札幌市や北広島市などの古い住宅では、屋根の上にストーブ用の煙突が残っていることがあります。
現在もストーブを使っている住宅だけでなく、ストーブを撤去したあとも、煙突だけがそのまま残っている住宅も少なくありません。
煙突にひび割れや欠けが見つかると、次のような不安を感じるのではないでしょうか。
- 強風や地震で煙突が崩れないだろうか
- タイルやモルタルが落下しないだろうか
- 屋根や隣の家を傷つけないだろうか
- 雨水が入り、住宅内部を傷めていないだろうか
- 補修と撤去のどちらがよいのだろうか
- どの業者へ相談すればよいのか分からない
特に、高齢になったご本人だけでなく、札幌市外や道外で暮らす40代・50代の子世代から、「親の家の煙突が心配」という相談が出ることもあります。
今回は、北広島市大曲の住宅で行った、タイル張り煙突の補修事例をご紹介します。
煙突の劣化が気になっている方は、被害が発生する前に一度状態を確認しておくことが大切です。
古い住宅の煙突は、使っていなくても劣化します
煙突は屋根よりも高い位置にあり、雨や雪、風を直接受け続けます。
札幌や札幌近郊では、冬の積雪や凍結、春先の雪解けなど、屋外の建材に負担がかかる環境が続きます。
煙突を現在使用していなくても、外側のタイルやモルタル、板金、煙突まわりの防水部分は少しずつ劣化します。
「ストーブはもう使っていないから問題ない」とは限りません。
使用していない煙突でも、外壁材の一部が剥がれたり、ひび割れから水が入ったり、部材が落下したりする可能性があります。
このような煙突は一度点検をおすすめします
地上から見て、次のような症状がある場合は注意が必要です。
タイルやモルタルにひび割れがある
小さなひび割れでも、そのまま放置すると雨水が入り、内部の劣化につながることがあります。
冬に水分が凍結と融解を繰り返すことで、ひび割れや浮きが広がる場合もあります。
タイルやモルタルが浮いている、欠けている
煙突表面の一部が膨らんで見えたり、欠けた破片が屋根や地面に落ちていたりする場合は、剥落が進んでいる可能性があります。
玄関や通路、隣地に近い場所へ落下すると、人や建物に被害を与えるおそれがあります。
煙突が傾いて見える
明らかな傾きやぐらつきが見える場合は、表面だけでなく、下地や煙突本体まで傷んでいる可能性があります。
表面を板金で覆うだけでは対応できず、部分解体や撤去が必要になることもあります。
煙突と屋根の取り合い部分が傷んでいる
煙突の根元には、雨水が屋根内部へ入らないように板金などの防水処理がされています。
この部分が錆びていたり、隙間ができていたりすると、煙突本体だけでなく雨漏りの原因になることがあります。
以前よりひび割れが増えている
数年前の写真と比べてひび割れが広がっている場合は、劣化が進行している可能性があります。
定期的に同じ位置から写真を撮っておくと、変化を確認しやすくなります。
煙突が心配でも屋根には上らないでください
煙突の状態を詳しく確認しようとして、ご自身で屋根に上るのは危険です。
特に古い住宅では、屋根材が滑りやすくなっていたり、下地が傷んでいたりすることがあります。
高齢の方はもちろん、屋根作業に慣れていない方も、地上から確認できる範囲にとどめてください。
可能であれば、地上や近くの窓から煙突の写真を撮っておくと、相談時に状況を伝えやすくなります。
煙突の補修はどこに頼めばよいのでしょうか
古い煙突の相談先が分からず、そのままになっている住宅は少なくありません。
煙突の工事には、劣化状態によって次のような作業が関係します。
- 屋根や煙突の現地確認
- 足場の設置
- 板金の製作と取付け
- タイルやモルタルの補修
- 屋根との取り合い部分の防水
- 煙突の部分解体または撤去
- ストーブや煙道の確認
そのため、表面だけを直す業者ではなく、住宅全体の状態を見ながら、板金業者や足場業者などを手配できる地域の建設会社・工務店へ相談する方法があります。
現在も煙突を使用している場合は、外側の補修だけでなく、煙道やストーブとの接続状況も確認しなければなりません。
北嶺建設では、煙突の状態と使用状況を確認したうえで、必要な工事内容を検討します。
補修と撤去はどちらがよいのでしょうか
煙突が傷んでいるからといって、すべて撤去しなければならないわけではありません。
一方で、どのような煙突でも板金で覆えばよいというものでもありません。
判断するときは、次の点を確認します。
今後も煙突を使用する場合
現在もストーブを使用している、または今後使用する予定がある場合は、煙突としての機能を残す必要があります。
外側の補修だけでなく、排気部分や煙道の状態も確認したうえで工事方法を決めます。
煙突を使用していない場合
今後も使用する予定がなく、煙突本体の劣化が大きい場合は、撤去を検討することがあります。
ただし、煙突を撤去すると、屋根の下地補修や板金工事、室内側の補修が必要になる場合があります。
煙突本体は比較的しっかりしている場合
煙突本体に大きな傾きや崩れがなく、主に表面のひび割れや剥落が問題となっている場合は、板金で全体を覆う方法を検討できます。
どの方法が適しているかは、外観だけで決めず、現地の状態を確認して判断することが重要です。
北広島市大曲で行った煙突補修の施工事例
今回ご相談いただいたのは、北広島市大曲にある住宅です。
屋根の上には、レンガ調のタイルで仕上げられた立派なストーブ用煙突がありました。
しかし、煙突の側面にひび割れが発生しており、お客様は「このまま壊れたり、崩れたりしないだろうか」と不安を感じていました。
工事概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 工事場所 | 北広島市大曲 |
| 工事内容 | ストーブ用煙突の板金カバー補修 |
| 施工方法 | 既存煙突を加工した鉄板で覆う |
| 工期 | 約5~6時間 |
| 施工当時の参考価格 | 20万円~25万円 |
※価格は施工当時の参考です。足場の条件、屋根の形状、煙突の大きさ、劣化状態、使用する材料などによって変わります。

