土留め修繕で勝手口ドアの当たりを解消した外構事例

工事部長の村松です。札幌市内のお客様から、勝手口のドアが風で煽られるたびに土留めに当たってしまい、木の傷みが気になるというご相談をいただきました。今回は土留め 修繕として、ドアの開閉に支障が出ている範囲だけを直す工事をご紹介します。土留め全体を作り替えるのではなく、必要な部分だけに絞ったことで、費用を抑えながら日々の小さなストレスを解消できた事例です。着工前の状態から完成までの流れと、直す範囲をどのように判断したかを、現場の写真とあわせてお伝えします。

勝手口のドアが土留めに当たる原因

土留めの板が経年で外側にはらんだり、設置位置がドアの可動範囲に近すぎたりすると、風で煽られたドアが当たりやすくなります。

土留めとは、敷地内の高低差やアスファルトと地面の段差を抑えるために設置する構造物で、木材やコンクリートブロックなどで作られます。

木製の土留めは屋外で雨や雪にさらされ続けるため、数年で表面が反り、板の一部が外側に膨らんでくることがあります。膨らんだ部分がちょうどドアの通り道にあると、風で開いたドアがそこに接触してしまいます。札幌は季節風や冬場の突風でドアが勢いよく開く場面が少なくなく、当たる頻度が増えるほど木部やドア自体の傷みも進みます。

今回のお宅でも、現地を見て初めて土留めのどの部分が干渉しているかが分かりました。

ご依頼の背景と現場で確認したこと

現地を確認すると、勝手口のドア付近の土留めが老朽化して外側にはらみ、ドアの開閉スペースを狭めていました。

施工前の様子。勝手口のドア付近の土留めが老朽化し、土留め 修繕が必要になっていた札幌市内の現場
施工前の様子。勝手口のドア付近の土留めが老朽化し、土留め 修繕が必要になっていた札幌市内の現場

現場は建物と隣地の間の細い通路で、勝手口の外にはしごや資材が置かれるなど、日常的に人が出入りする場所でした。土留めの板は苔が生えて表面が黒ずんでおり、設置からかなりの年数が経っていることがうかがえました。

お客様からは、土留め全体を新しくしたいという要望ではなく、ドアが問題なく開けられるようになればそれで十分というお話でした。この範囲の見極めが、その後の工事の方向性を決める材料になりました。

現地確認と仕上がりの打ち合わせを終え、実際の解体と作り替えの作業に入りました。

土留め 修繕の施工の流れ

既存の土留めのうちドアが当たる範囲だけを解体し、防腐処理された新しい木材と亜鉛メッキ鋼管で作り直しました。

STEP
解体範囲の決定

打ち合わせで確認した通り、ドアの可動範囲に干渉している部分だけに解体の範囲を絞りました。周囲の土留めはそのまま活かしています。

STEP
既存部材の解体

丸鋸や電動工具を使い、劣化した板と柱を取り外しました。土に埋まっていた柱の根元は特に傷みが進んでいることが多く、この現場でも同様の状態でした。

STEP
基礎部分の掘削と整地

新しい柱を立てるために土を掘り直し、地盤を整えました。掘り出した土は袋に詰めて場外へ搬出しています。

STEP
新しい柱と板材の設置

亜鉛メッキ鋼管を柱として立て、防腐処理された木材を板として取り付けました。ドアの可動範囲から十分に離れた位置に仕上げています。

STEP
仕上がりの確認

実際にドアを開閉して、当たらないことと隙間の見た目に不自然さがないことを確認して完了としました。

劣化した土留めの解体作業を進める様子
劣化した土留めの解体作業を進める様子
丸鋸等で新しい木材をカットしている様子
丸鋸等で新しい木材をカットしている様子
土留めの解体作業を2人で進める様子
土留めの解体作業を2人で進める様子
土留めの基礎部分を掘削し、土を袋に詰めて搬出する様子
土留めの基礎部分を掘削し、土を袋に詰めて搬出する様子
掘削した基礎部分をスコップで整地している様子
掘削した基礎部分をスコップで整地している様子
掘削後の溝と周辺に置かれた解体材
掘削後の溝と周辺に置かれた解体材

