・空き家の凍結で混合栓がパンクするしくみ
・キッチン・洗面台・浴室の混合栓交換の流れ
・メーカー技術者と設備業者を使い分ける理由
・同じトラブルを防ぐための対策ポイント
工事部長の村松です。
今回は札幌市清田区の戸建て住宅での施工記録をお届けします。空き家になっていた物件で、冬を越えた後にキッチン・洗面台・浴室の混合栓が3箇所すべて使えなくなっていた、というケースです。
「水が出ない」「ハンドルが外れている」。連絡を受けたとき、正直すぐに凍結パンクだと判断しました。ただ、場所ごとに状態が違う。浴室の混合栓はハンドルごと外れていましたし、キッチンは本体に亀裂が入って水が滲んでいた。洗面台は見た目では気づきにくい状態でした。
空き家で起きた凍結パンク、なぜ混合栓が壊れるのか
まず「凍結パンク」とは何か、簡単に説明させてください。
水は凍ると体積が膨張します。配管の中に残った水が凍ると、内側から管や器具を押し広げる力がかかる。これが凍結パンクの正体です。金属製の混合栓本体も例外ではなく、内部の流路が凍結で割れたり、接続部のパッキンが損傷したりします。
空き家は特にリスクが高い
普段人が住んでいれば、暖房で室内温度がある程度保たれます。水道を少し流す習慣もある。でも空き家はそれがない。暖房なし・水抜きなし・誰も気づかない、という三重のリスクが重なるんです。
今回の物件も、秋に空き家になってそのまま冬を迎えていました。水抜きが十分でなかったため、配管と混合栓に残った水が凍り、春になって解けたタイミングで「使えない」と気づいた状態です。
症状の確認が先。「とりあえず交換」は禁物
現場に入る前に、私は頭の中で3つの場所の状態を想定して現場に臨みました。ただし「想定は想定」。実際の状態を確認してから判断する、が基本です。

キッチンの混合栓はこの通り、本体に明確なヒビが入って水が垂れていました。交換一択です。

洗面台は見た目だけではわかりにくい。でも扉を開けて止水栓周りを確認したら、床面に水が染み出ていました。

止水栓の下に水溜まり。これを見落とすと「交換したのに水漏れが止まらない」になる。症状の奥にある原因を読むのが大事なんです。
工事の流れ|メーカー技術者と設備業者を使い分けた理由
なぜ浴室だけメーカー(TOTO)の技術者を呼んだのか、疑問に思われる方もいるかもしれません。
答えは品番。浴室の混合栓はシステムバスに組み込まれた専用品で、現物確認なしに汎用品を持ち込んでも取り付けられないケースがある。メーカー技術者に来てもらうのが、この場合は確実なんです。無駄な手戻りを起こさないための判断です。
キッチン・洗面台・浴室の3箇所を順番に確認。目視だけでなく、扉内部や止水栓周辺も含めて水漏れの痕跡をチェックしました。浴室の混合栓はハンドルが完全に外れた状態でした。
浴室の混合栓はTOTOの品番を調べてメーカー技術者を手配。キッチンと洗面台の混合栓は建材屋さんへ発注し、いつもお願いしている大清水設備さんに工事を依頼。3箇所を1日でまとめて対応できるよう段取りを組みました。
朝9時からTOTO技術者が浴室に入り、ハンドルが外れた古い混合栓を撤去。システムバス専用の新品混合栓へ交換しました。狭い浴室内での作業は、体をかなり小さく使う必要があります。
大清水設備さんがキッチンのシンク下に潜り込んで古い混合栓を撤去、新品に交換。洗面台も同様に、キャビネット内で止水栓を閉めてから作業しました。どちらも接続部の水漏れがないか最終確認済みです。
3箇所すべての交換後、水を通して吐水・止水・水漏れなしを確認。10時半には全作業が終了しました。
作業中の現場から|狭い場所での地道な作業

浴室内での作業です。システムバスは空間が限られていて、体をかなり折り畳まないと混合栓の根本に手が届かない。
浴槽のエプロン(前面パネル)を外して、内側から接続部を確認しているところ。外からだけでは見えない部分があるんですよ。