煙突の左側にひび割れが確認できました。
見た目には一部のひび割れでも、屋根の上にある重量物であるため、お客様が不安を感じるのは当然です。
煙突全体を板金で覆って補修しました
今回の煙突は、既存の煙突を残し、その外側を鉄板で覆う方法で補修しました。
煙突の寸法に合わせて板金を加工し、屋根板金を担当する職人に取り付けてもらいました。

住宅は三角屋根で、煙突が高い位置にありました。
安全に作業するためには、足場の設置が必要です。
足場費用を抑えたいというご要望があっても、安全性を確保できない状態で屋根作業を行うことはできません。

既存のタイル張り煙突を、製作した板金で全体的に覆っていきます。
煙の排出口をふさがないよう、煙突の使用状況に合わせて加工しています。



板金で煙突全体を覆ったことで、劣化したタイルやモルタルの落下を防ぎやすい状態になりました。
外観もすっきりとまとまり、お客様が感じていた「煙突が崩れるのではないか」という不安の解消につながりました。
煙突補修の費用が住宅によって異なる理由
煙突補修は、煙突だけの大きさで費用が決まるわけではありません。
主に次の条件によって工事費が変わります。
- 煙突の高さと大きさ
- 煙突本体の劣化状態
- 屋根の勾配
- 足場の必要範囲
- 板金の加工内容
- 煙突を現在も使用しているか
- 屋根との取り合い部分の補修範囲
- 部分補修か全体補修か
- 補修ではなく撤去が必要か
地上から見た写真だけでは、正確な金額を判断できない場合があります。
現地確認後に、必要な作業内容と費用をご説明します。
親の家の煙突が心配な40代・50代の方へ
離れて暮らしている親の住宅について、次のような心配を感じていないでしょうか。
- 親が高齢で住宅の点検ができない
- 昔使っていた煙突がそのまま残っている
- 親は「まだ大丈夫」と言っている
- 台風や強風のたびに煙突が心配になる
- 冬の落雪と一緒に部材が落ちないか不安
- 将来、住宅を売却・解体するまで安全に保ちたい
古い住宅では、所有者本人が毎日見ているため、かえって劣化の変化に気づきにくいことがあります。
帰省したときに、以前にはなかったひび割れや欠け、傾きなどを見つけることもあります。
親御様だけでは相談が難しい場合は、ご家族からお問い合わせいただいても構いません。
現地にご家族が立ち会えない場合の進め方についても、事前にご相談ください。
煙突のひび割れを放置しない方がよい理由
煙突の劣化は、室内の壁紙や床の傷みとは異なり、屋根の上で進行します。
普段は目につきにくく、破片が落ちたり、雨漏りが発生したりしてから気づく場合があります。
特に、人が通る場所や隣家に近い場所に煙突がある場合は、落下した部材が周囲へ影響する可能性も考えなければなりません。
ただし、必要以上に不安をあおり、すぐに全面撤去を勧めることも適切ではありません。
現在の状態を確認し、部分補修、板金カバー、撤去などの中から、住宅の状況に合った方法を選ぶことが重要です。
訪問業者から突然「危険」と言われたときの注意点
近所で工事をしているという業者から、突然「煙突が壊れています」「今すぐ直さないと危険です」と声をかけられることがあります。
実際に補修が必要な場合もありますが、その場で契約を急ぐ必要はありません。
まずは次の点を確認してください。