使う材料をどう選んだかも、この工事での判断のひとつでした。

使用した木材と柱を選んだ理由

土に接する柱には亜鉛メッキ鋼管、板材には防腐処理済みの木材を使い、土際からの腐食を抑える構成にしました。

防腐処理された新しい木材と亜鉛メッキ鋼管で組み直した土留め
防腐処理された新しい木材と亜鉛メッキ鋼管で組み直した土留め

木製の土留めが傷みやすいのは、土と接する部分に水分がたまりやすいためです。今回は柱そのものを亜鉛メッキ鋼管に替え、板材には防腐処理を施した木材を選びました。塗装は別途でしたので、今回は未塗装での仕上になります。

この材料の組み方が、費用を抑える判断にもつながっています。

土留め 修繕は全部やり替えなくても対応できます

全面をやり替えると高額になりやすいため、今回はドアの開閉に支障が出ている範囲だけに絞って直しました。

項目全面やり替え部分修繕(今回)
費用高額になりやすい抑えやすい
工期長くなりやすい短く済むことが多い
見た目土留め全体が新しくなる新旧の色差が出る
今後の課題ほぼ発生しない他の劣化部分は将来的に手が必要になることもある

土留め全体を新しくすれば見た目は揃いますが、今回のご要望はドアが問題なく開閉できることでした。全体をやり替える工事は材料も工程も増えるため、必要な範囲だけに絞ることで費用の負担を減らしています。

この方法には限界もあります。今回手を付けていない部分の劣化が進んでいる場合、数年後にはその部分も直す必要が出てくる可能性があります。今の状態で問題がない部分まで先回りして直すかどうかは、費用と見た目、今後のメンテナンスを踏まえてお客様に判断していただく部分だと感じています。

実際に工事を終えて、どのような変化があったかをお伝えします。

工事を終えて

完成後は勝手口のドアが土留めに当たらなくなり、開閉時の音や振動もなくなりました。

完成した土留めの部分修繕。ドアが問題なく開閉できるようになった状態
完成した土留めの部分修繕。ドアが問題なく開閉できるようになった状態

ドアがあたるのが小さなストレスでしたが、それがなくなってよかったです。

お客様

小さな不具合でも、毎日使う場所であれば積み重なるストレスになります。今回のように直す範囲を絞ることで、費用を抑えながら困りごとの解消だけに集中する工事もできます。

土留めの傷みやドアの当たりが気になる場合、全体をやり替える前に、まずは干渉している範囲だけの補修で対応できないか、現地を見てから判断することをお勧めします。同様のご相談は札幌市清田区の当社まで、現地確認のうえお見積りいたします。

よくある質問

土留め全体をやり替えないと直らないですか?

当社の経験では、ドアが当たる範囲だけを局所的に作り替えれば解消するケースが多い印象です。ただし土留め全体の劣化が進んでいる場合は、範囲を広げてお見積りすることもあります。

費用はどのくらいかかりますか?

現場の状況によって幅がありますが、今回のような部分的な土留め 修繕であれば10万円台から20万円台(税別)が目安です。詳しい金額は現地確認後にお見積りいたします。

木製の土留めはどのくらい持ちますか?

使用する木材の防腐処理や設置環境によって差がありますが、屋外で土に接する部分は劣化が早く進みやすい印象です。数年に一度は状態を見ていただくと安心です。

DIYで直すことはできますか?

部材のカットや柱の設置自体は可能な方もいますが、土留めは土の圧力を受け続ける構造物のため、勾配や固定方法を誤ると再発しやすい印象があります。

工事はどのくらいの期間で終わりますか?

今回のような部分的な土留めの修繕であれば、現調と打ち合わせを含めても工事自体は数日程度で完了することが多い印象です。下地の状態によっては日数が延びることもあります。

この記事を書いた人

村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。



📩 まずはお気軽にお問い合わせください

私たちがお伺いしますの画像

📞 電話:011-889-2833
📧 メール:info@re-hokurei.com
お問い合わせはこちらから
📷LINEやメールからの写真送信OK!