スノーダクトの詰まり対策に落ち葉除けカバーを設置|清田区

落ち葉ブロックの一枚 スノーダクトカバー施工事例|有限会社北嶺建設

工事部長の村松です。札幌市清田区のお宅で別件の屋根点検を行っていたところ、スノーダクトの中に枯れ葉が層になって積もっているのを見つけました。このまま放置すればスノーダクト 詰まりから雨水があふれ、屋根の縁や外壁に雨漏りを起こす恐れがあります。その場で写真を見せて状況をお伝えしたところ対策のご相談をいただき、ポリカーボネート製のカバーを取り付ける工事を行いました。

スノーダクトの役割と今回見つかった枯れ葉の状態

スノーダクトとは、無落雪屋根に降った雨水や雪解け水を集めて竪管へ流し込む排水溝のことです。

無落雪屋根は屋根の中央や谷部に向けてわずかな勾配をつけ、雪解け水を一箇所に集めて排水する構造です。この集水部がスノーダクトで、屋根の面積が広いほど流れ込む水量も枯れ葉やゴミの量も増えます。今回のお宅は裏手に山林があり、風で飛んでくる枯れ葉がダクトの中に積み重なっていました。表面だけでなく奥まで層状に堆積していたため、次の落葉期にはさらに厚みが増していく状態でした。

スノーダクト 詰まりが起こる仕組みと雨漏りリスク

スノーダクト 詰まりは、枯れ葉や苔、砂ぼこりが少しずつ層になって排水経路を塞ぐことで起こります。

積もった枯れ葉は水を含んで腐葉土のようになり、隙間を埋めていきます。札幌では真冬日が平年で43.6日にも及び(出典)、ダクト内に残った水分が凍結と融解を繰り返すことで、詰まりがさらに固まってしまうケースもあります。排水しきれなくなった雨水や雪解け水は、ダクトの縁からあふれて屋根の下地や外壁の隙間に入り込み、室内側の雨漏りにつながることがあります。詰まりが軽いうちは清掃で対応できますが、堆積が進むと高圧洗浄でも取り切れない場合があります。

今回の現場で確認した状況とご提案した対策

現地では枯れ葉が数センチの厚みで層になっており、清掃だけでは数年で同じ状態に戻ると判断しました。

屋根の裏が山林に面している場合、一度きれいに清掃しても、次の落葉期にはまた同じ量の枯れ葉が入り込みます。清掃を繰り返す方法と、入り口にカバーをかけて枯れ葉自体を入れない方法の両方をお伝えしたところ、裏の山からの落ち葉が毎年多いこともあり、カバー設置を選んでいただきました。

家の裏が山で、枯れ葉や落ち葉がすごいので、これで安心です。

お客様

施工の流れ

採寸から設置まで、大きな工程は4つです。既製品をそのまま使うのではなく現場のダクト幅に合わせて加工するため、採寸の精度が仕上がりを左右します。

STEP
採寸

既存のスノーダクトの内幅と長さを実測し、カバーが浮いたり隙間ができたりしないよう寸法を確認します。

STEP
発注

採寸結果に基づき、ポリカーボネート製のカバー「ポリの介Sタイプ」を必要な長さで発注します。

STEP
加工

現場に届いた資材を、屋根の形状やダクトの継ぎ目に合わせてカットし、取り付け位置を調整します。

STEP
設置

両面の保護フィルムをはがし、ダクトの縁に沿ってカバーを取り付け、外れがないか手で押して確認します。

スノーダクト 詰まり対策に使用したポリカーボネート製カバー「ポリの介」の商品ラベル
スノーダクト 詰まり対策に使用したポリカーボネート製カバー「ポリの介」の商品ラベル

現場に届いた「ポリの介Sタイプ」です。厚み3mmのポリカーボネート樹脂製で、全長1mのクリア材を必要な本数だけ発注しました。両面に保護フィルムが貼られており、取り付け直前まで傷や汚れがつかないようになっています。

