飲食店の頑固な油汚れ一括清掃|札幌市北区の施工事例|北嶺建設

飲食店 油汚れ清掃のご相談で、よく聞くのが「日々の掃除はしているんですが、奥の汚れが全然落ちなくて」という言葉です。札幌市北区の飲食店様からも、まったく同じ言葉をいただきました。長年営業を続けてきた店舗で、厨房・床・什器周りに蓄積した固着汚れ。今回はその一括清掃の施工記録です。

この記事でわかること
  • 飲食店の油汚れが「日常清掃」では落ちない理由
  • 素材別の薬剤・工具の使い分け方(ステンレス・木目床・塗装面)
  • 定休日1日で完了する一括清掃の実際の流れ
  • 年1〜2回の定期リセット清掃が店舗に与える効果

現場の状況|固着した油汚れは「層」になっている

清掃前の店内。カウンターやイス周りに年季の蓄積が見られる状態。
清掃前の店内。カウンターやイス周りに年季の蓄積が見られる状態。

最初に現地を見に行ったとき、第一印象は「雰囲気のある店だな」でした。壁に積み重なったお客様のメッセージ、年季の入ったカウンター。長く愛されてきた店だということが伝わってくる空間です。

ただ、カウンター下やイス足元、厨房の床を見ると話が変わります。油汚れが層になって固着している。

飲食店の油汚れは、1回や2回の積み重ねではありません。毎日の営業で飛び散った油が、熱と時間をかけて床や什器に焼き付いていく。表面をさっと拭いても、奥に入り込んだ汚れには届かないんです。日常清掃をしっかりやっている店でも、こういう状態になることは珍しくない。

厨房の床を見ると、黒く固まった油汚れが点在していました。スタッフの方が毎日モップをかけていても、固着した部分は表面をなぞるだけ。この状態になると、通常の清掃道具では対応しきれません。

薬剤と工具の選定|「強く一気に」では素材が傷む

業務用アルカリ洗剤(ハクリスター)とバキュームを使用した厨房内の清掃準備。
業務用アルカリ洗剤(ハクリスター)とバキュームを使用した厨房内の清掃準備。

現地調査で最初に確認したのは、汚れの種類と固着レベル、そして素材の種類です。

ここで迷う。

「強いアルカリ洗剤を使えば一気に落ちる」という発想もある。実際、油汚れにはアルカリ性の洗剤が有効です。ただ、強すぎる薬剤は素材を傷める。木目床の塗装面、ステンレスの表面、塗装が施された壁面——それぞれ耐薬品性がまったく違います。一律に強い薬剤を当てると、汚れは落ちても素材が白くなったり、艶が消えたりする。

今回使用したのは業務用アルカリ性油汚れ洗剤(コニシ「ハクリスター」)。このあたりは正直、現場ごとに濃度と当て方を変えながら判断します。正解が一つじゃない、と思うのはこういう時です。素材を確認しながら、まず薄めで当ててみて、反応を見て濃度を上げていく。この段階的なアプローチが素材を守るうえで大事だと思っています。

注意

強アルカリ洗剤を木目床や塗装面に原液で使用すると、表面の塗膜が溶けてしまうことがあります。素材の種類を確認せずに薬剤を選ぶのは避けた方がよいと思います。

施工の流れ|定休日1日・段階的に汚れを除去

今回は定休日を利用した1日集中清掃。翌日の営業開始までに引き渡せるよう、段取りは事前に細かく組んでいました。段取り八部、とよく口にしますが、清掃工事も例外ではありません。

STEP
現地調査・汚れの確認

厨房・床・什器周りを一通り確認し、汚れの種類(油脂系・水垢・焦げ付き)と固着レベルを把握します。同時に素材の種類と耐薬品性を確認。この工程を丁寧にやるかどうかで、その後の仕上がりが大きく変わります。養生箇所の確認もここで済ませます。

STEP
素材別の養生と薬剤準備

洗剤が飛散すると困る箇所——電気系統周り、コンセント、精密機器の近く——に養生をかけます。この養生が甘いと、営業再開後に思わぬトラブルが出ることがある。ステンレス什器・木目床・塗装面それぞれに合わせた薬剤の濃度も、このタイミングで決めます。

STEP
厨房・什器周りの油汚れ除去

アルカリ洗剤を塗布し、温水で浸透させながらブラシでかき出します。固着した油はスクレーパーで丁寧に削り取る。力任せにやると素材に傷が入るため、スクレーパーの角度と力加減は慎重に調整します。カウンター下やイス足元など、普段手が届きにくい場所を重点的に対応しました。

STEP
床面のポリッシャー洗浄・汚水回収

業務用ポリッシャーで床面全体を洗浄します。回転ブラシが固着した油汚れを効率よくかき出してくれますが、木目床の場合は回転数と圧力を下げて素材への負担を抑える必要があります。洗浄後は業務用バキュームで汚水をしっかり回収。ここを雑にやると床の乾きが遅くなり、翌日の営業に支障が出ます。

STEP
水拭き・乾拭き仕上げ・最終チェック

洗剤成分が残ると素材劣化の原因になるため、水拭きで丁寧に洗剤を拭き取り、最後に乾拭きで仕上げます。オーナー様に立ち会っていただき、気になる箇所を確認。その場で再調整できる時間を確保しておくのが、引き渡しの品質を担保するうえで大事だと思っています。

