担当者今回の記事は画像生成AIのツールについてです。
AIを使って画像やイラストを生成するツールは、ここ数年で大きく進化し、多くの人にとって身近な存在になっています。これらのツールを使えば、初心者でも簡単に高品質なイラストや画像を作成でき、プロのデザイナーから趣味で楽しむ人まで、幅広い層に利用されています。
今回は、特に人気のある画像生成AIツール5つを取り上げ、それぞれの特徴を解説します。また、ツールごとの個性をわかりやすくするため、同じプロンプトを使って女性キャラクターを生成しました。その画像も合わせてご紹介します。
さらに、テーマを『未来都市』に統一し、各ツールで生成した画像を比較しました。なお、この『未来都市』のプロンプトはChatGPTを活用して作成したものです。どのツールが自分に合っているか、この記事を参考にしてみてください！
ツールの紹介と画像
この記事では、各画像生成AIツールの特徴を紹介するだけでなく、実際に同じプロンプトを使って生成した女性キャラクターの画像をお見せします。各ツールごとの個性がどのように表現されるのかを、画像と説明文を通じてぜひご覧ください。
生成画像のテーマ
「未来的で幻想的な女性キャラクター」をテーマに、以下のプロンプトを使用して各ツールで画像を生成します。
プロンプト例（英語）
“A beautiful female character in a futuristic fantasy outfit, glowing with magical energy, surrounded by a vibrant, ethereal background. Hyper-detailed, cinematic lighting, ultra-realistic.”
プロンプト例（日本語）
「未来的なファンタジー衣装を身にまとった美しい女性キャラクター。魔法のエネルギーで輝き、鮮やかで幻想的な背景に囲まれている。細部まで緻密で映画的なライティング。」
① Stable Diffusion
Stable Diffusionは、オープンソースで提供されている画像生成AIです。リアルな写真風の画像や高品質なビジュアルを生成する能力に定評があります。特に、技術に詳しいユーザーやクリエイターから支持を集めているのは、自由にカスタマイズができる点です。また、活発なコミュニティがあり、プラグインや拡張機能も豊富なので、独自のプロジェクトを作成したい人に適しています。
② DALL·E 2
DALL·E 2は、OpenAIが開発した画像生成AIで、非常に高い柔軟性を持っています。抽象的なコンセプトをリアルな画像に変えたり、詳細な指示に応じた画像を生成できる点が特徴です。初心者でも直感的に操作できるインターフェースを備えているため、専門知識がなくても高品質な画像を簡単に作成できます。プロから初心者まで、幅広いユーザーに人気のツールです。
③ MidJourney
MidJourneyは、芸術的でクリエイティブな画像を生成することに特化したツールです。特に、ファンタジーや抽象的なテーマで独自のビジュアルスタイルを表現できる点が多くのデザイナーやアーティストから支持されています。アート作品の制作や、独特な世界観を求めるプロジェクトにぴったりのツールです。月額料金がかかるものの、無料トライアルも提供されており、多くのユーザーがそのクオリティを体験しています。
④ Canva
Canvaは、もともとデザインツールとして有名で、最近AI画像生成機能を追加しました。ドラッグ＆ドロップの直感的な操作が魅力で、初心者でも簡単にポスターやSNS投稿用のデザインを作ることができます。AI画像生成ではシンプルでわかりやすいデザインを手軽に生成可能です。無料プランでも多くの機能が使えるため、ビジネスパーソンやデザイン初心者に人気があります。
⑤ Craiyon
Craiyon（旧DALL·E mini）は、簡単なプロンプトで手軽に画像生成が楽しめるツールです。インストール不要で、ブラウザ上ですぐに試せるため、初心者がAI画像生成を体験するには最適です。無料で使える点も大きな魅力で、アイデア出しやラフスケッチを作成する場面で多くの支持を得ています。
以上、5つの画像生成AIツールで同じテーマのプロンプトを使って生成した結果をご覧いただきました。それぞれのツールが持つ特徴やスタイルの違いを感じられたでしょうか？
アートのような表現が得意なツールや、リアルなディテールを再現するツール、手軽に使えるツールなど、個性が際立っていたと思います。この中で特に印象に残った画像や、使ってみたいと感じたツールはありましたか？ぜひコメントや感想をお聞かせください！
５つのツール 生成結果の比較
次に、テーマを『未来都市』に設定し、5つの画像生成AIツールで生成した結果を比較してみます。このテーマでは、自然と技術が調和した近未来的な都市の風景を描くようにプロンプトを設定しました。高層ビルや空中庭園、再生可能エネルギー設備などを含めたビジョンを、各ツールがどのように表現するのかをご覧ください。
以下に、それぞれのツールで生成された画像を並べてみました。同じテーマでもツールによって表現の違いがあることに注目しながら、どの画像が最も魅力的か考えてみてください。
未来都市プロンプト例（英語）
“A futuristic cityscape at sunset, filled with glowing skyscrapers made of glass and steel. Floating platforms connect the buildings, with lush vertical gardens and renewable energy sources like wind turbines and solar panels. The streets below are bustling with advanced vehicles and diverse people. The scene is hyper-detailed, with cinematic lighting and vibrant colors, blending technology and nature in perfect harmony.”
英語のプロンプトを使用したツール Stable Diffusion MidJourney Craiyon
未来都市プロンプト例（日本語）
「夕焼けに輝く未来都市。ガラスとスチールで作られた光る高層ビルが立ち並び、空中プラットフォームがビルをつないでいる。豊かな空中庭園や風力タービン、ソーラーパネルなどの再生可能エネルギー設備が点在。下の街路には、最先端の車両と多様な人々が行き交い、賑やかな雰囲気が広がっている。細部まで緻密で、映画的なライティングと鮮やかな色彩が特徴。自然と技術が調和した完璧な未来都市を描く。」
日本語のプロンプトを使用したツール DALL·E 2 Canva
Stable Diffusion
DALL·E 2
MidJourne
Canva
Craiyon
まとめ
AI画像生成ツールには、それぞれ異なる特徴があり、用途や目的に応じて選ぶべきツールが変わります。たとえば、リアルで写実的な写真風の画像を作りたいならStable Diffusion、ファンタジーやアート作品を作りたいならMidJourneyがぴったりです。一方、シンプルなデザインや日常使いにはCanvaが便利で、多くのビジネスシーンでも活用されています。
今回試した中で、特に意外だったのがCanvaの画像生成機能（有料版）です。元々デザインツールとして有名なCanvaですが、有料プランを使うと、画像生成機能のクオリティが高く、満足のいく結果を得られることがわかりました。デザイン作業と画像生成を1つのツールで完結させたい方には、Canvaが大変おすすめです。
この記事で紹介している画像は、Stable Diffusionについては会社の仲間に協力してもらい、それ以外のツール（MidJourney、DALL·E 2、Canva、Craiyon）は私自身が実際に操作して生成したものです。それぞれのツールでどのような画像が作れるのか、比較しながらお楽しみください。
どのツールも無料で試せる方法が用意されていますので、まずは興味のあるツールを試してみてください。AI画像生成の世界は、技術の進化によってますます広がり、私たちの創作活動に新たな可能性をもたらしています。ぜひ、この新しい技術を楽しみながら、自分に合ったツールを見つけてください！
この記事で紹介したツールについて、詳細を知りたい方は以下のリンクをご参照ください