採寸後に加工したスノーダクトカバー用ポリカーボネート板と保護フィルム
採寸後に加工したスノーダクトカバー用ポリカーボネート板と保護フィルム
スノーダクトカバーに並ぶ排水用の丸穴を拡大した写真
スノーダクトカバーに並ぶ排水用の丸穴を拡大した写真

カバーには等間隔で丸穴が並んでいます。この穴で水を通しながら枯れ葉や大きなゴミをせき止める仕組みで、屋根の勾配に合わせて何本かを重ねて取り付けました。透明な材質のため、取り付け後も屋根の色合いを大きく変えずに済みます。

使用したカバー「ポリの介」の特徴と選定理由

ポリの介は厚み3mmのポリカーボネート製で、透明なため見た目を変えずに落ち葉を防げる点が今回の現場に向いていました。

ポリカーボネートは屋外資材の中でも耐衝撃性に優れ、紫外線による劣化にも比較的強い樹脂です。金属製のネットや板で塞ぐ方法もありますが、透明な樹脂であれば屋根の外観を損ねにくく、劣化の状況を目視で確認しやすいという利点もあります。ただし、穴の大きさより細かい砂ぼこりや、隙間から入り込む小さな枯れ葉は完全には防げません。カバーを付けても、数年に一度は上から状態を確認していただくようお伝えしています。

対策特徴
定期清掃のみ費用は安いが、落葉期ごとに繰り返し作業が必要
カバー設置初期費用はかかるが、清掃の頻度を大きく減らせる
ネット式カバー通気性は高いが、目が粗いと細かいゴミは防げない

取り付け後の状態と詰まり予防のためにできること

取り付け後は、大きな枯れ葉がダクトの中に入り込まなくなり、清掃の頻度を減らせる状態になりました。

札幌市清田区の無落雪屋根に取り付けたスノーダクトカバーの設置状況
札幌市清田区の無落雪屋根に取り付けたスノーダクトカバーの設置状況

屋根の上から見ると、カバーの隙間から雨水がそのまま抜けていく様子が確認できます。落ち葉はカバーの上に留まるため、時期を見て取り除けば奥まで詰まる心配は大きく減ります。ただし、カバーの上に積もった枯れ葉やその下に溜まった湿気を放置すると、劣化や別の詰まりにつながることもあるため、年に一度は屋根に上がっての目視確認をお勧めしています。この方法だけで詰まりを完全にゼロにできるわけではない点は、正直にお伝えしておきたいところです。

よくある質問

スノーダクトが詰まると具体的にどんな被害が出ますか?

排水しきれなかった雨水や雪解け水があふれ、屋根の下地や外壁の隙間から雨漏りにつながることがあります。詰まりの程度によって被害の出方は変わります。

カバーを付ければ、もう掃除は必要ありませんか?

カバーは大きな枯れ葉の侵入を防ぎますが、上に乗った落ち葉や細かい砂ぼこりは残ります。年に一度程度は屋根の上から状態を見ていただくことをお勧めしています。

うちのスノーダクトも詰まっているか自分で確認できますか?

屋根の上は滑りやすく危険なため、無理に上がって確認するのはお勧めしません。屋根点検のついでに状況を見せてもらうか、専門業者に一度確認を依頼するのが安全です。

カバーの取り付けにはどのくらいの費用がかかりますか?

ダクトの長さや形状によって必要な材料の量が変わるため、現地確認後にお見積りしています。範囲や本数によって金額差が出やすい工事です。

カバーを付けても凍結によるスノーダクト 詰まりは防げますか?

枯れ葉による詰まりは減らせますが、真冬の凍結そのものを完全に防ぐものではありません。凍結が心配な場合は融雪の相談も別途お受けしています。

この記事を書いた人

村松 拓海
札幌市清田区の総合建設業・有限会社北嶺建設 工事部長。
関東でクレーンオペレーター8年(130tオールテレーンクレーン等)を経て北海道へ。
移動式クレーン運転士、石綿含有建材調査者、車両系建設機械ほか保有。
排水管洗浄からリフォーム、除排雪まで、札幌の住まいの困りごとに現場目線で対応しています。



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