トーラー作業とは?排水管の詰まりを直す道具と仕組みを現場から解説

トーラー作業とは?排水管の詰まりを直す道具と仕組みを現場から解説

工事部長の村松です。台所や洗面所の水の流れが遅い、排水口からゴボゴボと音がする。こうした症状のご相談を受けたとき、私たちが現場でよく行うのが「トーラー作業」です。

次のような症状に心当たりはないでしょうか。

  • 水の流れが悪い
  • 排水口からゴボゴボ音がする
  • 排水マスの水位が高い

排水管は普段目に見えない場所なので、業者がどうやって詰まりを直すのかイメージしづらいと思います。この記事では、トーラーという機械の仕組み、先端工具の使い分け、高圧洗浄との違いが分かります。

排水管の詰まりはなぜ起きるのか

多くの場合、原因は排水管の内側に少しずつ付着した油脂や髪の毛です。ある日突然ではなく、何年もかけて積み重なった結果として水が流れなくなります。

排水詰まりとは、汚れが管の内側に層になって溜まり、水の通り道を狭くしていく現象です。場所ごとに溜まるものが違います。

台所排水

  • 油脂(グリス)
  • 食べかす

洗面所

  • 髪の毛
  • 石鹸カス

洗濯排水

  • 糸くず
  • 洗剤カス

札幌の場合、冬の寒さも無関係ではありません。気象庁の平年値では札幌の1月の平均気温は-3.2℃で、床下を通る排水管も冷え込みます。温かい油を流しても管の中で固まりやすく、当社で対応した範囲でも、台所排水の油脂詰まりのご相談は冬場に増える印象です。

完全に流れなくなる前には「流れが遅い」「音がする」といったサインが出ることが多いです。では、管の中で固まった汚れをどうやって取り除くのか。そこで登場するのがトーラーです。

トーラー作業とはどんな作業か

ドラムに長いワイヤーを収めたトーラー(排水管清掃機)本体

トーラー作業とは、排水管の中にワイヤーを送り込み、回転させながら詰まりを削り取る清掃作業です。写真の機械がトーラー(排水管清掃機)で、ドラムの中に長いワイヤーが収納されています。

ワイヤーを回転させることで、次のような作業ができます。

  • 固まった詰まりを削る
  • 付着した汚れを崩す
  • 異物を引っ掛けて回収する

ラバーカップ(スッポン)や市販のパイプ洗浄剤で歯が立たない詰まりは、汚れが硬く固まっているか、排水口から離れた場所で起きているかのどちらかが多いです。トーラーはその両方に対応できるため、排水詰まりの現場では定番の道具になっています。とはいえ、機械そのものより「どう使うか」で結果が変わります。次はその仕組みを見ていきます。

電動タイプで作業がスムーズ

当社で使用している電動モーター式のトーラー

当社が使っているトーラーは電動モーター式です。手動でハンドルを回すタイプと違い、モーターがワイヤーを回転させるため、作業者はワイヤーの送り込みに集中できます。

付属のフットスイッチで足元からオン・オフを操作できるのも実用的な点です。両手でワイヤーを扱いながら、詰まりに当たった手応えに合わせて回転を止めたり再開したりできます。ワイヤーは管の中で暴れると管を傷める可能性があるので、この細かい操作が仕上がりを分けます。

ワイヤーを排水管の奥まで送り込む

排水管の奥へワイヤーを送り込んでいる作業の様子

詰まりは排水口の真下とは限りません。数メートル先の曲がり部分や継ぎ目で起きていることも珍しくなく、手の届く範囲の掃除では改善しないケースがあります。

トーラーはワイヤーを管の奥まで送り込み、詰まりの原因に直接当てて取り除けます。作業前には屋外の排水マスの水位や汚れ方を確認し、どのあたりで詰まっているのかを推測してから、どこからワイヤーを入れるかを決めます。この段取りを飛ばしてやみくもにワイヤーを入れても、時間がかかるだけで原因に届かないことがあるためです。