厨房床の清掃作業中。固着した油汚れにアルカリ洗剤を浸透させながら除去。
厨房床の清掃作業中。固着した油汚れにアルカリ洗剤を浸透させながら除去。
床面への洗剤塗布とブラッシング作業の様子。狭い厨房内での丁寧な対応。
床面への洗剤塗布とブラッシング作業の様子。狭い厨房内での丁寧な対応。

こだわりポイント|「落とし方」より「素材を守ること」

今回の清掃で一番気を使ったのは、入口周りの床材です。

木目調の床材は、油汚れと同時に水分も吸いやすい。ポリッシャーをかける時間と水量を絞り、汚水の回収をこまめにやる必要がありました。入口のアルミ見切り周辺は特に汚れが溜まりやすい場所で、スクレーパーと細いブラシを使い分けて隅まで丁寧に処理しています。

店外での什器洗浄の様子。部品ごとに分解しスプレー洗剤とタオルで丁寧に対応。
店外での什器洗浄の様子。部品ごとに分解しスプレー洗剤とタオルで丁寧に対応。

室外での什器洗浄も並行して進めました。スプレー洗剤とタオルを使いながら、部品ごとに分解して汚れを落としていく。こういう細かい作業の積み重ねが、最終的な仕上がりに出てくると思っています。

設備屋さんと話す機会があると、「厨房の排水が詰まる店は、油汚れの管理が甘い店が多い」という話を聞くことがあります。床の固着汚れと排水管の油詰まりは、根っこが同じ。日々のメンテナンスが行き届いているかどうか、が分かれ目だということです。

今回の清掃で床・什器の本来の色味と艶が戻りました。

清掃後の床面。本来の木目の色味と艶が取り戻された状態。
清掃後の床面。本来の木目の色味と艶が取り戻された状態。
清掃後のイス足元周り。クロム部分の光沢が戻り、固着汚れが除去された状態。
清掃後のイス足元周り。クロム部分の光沢が戻り、固着汚れが除去された状態。

イス足元のクロム部分。清掃前は油と埃が混ざった汚れが表面に固着していましたが、適切な洗剤とブラシで丁寧に処理すると、本来の光沢が戻ります。これを見ると、仕上げてよかったと思う。派手なことは何もありません。ただ、素材ごとの判断を積み重ねた結果です。

定期リセット清掃のすすめ|年1〜2回が現実的な目安

今回のような固着汚れを一括で落とす清掃、当社で対応した範囲では半日〜1日の作業が多い印象です。費用は作業内容・店舗規模によって変動しますが、気になる方はまず現地調査からご相談いただければと思います(現地調査・お見積もり無料)。

一方で、「年に1回、しっかりリセットする」という習慣を持っている店舗は、汚れの蓄積スピードが明らかに違います。定期的にプロが入ることで、日常清掃の効果が長く続く。これはケースによりますが、多くの店舗で実感していることです。

年1〜2回の定期清掃をルーティン化するかどうか。これは費用の問題だけでなく、店舗の設備を長くきれいに保つための投資だと私はみています。目先の清掃費用を抑えて固着が進むより、定期的にリセットする方が結果的に安くつくことも多い。

ここまで変わるとは思ってませんでした。明日からまた気持ちよく営業できます。綺麗になって本当にうれしい。

この言葉をいただけると、段取りをかけてきた甲斐があったと思います。

まとめ|飲食店の油汚れ清掃で大切にしていること

飲食店の油汚れは、表面の見た目だけで判断できません。固着のレベル、素材の種類、場所ごとの汚れの性質——これらを確認してから薬剤と工具を選ぶ。「強く一気に」より「素材を守りながら確実に」を優先する。

札幌市内の飲食店様で、同じような固着汚れにお困りの方がいれば、まず一度現地を見せていただければと思います。無理に大掛かりな工事をおすすめするつもりはありませんので、ご安心ください。

現地調査・お見積もりは無料で対応しています。札幌市北区をはじめ、札幌市内全域・近郊エリアに対応しています。

よくあるご質問

飲食店の油汚れ清掃は、どのくらいの頻度で依頼するのがよいですか?

当社で対応した店舗の印象では、年1〜2回の定期リセット清掃が現実的な目安です。営業頻度や調理内容によって固着スピードが変わるため、まず現地を確認させていただいてからご提案しています。

清掃中に営業はできますか?定休日でないと対応できませんか?

今回は定休日を利用した1日集中清掃で対応しました。作業内容や店舗規模によっては営業時間外の早朝・深夜対応も相談可能です。日程は事前に詳しくお打ち合わせします。

木目床やステンレス什器は、強い薬剤で傷みませんか?

素材ごとに薬剤の種類と濃度を変えて使い分けています。事前に素材の耐薬品性を確認したうえで段階的に作業するため、素材を傷めない範囲での対応を心がけています。ただし状態によって限界はあります。

費用の目安はどのくらいですか?

店舗規模・汚れの固着レベル・作業箇所によって変動するため、現地調査後にお見積もりをご提示しています。現地調査・お見積もりは無料で対応しています。まずはお気軽にご相談ください。

札幌市北区以外の飲食店にも対応していますか?

札幌市内全域および近郊エリアに対応しています。清田区を拠点としていますが、北区・中央区・白石区など市内各区へも対応実績があります。エリアについてはお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。

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