・外部排水マスが詰まったときの対処の流れ
・高圧洗浄だけでは不十分なケースがある理由
・カメラ調査で「隠れマス」を見つけた実例
・詰まりを繰り返さないために知っておきたいこと
工事部長の村松です。
今回は札幌市厚別区でのお話。外部の排水溝の流れが悪いことに気づいたお客様が、自分でマスの蓋を開けてみたところ、中に水が溜まって詰まっているのを発見。すぐに連絡をくれました。
電話を受けてから現場到着まで、約30分。たまたま動ける状況だったとはいえ、排水の詰まりは早めに動いた方がいい。それだけは確かです。
現場確認。マスの中に水が満水状態
現場に着いてまず確認したのは、マスの状態と配管の経路。

マスを開けると、写真のとおり水が溜まって排水できない状態。表面に浮いているのは、流れずに滞留したものです。流れていないのは一目でわかる。
ここで迷うのは、「どこから詰まっているか」です。マスの中だけで詰まっているのか、配管の途中か、それとも先のマスか。表面を見ただけでは判断できません。
この現場は外部の配管。外構まわりの排水管は、宅内配管と違って経路が把握しにくいことが多い。まず周辺のマス位置を確認してから、作業の段取りを組みました。
高圧洗浄で洗い出し、カメラで管内を確認
高圧洗浄で詰まりを押し流す
マス位置を把握したうえで、高圧洗浄機を投入。管内に高圧水を送り込み、詰まりを洗い流していきます。
洗浄中、水の引き具合を見ながら進めます。一気に引いたか、少しずつ引いているか。そのペースで、詰まりの位置や量がだいたいわかる。
カメラ調査で隠れマスを発見
洗浄後、管内カメラを挿入して確認作業に入りました。

カメラを送り込んでいくと、図面にも出ていなかった隠れマスが見つかりました。外からは土に埋まって見えない状態。こういうケースは、同じような現場を何度か経験して初めて「あるかもしれない」と疑えるようになります。
隠れマスの中も、汚泥が堆積していました。こちらもあわせて清掃。カメラを入れなければ見逃していた箇所です。
高圧洗浄で「流れた」ように見えても、管内に汚泥が残っていることがあります。カメラで確認するまで、完了とは言えません。
今回の工事の流れ
外部マスを開蓋し、詰まりの状態を目視確認。周辺のマス位置と配管経路をおおまかに把握してから作業の段取りを組みました。
高圧洗浄機で排水管内を洗浄。詰まりを押し流しながら、水の引き方を観察して詰まりの位置を判断します。
洗浄後に管内カメラを挿入し、管の状態と隠れマスの有無を確認。今回は埋まって見えない隠れマスを発見し、追加清掃を実施しました。
カメラ映像から原因はペーパー詰まりと判断。管の破損・勾配不良は確認されなかったため、今後の使い方のアドバイスをお伝えし、しばらく様子を見てもらうことにしました。
原因はペーパー詰まり。ただし「それだけ」とは言い切れない
カメラ映像を確認した結果、今回の詰まりの主な原因はペーパーの蓄積でした。管の破損や、勾配が狂っている様子は見当たらない。
正直、そこは少し安心しました。管自体に問題があると、話が大きくなる。
ただ、「ペーパー詰まりだから安心」と単純には言えない部分もあります。なぜか? 同じ場所で繰り返し詰まるなら、それは管の勾配や接続の問題が隠れているサインであることがあるからです。
今回はカメラで見る限り管の状態は良好。だからこそ、しばらく様子を見てもらうという判断でした。またすぐ詰まるようなら、その時は管の経路を含めて改めて調べる必要があります。
詰まりを解消しても、同じ場所で短期間に繰り返す場合は要注意。管の勾配不良・接続ズレ・根の侵入など、別の原因が潜んでいることがあります。「また詰まった」を繰り返す前に、一度カメラで確認することをおすすめします。
お客様の声と、現場を終えて

今後のアドバイスをしっかりお伝えするのは、当たり前のことだと思っています。「直しました、以上」では終わらない。
特に外部配管の詰まりは、日常的に目に入らない場所。気づいた時には相当詰まっている、ということが多い。今回もそうでした。
お客様には、定期的にマスの蓋を開けて中を確認する習慣をつけてもらうよう伝えました。年に一度見るだけでも、早期発見につながります。札幌市の外部配管は冬の凍結・融雪の繰り返しで、じわじわとダメージが蓄積する環境でもあります。清田区・厚別区まわりの物件では特に、定期点検の重要性を感じています。
まとめ
今回の施工のポイントを整理します。
- 外部排水マスの詰まりは、高圧洗浄だけでなくカメラ調査までセットで対応
- 隠れマスが存在するケースがあり、カメラを入れないと見逃す
- 原因がペーパー詰まりであっても、管の状態確認は省かない
- 同じ場所で繰り返す詰まりは、別の原因が隠れているサインの可能性あり
- 定期的なマス点検が、大きなトラブルの予防につながる
札幌市内で排水の詰まり・流れの悪さが気になる方は、お気軽にご相談ください。現場を見てから判断します。
流れが戻れば一時的には解消します。ただし、管内の汚泥の残り具合や、隠れたマスの状態、管そのものの変形・勾配のズレは、カメラを入れないと確認できません。「洗浄で流れた=問題なし」とは言い切れないケースがあります。
マスの蓋を開けて状態を確認することはできます。ただし、高圧洗浄や管内カメラによる調査は専用機材が必要です。また、隠れマスや管の損傷が原因の場合、素人判断で対処すると状況を悪化させることもあります。詰まりの頻度が高い場合や、原因がわからない場合は専門業者への相談をおすすめします。
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