押入れ天井の漏水シミを半日で張替え【南区】

工事部長の村松です。押入れ 天井にできた茶色いシミやカビ、あのままにしていいのか気になっている方は少なくありません。漏水を放置すると染みが広がるだけでなく、下地の合板が傷んで張替え範囲が広がることもあります。今回は札幌市南区のお客様宅で、漏水事故によって傷んだ押入れの天井を、半日という限られた時間の中で張替えた事例をご紹介します。体調を崩されていた奥様への配慮から、養生や作業の段取りをどう組んだかも合わせてお伝えします。

漏水事故で汚れた押入れ天井、修理のご依頼をいただきました

押入れ天井の漏水シミとは、上階や屋根、配管などから染み出た水が天井裏に回り込み、クロスや合板の表面に色や跡となって現れた状態を指します。

天井は普段目にしない場所のため、シミが出た時点ですでに水を含んだ状態が長く続いていることが多いというのが、現場での実感です。押入れの天井は特に湿気がこもりやすく、一度水を吸うとカビが進みやすい環境になります。今回のお宅でも、天井の一部が茶色く変色し、黒っぽいカビの跡も見られる状態でした。

体調がすぐれない奥様に配慮した現場の状況

今回は、押入れの天井が漏水で汚れているのを見るたびに気が滅入るという奥様のご様子から、当日中に仕上げてほしいというご依頼でした。

現場に伺うと、押入れの中にはバケツとタオルが設置されており、以前から少しずつ水が垂れていたことがうかがえました。天井全体を見ると、シミの中心部は黒く変色し、周囲に向かって茶色くにじむように広がっていました。継ぎ目の部分にひび割れが入っている箇所もあり、湿気を含んだ状態が長く続いていたことが見て取れます。

押入れ 天井からの漏水を受け止めるため設置されていたバケツとタオル
押入れ 天井からの漏水を受け止めるため設置されていたバケツとタオル
漏水によって茶色く変色し、カビも見られる押入れ天井の被害状況
漏水によって茶色く変色し、カビも見られる押入れ天井の被害状況

奥様は体調を崩されており、汚れた天井を見るたびに気持ちが落ち込んでしまうとのことでした。ご主人からも、他の壁にも若干の水垂れ跡はあるが今回はどうしても押入れの天井だけを半日で終わらせてほしいという要望をいただき、その範囲に絞って作業を進める判断をしました。

半日で終わらせる押入れ 天井の張替え工事の流れ

今回の工事は、物の移動から養生、張替え、掃除、物を戻すまでの5つの工程を、半日の中で区切って進めました。

屋外のブルーシートの上で石膏ボードを採寸・カットする作業の様子
屋外のブルーシートの上で石膏ボードを採寸・カットする作業の様子
STEP
物移動

押入れの中の布団や衣類をすべて運び出し、作業スペースを確保しました。

STEP
養生

室内の床や周辺の壁、棚板にビニールシートを張り、粉じんや木くずが飛び散らないようにしました。

STEP
張替え

傷んだ天井を撤去して下地を確認しながら石膏ボードを張り直し、継ぎ目を処理しました。

STEP
掃除

作業で出た粉じんや細かな端材を掃除機と雑巾で取り除き、押入れの内部を拭き上げました。

STEP
物戻し

養生を外し、運び出していた布団や衣類を元の位置に戻して作業を終えました。

屋外で石膏ボードの採寸・カットを行ってから室内に運び入れることで、室内に粉じんが広がる時間を短くしています。ブルーシートを敷いた上で寸法出しと切り出しを行い、必要な分だけを持ち込む段取りにしました。この段取りがあったからこそ、限られた時間の中でも慌てず進めることができました。

使用した石膏ボードと養生で気をつけたこと

今回は既存の下地に合わせて石膏ボードを張り直し、粉じんが室内に広がらないよう養生の範囲を通常より広めにとりました。

押入れは布団や衣類など匂いを吸いやすいものを収納する場所でもあるため、作業中に出る粉や木くずがつかないよう、周辺の棚板や壁面にもシートを掛けています。天井を張り替えるだけの工事であっても、養生を省くと後片付けに時間がかかり、結果として作業全体の時間が延びてしまいます。半日で終わらせるという条件があったからこそ、養生にはむしろ普段より時間をかけました。

張替えが終わり、シミが解消されすっきりとした押入れの天井
張替えが終わり、シミが解消されすっきりとした押入れの天井

張り替えた天井は、既存のクロスの色味に近いものを選び、押入れの中だけが浮いた印象にならないようにしています。

天井の張替えで判断が分かれるポイント

シミの深さと下地の状態によって、クロスだけで済むのか、石膏ボードごと張り替える必要があるのかが変わります。

シミ・被害の状態対応の目安
軽度な変色のみで表面が乾いているクロスの張替えだけで対応できることが多い
変色に加えてカビや浮きがある石膏ボードごと張替えが必要になることが多い
下地の合板まで水を含み傷んでいる下地材の交換を含めた工事が必要になる

今回は天井の石膏ボードを張り替える対応で解消しましたが、下地の合板まで傷みが進んでいる場合はこの方法だけでは改善しないこともあります。見た目のシミが同じように見えても、実際に開けてみないと下地の状態までは判断できないことがあるというのが、現場での実情です。

また、天井裏の点検口から漏水の発生源を確認できる場合とできない場合があります。今回は押入れの天井だけを直してほしいというご要望に沿って作業しましたが、若干の水垂れ跡が他の場所にもあったことから、今後同じ症状が出るようであれば発生源側の点検も合わせて行うことをお伝えしました。

お客様の声と工事を終えて

作業は当日中に完了し、押入れの天井は元の状態に近い明るさを取り戻しました。

汚れをみるとさらに体調が悪くなるのではないかと気が気ではなかったので、綺麗になって安心しました。養生などもしっかりやっていただいて安心でした。

お客様

押入れの天井は普段あまり目にしない場所ですが、体調がすぐれない時ほど視界に入る汚れが気になるものだと今回のお宅で改めて感じました。札幌市南区に限らず、押入れや天井裏のシミでお困りの際は、範囲を絞った部分的な張替えで対応できる場合もありますので、まずは現地の状態を確認させていただければと思います。

よくある質問

押入れの天井にシミが出たら、自分で塗装して隠してもいいですか?

表面だけ塗っても水を含んだ下地はそのまま残るため、時間がたつと再びシミやカビが浮き出てくることが多い印象です。原因を確認したうえでの張替えをおすすめしています。

押入れ天井の張替えはどのくらいの時間がかかりますか?

範囲や下地の状態によって幅がありますが、押入れ内の天井のみであれば半日程度で終えられることもあります。傷みが下地まで及ぶ場合は日数が延びることもあります。

漏水の原因を直さずに天井だけ直しても大丈夫ですか?

漏水の発生源が解消されていない場合は再発する可能性があるため、天井の補修とあわせて原因側の点検も行うことをおすすめしています。

費用はどれくらいかかりますか?

シミの範囲や下地の傷み具合によって変わるため、現地確認後にお見積りという形にしています。目安を知りたい場合もまずは現場を見せていただくのが確実です。

作業中、家の中はどれくらい汚れますか?

石膏ボードの粉やほこりが出るため養生をしっかり行いますが、まったく汚れないというわけではありません。作業範囲を絞って養生することで生活への影響を減らすようにしています。

この記事を書いた人

村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。



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