「玄関のタイルが一部分だけ剥がれている」
「割れたタイルだけを交換できるのか分からない」
「ベランダの床も傷んでいるので、一緒に直してほしい」
玄関ポーチのタイルや屋外のモルタルが傷んでいても、どの業者へ頼めばよいのか分からず、そのままになっている住宅や賃貸物件は少なくありません。
今回は、インターネットで北嶺建設を見つけてくださったお客様からご依頼いただいた、札幌市内の貸家の補修事例をご紹介します。
工事を行ったのは、次の2か所です。
- 玄関ポーチの剥がれたタイル
- ベランダ床の剥がれやひび割れが見られたモルタル
玄関タイルは、玄関ドアの高さに合わせて下地を作り直してから施工しました。
ベランダ床については、既存面の状態を確認したうえで、左官職人がモルタルの薄塗り補修を行っています。
今回のご相談内容
今回の建物は、お客様が所有する貸家です。
玄関ポーチのタイルが一部剥がれ、ベランダ床のモルタルにも傷みが見られる状態でした。
全面的な外構リフォームではなく、
「傷んでいるところを必要な範囲で直したい」
というご相談です。
小さく見える補修でも、タイル、モルタル、コンクリートの下地など、複数の工事が関係する場合があります。
北嶺建設では、最初に現地の状態を確認し、必要な職人と施工方法を整理して工事を進めました。
工事前の状態
ベランダ床のモルタルが剥がれていました
ベランダ床には、モルタルの剥がれや表面のひび割れが見られました。
一部だけが傷んでいるように見えても、周囲まで浮いていたり、表面が弱くなっていたりする場合があります。
そのため、見えているひび割れだけを埋めるのではなく、既存床の状態を確認したうえで補修方法を決める必要があります。


玄関ポーチのタイルが剥がれていました
玄関ポーチでは、玄関ドア付近のタイルが剥がれていました。
タイルの剥がれは、見た目だけの問題とは限りません。
タイルの端に足を引っかけたり、剥がれた部分に水や汚れがたまったりすることもあります。
貸家では入居者が毎日通る場所であるため、状態を確認して必要な補修を行うことにしました。
ベランダ床のモルタルを薄塗り補修
左官職人が既存床の状態を確認
ベランダ床は、左官職人が既存のモルタル面を確認しました。
今回の現場では、床全体を解体して作り直すのではなく、既存面を整えてから新しいモルタルを薄く施工する方法を採用しました。
ただし、すべてのベランダで薄塗り補修ができるわけではありません。
下地が大きく動いている場合、深いひび割れがある場合、モルタルが広い範囲で浮いている場合などは、傷んだ部分を撤去して下地から補修することがあります。
下地を整えてモルタルを施工
新しいモルタルを施工する前に、補修する面の汚れや脆くなった部分を処理します。
その後、既存の床面に合わせながらモルタルを塗り、表面の凹凸を整えました。
モルタルの薄塗りは、床表面の傷みを整え、見た目を改善するための補修方法です。
なお、モルタル補修だけで、すべてのベランダの雨漏りや防水性能が改善するとは限りません。
雨漏り、水たまり、既存防水層の剥がれなどがある場合は、モルタル補修とは別に防水工事の検討が必要です。

ベランダ床の補修完了
モルタルを均一に仕上げ、床表面の剥がれや凹凸を整えました。
施工後は材料が十分に硬化するまで養生します。
気温、天候、使用材料によって養生に必要な時間は異なるため、工事直後に歩いたり、物を置いたりしないよう注意が必要です。




玄関ポーチのタイルを補修
剥がれたタイルと傷んだ下地を撤去
最初に、剥がれていたタイルと、その下にある傷んだ部分を撤去しました。
玄関タイルが剥がれた場合、タイルだけを接着し直せば済むとは限りません。
下地まで割れていたり、高さが合わなくなっていたりする場合は、下地から作り直す必要があります。

玄関ドアの高さに合わせて下地を調整
今回の玄関ポーチでは、玄関ドアの取付位置に合わせて、ポーチの高さを調整する必要がありました。
そのため、補修部分に鉄筋を設置し、モルタルで下地を作りました。
単に剥がれたタイルを元に戻すのではなく、玄関ドアとの高さや周囲の段差を確認しながら施工しています。