先端工具の使い分けと高圧洗浄との違い

ワイヤーの先端工具は詰まりの種類に合わせて交換します。髪の毛や異物にはドロップヘッド、固まった油脂にはグリスカッターを使うのが基本です。

詰まりの種類に合わせて交換するトーラーの先端工具

ドロップヘッドはスプリング構造になっていて、排水管の曲がり部分にも入りやすい形状です。詰まりの原因を引っ掛けて取り除く用途に使います。

油脂を削り落とすグリスカッターの先端工具

台所排水では、管の内側に油脂が層になって固まっていることがあります。そのような場合はグリスカッターで管に付着した油脂を削り落とし、流れを回復させます。

トーラーと高圧洗浄、どちらを選ぶか

排水管の清掃にはトーラーのほかに高圧洗浄という方法もあり、詰まりの状態で使い分けます。

方法得意な詰まり特徴
トーラー固まった油脂・髪の毛・異物ワイヤーで物理的に崩す。ピンポイントの詰まりに強い
高圧洗浄管全体のぬめり・汚れの蓄積水圧で管の内側を洗い流す。予防的な定期洗浄に向く

硬い詰まりを崩すのはトーラー、管全体をきれいに保つのは高圧洗浄、と考えると分かりやすいと思います。詰まりを崩したあとに高圧洗浄で管内を洗い流す、という組み合わせで対応することもあります。

注意:トーラー作業で改善しないケースもあります。管の勾配不良や破損、屋外の管への木の根の侵入などが原因の場合、ワイヤーで一時的に流れても再発します。そのときはカメラ調査や部分的な補修を含めて原因から直す判断が必要で、目先の応急処置だけで済ませると結局高くつくことが多いです。

排水の流れが悪いときは早めの点検を

流れが遅い段階で手を入れれば、トーラーや高圧洗浄で対応できることがほとんどです。完全に詰まって排水があふれてからでは、床や家財の被害まで広がることがあります。

費用は詰まりの場所や状態で変わるため、現地確認後にお見積りしています。北嶺建設は札幌市清田区を拠点に、戸建て・店舗の排水管洗浄や詰まりの点検を行っています。清田区・豊平区・北広島など近郊であれば動きやすいので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。



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管内カメラで確認した工事には1年保証をお付けします

洗浄したあと、本当にきれいになったのかは目で見ないと分かりません。そこで当社では管内カメラで洗浄後の配管を確認したうえで、1年間の保証をお付けしています。保証期間内に同じ場所が同じ原因で詰まった場合は、無償で対応します。

逆に、カメラを入れずに詰まりを抜くだけの作業には保証をお付けしていません。配管の状態を確認できていないのに「大丈夫です」とは言えないからです。どちらで進めるかは、現地を見たうえでご相談させてください。詳しくは排水管洗浄のご案内をご覧ください。

「水道局指定」は、洗浄・詰まり抜きには必要ありません

業者を探していると「札幌市水道局指定」という表示をよく目にします。正直にお伝えすると、高圧洗浄や詰まり抜きの作業そのものに、この指定は必要ありません。指定が必要になるのは、給水管・排水設備の新設や改造の工事です。

当社は建設業許可(北海道知事許可(般-4)石第18089号)を持つ建設会社として、洗浄・詰まり抜き・カメラ調査を自社の社員が行います。そして調査の結果、配管の交換や改造が必要になった場合は、札幌市の指定を受けた協力業者と連携して施工します。だから、原因を突き止めるところから直すところまで、窓口ひとつでお任せいただけます。

よくあるご質問

排水の流れが遅いだけでも業者に頼んだほうがいいですか?

完全に詰まる前の「流れが遅い」段階でも、排水管内部に油脂や髪の毛が蓄積しているサインである場合が多いです。放置すると溢水につながることもあるため、早めの点検が望ましいといえます。

トーラーと高圧洗浄はどう違うのですか?

トーラーはワイヤーを回転させて詰まりを物理的に崩す機械で、固まった油脂や異物の除去に向いています。高圧洗浄は水圧で管内を洗い流す方法で、用途や詰まりの状態によって使い分けるのが一般的です。

札幌の戸建てで排水管が詰まりやすい時期はありますか?

北海道では冬季に屋内で過ごす時間が長くなり調理回数も増えるため、油脂が排水管に蓄積しやすい傾向があるといわれています。気になる症状があればお気軽にご相談ください。現場経験をもとに状況に合った対応をご提案します。

この記事を書いた人

村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。 保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。

トーラーで解消しきれない場合の交換の判断はトイレリフォームのページで解説しています。キッチンの詰まりの応急処置はこちらの記事もご覧ください。