は居間全体。大きな掃き出し窓からの光が十分入っており、天窓がなくなっても明るさに違和感はありません。

2階洋室も同様。斜め天井の形状を活かしながら、天窓部分だけきれいに塞いでいます。

工事部長として、この現場で考えたこと

「最善」は「最新」じゃない

天窓の雨漏りと聞けば、まず「交換」を思い浮かべる方が多いと思います。確かに、交換は一つの正解です。ただ、それが唯一の正解かというと、そうではない。

採光の代替がある。屋根全体の状態はまだ持つ。予算には限りがある。この3つが揃ったとき、「塞ぐ」という判断は十分に合理的でした。

同じような現場を過去にも何度か見てきて、わかってきたことがあります。お客様が「交換しかないと思っていた」とおっしゃるとき、その言葉の奥に「でも費用が心配で」という気持ちが隠れていることが多い。言葉にしないけど、そこが本当の困りごとだったりする。

部分工事の精度が仕上がりを決める

屋根の部分板金上張りは、やり方を間違えると雨仕舞いが悪くなります。取り合い部の処理が甘いと、数年後にまた同じ問題が出る。

「安く抑えた=雑な工事」になってはいけない。費用を抑えた分、細部の精度を上げることが私たちの責任だと考えています。

段取りで仕上がりの8割が決まる。外部の板金職人と内装職人のタイミングを合わせ、互いの作業が干渉しないよう工程を組んだことが、今回の施工をスムーズに進めた要因の一つだったと思っています。

今回の施工(天窓4か所の閉塞・屋根板金上張り・室内クロス貼替・美装含む)で約100万円が目安でした。ただし、天窓の数・屋根の形状・室内の劣化状況によって変わります。まずは現地確認の上、お見積りをご案内しています。

ケースによります。今回のように居間に大きな掃き出し窓がある場合は、天窓を塞いでも日中の明るさへの影響はほぼありませんでした。一方、天窓が唯一の採光手段になっているお部屋では、塞ぐ前に代替採光の確保を検討する必要があります。現地で確認した上でご提案します。

まとめ

今回の当別町の施工事例をまとめます。

  • 天窓の雨漏りを「交換」ではなく「閉塞」で対応した
  • 採光の代替手段があることを確認した上で提案
  • 屋根は全体張替えではなく天窓箇所3か所のみ板金上張り
  • 室内は大工による下地処理からクロス貼替まで一貫施工
  • 費用目安:約100万円(足場・大工・板金・内装・美装込み)

天窓の雨漏りでお困りの方、まずは現地確認からご相談ください。札幌市内および近郊(当別町・江別市・北広島市など)に対応しています。



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