工事部長の村松です。今回ご紹介するのは、札幌市南区で行った看板 撤去の工事です。使われなくなった建物に取り付けられたままの看板の底板が腐食して抜け落ちてしまっているとの連絡が、南区土木事務所からお客様に入ったことがきっかけでした。残った本体もいつ落下してもおかしくない状態で、歩行者や通行車両を巻き込む事故につながりかねないため、早急な対応が必要とのお話でした。現地確認から足場の設置、クレーンを使った解体、後片付けまでの流れを、実際の写真とともにご紹介します。なお、撤去だけでなく札幌の看板工事(点検・修繕・新設)も一社で対応しています。
札幌市南区で看板 撤去のご相談をいただいた経緯
老朽化した看板の撤去は、劣化が進んで倒壊や落下の危険が出てきた段階で、行政や近隣からの指摘をきっかけに急きょ必要になることが少なくありません。
看板の解体・撤去とは、老朽化して倒壊や落下の危険がある看板を、足場や重機を使って安全に取り外し、処分する工事です。今回の現場は、以前営業していた店舗の建物に設置されたままの看板で、長らく使用されていない状態でした。看板の底の金属板が腐食して抜け落ち、内部がむき出しになるまで劣化が進んでいたため、南区の土木事務所が把握し、所有者であるお客様へ連絡が入ったという経緯です。
お客様は「至急、解体などの対応をしてほしい」と言われ、インターネットで弊社の解体工事のページにたどり着き、お問い合わせをいただきました。法人が所有する建物の解体をご依頼いただくケースもあり、法人社宅の解体工事の施工事例では木造アパートの解体からアスベスト調査まで対応した事例をご紹介しています。老朽化した建物付帯物の扱いに困ったときは、まず現地を見てもらうところから始めるのがよいと感じています。


現地で確認した看板の劣化状況
現地で確認したところ、看板を支える金属製の底板は腐食して抜け落ち、内部の下地がそのまま露出していました。
看板の外装に使われる鋼板やステンレス板は、雨水が繰り返し染み込む場所や、結露が溜まりやすい構造の継ぎ目部分から腐食が進みます。札幌の冬は氷点下の日が続き、朝晩の寒暖差で金属内部の水分が凍結と融解を繰り返すため、他の地域よりも劣化の進みが早くなる印象があります。今回の看板も、支柱に固定された金具まわりから雨水が回り込み、底板の内側から腐食が進行していたと見られます。
見た目には多少の色あせ程度にしか見えない看板でも、支柱や底板の内部で腐食が進んでいることがあります。定期的な点検の機会がない看板ほど、劣化に気づかれないまま放置されやすいというのが、現場で感じるところです。

看板の解体・撤去工事の流れ
今回の工事は、足場の組立、看板本体の撤去、足場の解体、清掃という4つの工程で進めました。
看板は電柱に近い高さ10m級の位置に設置されていたため、まず作業員が安全に昇降できるよう足場を組み立てました。歩道に面した場所だったため、通行の妨げにならないよう足場の張り出しを最小限に抑えています。
クレーン付きトラックで看板本体を吊り、支柱の切断と同時に少しずつ地上へ下ろしました。腐食が進んだ支柱は強度が読みにくいため、吊り具をかけた状態を保ちながら慎重に切り離しています。
看板の撤去が終わったら、組んだ足場を解体して搬出します。作業中は歩行者や車両の動きを見ながら、必要に応じて作業を一時止めるなど、安全確認を優先しました。
切断片や落下したさびの破片を回収し、現場周辺を清掃して作業を終えました。歩道や植栽の周りに金属片が残らないよう、最後まで目視で確認しています。



使用した機材とレシプロソーを選んだ理由
今回は4t5段クレーン付きトラック(ユニック車)とレシプロソーを組み合わせ、火花を出さずに解体を進めました。
鋼製の支柱を切断する方法には、ガス切断とレシプロソーの大きく2つがあります。ガス切断は厚みのある鋼材を短時間で切れる一方、火花や熱が発生するため、周辺への延焼防止や作業後の火の始末が必要です。今回の現場は住宅や店舗が隣接し、乾燥した植栽も近くにあったため、ガス切断の準備はしつつも、実際の切断はレシプロソーで行う判断をしました。
| 切断方法 | 特徴 |
|---|---|
| ガス切断 | 厚い鋼材を短時間で切断できるが、火花・熱の管理と作業後の火の始末が必要 |
| レシプロソー | 火花が出ないため周辺への延焼リスクが低いが、鋼材の厚みによっては時間がかかる |
レシプロソーでの切断は、ガス切断に比べて時間がかかる場合があり、支柱の厚みや腐食の状態によっては刃の交換を挟みながらの作業になることもあります。それでも、火の始末や周辺確認の手間を減らせる分、住宅地に近い現場では選びやすい方法だと感じています。


安全対策と近隣への配慮
歩道に面した現場だったため、誘導員を配置し、通行人が近づいた際は作業を一時停止しながら進めました。
看板の解体は頭上での作業になるため、部材の落下やクレーンの旋回範囲に人が入り込まないよう、カラーコーンとバーで規制範囲が明示されていました。これらの規制材と「頭上注意」の掲示は、南区土木事務所が設置したものです。人通りの多い時間帯は特に、誘導員が声かけを行いながら通行の安全を確保しました。

費用の目安とお客様の声
今回のような10m級の看板の解体費用は、現場状況にもよりますが20万円から30万円(税別)程度が目安です。
足場の要否や周辺への養生範囲、看板の大きさや腐食の進み具合によって作業内容が変わるため、現地確認後にお見積りする形をとっています。同じ「10m級」の看板でも、支柱の状態や設置場所の条件が違えば必要な作業も変わるため、価格だけを見て判断するのは難しいというのが率直なところです。
大きな事故、事件になる前に対処できてよかった。安心しました。
お客様
使われていない看板でも、所有している以上は管理の責任が及びます。底が抜けそうになっている、支柱がさびて薄くなっているといった状態を見かけたら、大きな事故につながる前に一度現地を見せていただければと思います。撤去だけでなく、看板の点検・修繕・新設もあわせて対応していますので、残すか撤去するかの判断に迷う場合もご相談ください。

よくある質問
看板の解体はどのくらいの期間で終わりますか?
看板の規模や足場の要否によって変わりますが、今回のような10m級の看板であれば、足場の設置から解体、清掃まで数日程度で完了するケースが多い印象です。
看板が古いだけで撤去した方がいいですか?
見た目の劣化だけでなく、底板や支柱の腐食が進んでいると倒壊の危険があるため、心配な場合は早めに現地確認をおすすめしています。
看板 撤去の費用はどのくらいかかりますか?
看板の大きさや設置状況によって差が出るため一概には言えませんが、10m級の看板であれば20万円から30万円(税別)程度が目安です。現地確認後にお見積りします。
自分たちが所有していない看板でも撤去を依頼できますか?
所有者や管理者の確認が必要になるケースがあります。行政から連絡が来ている場合は、その内容も含めてご相談いただければ状況に応じて対応します。
解体中、近隣や通行人への配慮はどうしていますか?
誘導員を配置し、歩行者や車両が近づく際は作業を一時停止するなど、状況に応じて安全を優先した進め方をしています。



村松 拓海
札幌市清田区の総合建設業・有限会社北嶺建設 工事部長。
関東でクレーンオペレーター8年を経て北海道へ。
移動式クレーン運転士、石綿含有建材調査者、車両系建設機械ほか保有。
排水管洗浄からリフォーム、除排雪まで、札幌の住まいの困りごとに現場目線で対応しています。
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