新しいタイルを施工
下地を整えたあと、玄関ポーチ用のタイルを施工しました。
既存のタイルが残っている部分については、できるだけ色や質感に違和感が出ないものを選びます。
ただし、古いタイルはすでに製造が終了していることがあります。
同じ製品が手に入った場合でも、既存タイルは日焼けや汚れ、経年変化によって色が変わっているため、新しいタイルと完全に同じ色にならないことがあります。
部分補修を希望される場合は、施工前に色の違いが出る可能性も確認しておくことが大切です。

玄関タイルは一部分だけでも補修できる?
玄関タイルの部分補修ができるかどうかは、次の条件によって決まります。
- 剥がれや割れの範囲
- 周囲のタイルに浮きがないか
- 下地のモルタルやコンクリートの状態
- 同じ大きさのタイルを用意できるか
- 既存タイルと近い色や柄を選べるか
- 玄関ドアや階段との高さが合っているか
- 補修後に不自然な段差が残らないか
タイル1枚や数枚だけの補修で済む場合もあります。
一方で、周囲のタイルも浮いている場合や、下地全体が傷んでいる場合は、ある程度まとまった範囲を貼り替えた方がよいこともあります。
現地を確認せずに「必ず部分補修で直せる」とは判断できません。
このような玄関タイルの症状はご相談ください
次のような状態が見られる場合は、一度タイルと下地の状態を確認することをおすすめします。
- タイルが剥がれている
- タイルが割れている
- タイルの角が欠けている
- タイルを踏むと音がする
- タイルが浮いているように見える
- 目地が大きく割れている
- タイルと玄関ドアの間に隙間がある
- 玄関ポーチに不自然な段差がある
- 補修した部分が再び剥がれてきた
- 冬になると傷みが広がる
タイルを軽くたたいたときに、周囲と異なる空洞音がする場合は、内部で浮いている可能性もあります。
ただし、ご自身で無理に剥がしたり、高い場所や凍結した場所で確認したりするのは危険です。
写真を撮れる範囲で記録し、専門業者へ相談してください。
ベランダのモルタル補修で確認したい症状
ベランダや屋外床のモルタルについては、次のような症状をご確認ください。
- 表面が粉っぽくなっている
- 床の一部が剥がれている
- 細かなひび割れが増えている
- 大きな亀裂が入っている
- 踏むと沈むような感覚がある
- 水が一か所にたまる
- 補修したモルタルが再び剥がれている
- ベランダの下側に雨染みがある
- 室内に雨漏りしている
表面の補修で済むのか、傷んだ部分の撤去が必要なのか、防水工事も必要なのかは、症状によって異なります。
雨漏りを伴う場合は、床の表面だけでなく、外壁との取り合い、排水口、笠木、防水層などを確認する必要があります。
玄関タイルとベランダを一緒に相談するメリット
今回の事例では、玄関ポーチとベランダ床を同じ機会に補修しました。
複数の傷みをまとめて相談することで、現地調査や職人の手配をまとめられることがあります。
ただし、工事費が必ず安くなるとは限りません。
必要な材料、担当する職種、養生期間、工事日数が異なる場合は、それぞれの工事費が必要です。
北嶺建設では、現地を確認したうえで、
- 同時に施工できる工事
- 別の日に行う必要がある工事
- 急いで直した方がよい部分
- 経過を見てもよい部分
を整理してご説明します。
貸家や賃貸物件では早めの確認が重要です
貸家やアパートの玄関、階段、ベランダなどは、入居者が日常的に使用する場所です。
タイルの剥がれや大きな段差がある場合は、入居者がつまずかないよう、早めに状態を確認する必要があります。
特に退去後の原状回復や次の入居募集に合わせて工事を行う場合は、内装工事だけでなく、玄関や外回りも確認しておくとよいでしょう。
外から見える玄関ポーチが傷んでいると、内覧時の印象にも影響します。
見た目だけを整えるのではなく、入居者が安全に使用できる状態かどうかを基準に補修内容を検討します。
工事費用が変わる主な条件
玄関タイルやベランダのモルタル補修は、面積だけで費用を決めることができません。
主に次の条件によって見積金額が変わります。
玄関タイル補修
- 交換するタイルの枚数
- 既存タイルの撤去範囲
- 下地補修の必要性
- ポーチや階段の高さ調整
- 鉄筋や型枠が必要か
- 既存タイルに近い製品を入手できるか
- タイルの加工枚数
- 目地補修の範囲
ベランダのモルタル補修
- ひび割れや剥がれの範囲