- どの部分が傷んでいるのか
- 写真を見せてもらえるか
- どのような工事が必要なのか
- 足場が必要なのか
- 補修以外の方法はあるのか
- 見積書に工事範囲が記載されているか
可能であれば、その業者だけで決めず、地域の建設会社などにも状態を確認してもらうことをおすすめします。
屋根にはご自身で上らず、業者が撮影した写真や地上から確認できる状況をもとに判断してください。
煙突補修についてよくあるご質問
煙突のひび割れだけでも相談できますか?
はい。ひび割れが表面だけなのか、煙突本体まで影響しているのかを確認し、補修方法を検討します。
使っていない煙突も補修した方がよいですか?
使用していなくても、外側の劣化や部材の落下、屋根との取り合い部分からの雨水浸入などは起こり得ます。
今後使用しない場合は、補修だけでなく撤去も含めて検討します。
煙突だけを撤去できますか?
住宅の構造や煙突の造りによっては可能です。
ただし、撤去後に屋根、天井、壁などの補修が必要になる場合があります。現地確認後に工事範囲を判断します。
必ず足場が必要ですか?
屋根の形状、勾配、煙突の位置によって異なります。
安全に作業するため、足場が必要と判断する場合があります。
電話だけで費用を教えてもらえますか?
おおよその相談はできますが、煙突の大きさ、劣化状況、足場条件などによって費用が変わります。
写真または現地確認がなければ、正確な金額をお伝えすることは困難です。
札幌市外でも相談できますか?
北嶺建設では、札幌市内を中心に、北広島市、江別市、恵庭市など札幌近郊の工事についてもご相談を受けています。
地域や工事内容によって対応可否が異なるため、所在地と現在の状況をお知らせください。
相談時にお知らせいただきたいこと
お問い合わせの際は、分かる範囲で次の内容をお知らせください。
- 住宅の所在地
- 煙突を現在も使用しているか
- いつ頃建てられた住宅か
- ひび割れ、欠け、傾きなどの症状
- 雨漏りの有無
- 地上から撮影した煙突の写真
- 補修または撤去についてのご希望
詳しいことが分からなくても問題ありません。
「親の家なので使用状況が分からない」「煙突か換気塔か判断できない」という場合も、確認できる情報から対応方法を検討します。
札幌・札幌近郊の煙突補修は北嶺建設へご相談ください
古い煙突にひび割れや欠けがあっても、どこへ相談すればよいか分からず、そのままにしている方は少なくありません。
煙突の状態によって、部分的な補修で済む場合、板金で全体を覆う場合、撤去した方が合理的な場合があります。
北嶺建設では、煙突だけを見るのではなく、屋根の形状や足場条件、煙突の使用状況、周囲への影響なども確認したうえで工事方法を検討します。
ご自身で屋根に上ったり、無理に触ったりする必要はありません。
煙突のひび割れや落下が心配な方、親御様の住宅に残る古い煙突が気になっている方は、現在の状況が分かる写真を添えて北嶺建設までご相談ください。


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村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。
保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。