キッチンはシンク下に潜り込んでの作業。床に寝そべって、頭だけキャビネットの中に入れる格好。腰にきます。正直、ベテランじゃないとこの姿勢では手が動かせません。

洗面台のキャビネット内での確認作業。こちらも同じように潜り込んで接続部の状態をチェックしました。
交換後の仕上がり
ビフォー・アフターをご覧ください。
浴室の混合栓、交換後。ハンドルが外れてむき出しだった状態から、すっきりと新品に。

浴室、別アングルから。H(赤)とC(青)のラベルがきれいに揃っています。これが普通の姿なんですが、壊れた後に見ると新鮮に映ります。

キッチンの新しい混合栓。亀裂が入っていた古いものと比べると、清潔感が全然違います。

洗面台も新品に交換完了。止水栓周りの水漏れも解消されています。
シンプルな言葉ですが、こういう一言がいちばん響くんですよね。
空き家を持つ方へ|凍結被害を防ぐために知っておきたいこと
札幌市内で空き家を管理されている方に、今回の事例を踏まえてお伝えしたいことがあります。
冬前の「水抜き」が最大の予防策です。
キッチン・洗面台・浴室・トイレ・給湯器…水が通るすべての箇所から水を抜く必要があります。「どこを抜けばいいかわからない」という場合は、使用前に一度専門業者に確認してもらうことをおすすめします。
水抜きのポイント3つ
- 元栓を閉めるだけでは不十分。配管内に残った水を「抜く」必要がある
- 給湯器も対象。本体内部の水が凍結する
- 長期不在の場合は設備業者に水抜き作業を依頼するのが確実
「去年は大丈夫だったから」は危険です。凍結被害は気温や在室状況によって毎年変わります。特に清田区など内陸部は冷え込みが厳しく、市内でも凍結リスクが高いエリアです。空き家になる前に必ず水抜きの確認を。
よくある誤解:「混合栓だけ替えれば大丈夫」ではない場合も
今回は混合栓の交換で解決しましたが、凍結が激しい場合は配管そのものが割れていることもあります。交換後に通水してから「壁の中で漏れている」と判明するケースも、ケースによってはあります。
表面の症状だけを見て対処する前に、配管全体の状態確認を並行して行うのが正しい順序です。これは私がいつも意識していることで、目に見えている部分だけで判断しないようにしています。
混合栓本体の価格は種類やメーカーによって異なりますが、一般的なキッチンや洗面台用のシングルレバー混合栓で部材費込み2〜5万円程度が目安です。浴室用はシステムバスの専用品になるため、メーカー・品番によって費用が変わります。複数箇所をまとめて対応すると出張費などの効率がよくなります。詳しくはお問い合わせください。
はい、対応可能です。水抜き作業は設備業者との連携で承っています。札幌市清田区を中心に、市内および近郊のご相談をお受けしています。「どこを抜けばいいかわからない」という段階でも、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
今回の施工をまとめます。
- 札幌市清田区の戸建て空き家で、凍結によりキッチン・洗面台・浴室の混合栓が3箇所パンク
- 浴室はTOTOメーカー技術者、キッチン・洗面台は大清水設備さんで対応。朝9時〜10時半で完了
- 浴室の混合栓はハンドルが外れた状態。品番確認が必要なため、メーカー直送の対応が確実
- 混合栓の症状だけでなく、止水栓周辺・配管の状態も合わせて確認することが重要
- 空き家の凍結被害は「冬前の水抜き」で大部分が防げる
段取りで工事の8割が決まる、と私はいつも言っています。今回も事前に品番を調べてメーカー技術者を手配し、設備業者の日程を合わせて1日で3箇所まとめて終わらせた。それが結果的にお客様の負担を最小限にすることにつながります。
空き家の水回りトラブル、混合栓の交換・修理に関するご相談は、有限会社北嶺建設(札幌市清田区)へお気軽にどうぞ。
📩 まずはお気軽にお問い合わせください

📞 電話:011-889-2833
📧 メール:info@re-hokurei.com
お問い合わせはこちらから
📷LINEやメールからの写真送信OK!