- 既存モルタルの浮き
- 傷んだ部分を撤去する必要があるか
- 薄塗りで対応できるか
- 勾配や水たまりの調整が必要か
- 防水工事を伴うか
- 高所作業や足場が必要か
- 材料の搬入経路
小さな補修でも、職人の移動、材料の準備、養生、片付けなどが必要です。
そのため、施工面積だけで単純に金額を計算できない場合があります。
玄関タイルのDIY補修で注意すること
剥がれたタイルを市販の接着剤で貼り直す方法もありますが、下地が傷んでいる場合は再び剥がれる可能性があります。
特に次の場合は、DIYで補修する前に専門業者へ相談してください。
- タイルの下のモルタルも崩れている
- 周囲のタイルも浮いている
- 玄関ドアとの高さが合っていない
- 階段の角や踏面が割れている
- タイルが広い範囲で剥がれている
- 補修箇所に大きな段差がある
- 冬季に凍結しやすい場所である
- 入居者や来客が頻繁に通る場所である
ご自身で補修する場合でも、施工前の状態を写真に残しておくと、後から専門業者へ相談するときに役立ちます。
よくあるご質問
玄関タイル1枚だけでも補修できますか?
1枚または数枚だけ交換できる場合があります。
ただし、周囲のタイルや下地まで浮いている場合は、補修範囲が広がることがあります。まずは剥がれている部分と玄関ポーチ全体の写真をお送りください。
既存タイルと同じ色にできますか?
同じ製品が現在も販売されていれば、近い仕上がりにできる可能性があります。
ただし、既存タイルは経年変化しているため、新品と完全に同じ色にならないことがあります。製品が廃番の場合は、色、大きさ、表面の質感が近い別製品をご提案します。
タイルを全部貼り替えた方がよいですか?
剥がれが一部分だけで、周囲のタイルと下地に問題がなければ、部分補修で済むことがあります。
広い範囲で浮きや割れが見られる場合は、全面または一定範囲の貼り替えを検討します。
ベランダのモルタル補修で雨漏りも直りますか?
モルタル表面の補修だけで雨漏りが直るとは限りません。
雨漏りがある場合は、防水層、排水口、外壁との取り合いなど、雨水の浸入経路を確認する必要があります。
入居中の貸家でも工事できますか?
工事内容によっては、入居中でも施工できます。
玄関や出入口を使用できない時間が発生する場合があるため、工事日程や通行方法について入居者との調整が必要です。
玄関タイルとほかの工事を一緒に頼めますか?
はい。ベランダ、外壁、階段、手すり、ドアなど、ほかに気になる場所があれば、現地調査時にまとめて確認できます。
実際に同時施工できるかどうかは、必要な職種や施工条件を確認して判断します。
写真を送ると相談が進みやすくなります
お問い合わせの際は、次の写真をお送りいただくと、状況を把握しやすくなります。
- 玄関ポーチまたはベランダ全体の写真
- 剥がれや割れの拡大写真
- 少し離れた位置から撮影した写真
- 段差や高さが分かる横方向の写真
- ベランダの場合は床と外壁の境目
- 貸家の場合は入居中か空室か
併せて、次の情報をお知らせください。
- 建物がある地域
- 戸建て住宅、貸家、アパートなどの建物種別
- おおよその築年数
- いつ頃から傷みが気になっているか
- 雨漏りや水たまりの有無
- 希望する工事時期
正式な工事金額は現地確認後となりますが、写真から確認すべき点をご案内できる場合があります。
札幌の玄関タイル・モルタル補修は北嶺建設へ
北嶺建設では、札幌市内および近郊で、玄関ポーチのタイル補修やベランダ床のモルタル補修を承っています。
「タイルが数枚剥がれただけなので、どこに頼めばよいか分からない」
「左官業者とタイル業者を別々に探すのが難しい」
「貸家の傷んでいる場所をまとめて確認してほしい」
という場合もご相談ください。
現地の状態を確認し、部分補修で対応できるのか、下地から直す必要があるのかをご説明します。
お電話、LINE、お問い合わせフォームからご連絡いただけます。
電話受付:8時~18時
電話:011-889-2833
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執筆:村松拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
監修:有限会社北嶺建設

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