石狩市の倉庫|シャッター受けアングルの部分補修で段差なく復旧

工事部長の村松です。今回は石狩市の倉庫で行った、シャッター アングルの部分補修の事例をご紹介します。フォークリフトやトラックが日常的に出入りする倉庫の出入口では、シャッターを受ける床のアングル(L字型の鋼材)が少しずつ変形し、周囲のコンクリートごと傷んでいきます。放置すると段差でフォークリフトの爪や荷が跳ねたり、シャッターが最後まで閉まらず隙間風や雨水の入り口になったりします。今回の現場で実際に行った補修の手順と、仕上がりを左右する判断を写真とあわせてお伝えします。

この記事でわかること

  • 倉庫のシャッター下のアングルが傷む原因と放置した場合の影響
  • 撤去・溶接・モルタル埋め戻しという部分補修の実際の流れ
  • 「段差を出さない」ために現場で何を確認しているか

倉庫の出入口で受けアングルが傷む理由

原因のほとんどは車両の通行です。シャッターの敷居部分を毎日タイヤが踏むため、鋼材が変形し、周囲のモルタルが割れて剥がれていきます。

シャッターの受けアングルとは、シャッターを閉めた際に下端を受け止める、床に埋め込まれたL字型の鋼材のことです。倉庫や工場では出入口の床とアスファルトの境目に通っていて、車両の荷重を毎日受け続けます。鋼材そのものが曲がるだけでなく、アングルを固定しているモルタルが先に割れ、鋼材が浮いてガタつくケースが多い印象です。今回の石狩市の倉庫も、フォークリフトとトラックの出入りが多く、アングルの一部が変形して周囲のコンクリートも欠けている状態でした。

工事前の石狩市の倉庫。シャッター開口部の床にアングルの傷みがあった
工事前の石狩市の倉庫。シャッター開口部の床にアングルの傷みがあった

ガタつきを放っておくと、浮いた鋼材の端がタイヤを傷めたり、剥がれたモルタル片が倉庫内に散らばったりします。全面をやり替えると営業への影響も費用も大きくなるため、傷んだ範囲だけを直す部分補修が現実的な選択肢になります。では、実際にどう直すのか。

シャッター アングルの部分補修、実際の流れ

今回の工事は、傷んだアングルと周囲のモルタルを撤去し、新しい鋼材を溶接で固定してモルタルで埋め戻す流れです。乾燥期間を含めて完了となります。

倉庫の出入口でアングル撤去とはつり作業を進める作業員と集じん機
倉庫の出入口でアングル撤去とはつり作業を進める作業員と集じん機
STEP
既存アングルの撤去

変形した既存のアングルを切断して取り外します。倉庫は稼働中のため、フォークリフトの動線を確保しながら作業範囲を区切って進めました。

STEP
周囲のモルタルはつり

アングルを固定していた古いモルタルを、健全なコンクリートが出るまではつり取ります。中途半端に残すと新しいモルタルの付きが悪くなるため、ここは手を抜けない工程です。粉じんは集じん機で吸いながら作業しました。

STEP
新しいアングルを溶接で固定

鉄工所の職人さんに製作してもらった新しいアングルを、既存の鋼材に溶接して固定します。この時点で高さを既存の床面に合わせ込みます。ここがずれると後からは直せません。

STEP
モルタルで埋め戻し

アングルの周囲をモルタルで埋め戻し、既存の床面と平らになるようコテで仕上げます。境目に段差やコテむらを残さないよう、面のつながりを何度も確かめながら押さえました。

STEP
養生・乾燥ののち完了

モルタルが固まるまでシートで養生し、車両が乗らないよう動線を分けてもらいました。十分に乾燥したのを確認して工事完了です。

既存アングルと周囲の傷んだモルタルをはつり取った状態
既存アングルと周囲の傷んだモルタルをはつり取った状態
鉄工所製作の新しいアングルを既存鋼材に溶接で固定する作業
鉄工所製作の新しいアングルを既存鋼材に溶接で固定する作業

流れだけ見ると単純に思えるかもしれませんが、仕上がりの差が出るのは各工程の「合わせ込み」の部分です。

段差を出さないために現場で確認していること

この工事で最も気を使ったのは、新しいアングルとモルタルの両方を既存の床面と同じ高さにそろえることです。数ミリの段差でも車両には響きます。

フォークリフトのタイヤは小径で硬いため、わずかな出っ張りでも荷が揺れますし、へこみがあれば水が溜まってそこからまた傷みが始まります。溶接で固定する前に既存の鋼材と定規を当てて高さを確認し、モルタル仕上げでも既存コンクリートとの境目をなでつけて面をつなげました。アングル自体は鉄工所の職人さんが現場の寸法に合わせて製作したもので、既製品を無理に納めるより収まりが良く、結果的に長持ちにつながると考えています。

新しいアングルの周囲にモルタルを詰めてコテで仕上げる作業
新しいアングルの周囲にモルタルを詰めてコテで仕上げる作業
モルタル埋め戻し後、ブルーシートで養生して乾燥させている様子
モルタル埋め戻し後、ブルーシートで養生して乾燥させている様子

ひとつ正直にお伝えすると、部分補修で対応できるのは下地のコンクリートが健全な場合に限られます。広範囲でコンクリートごと沈下しているような現場では、部分的に直してもすぐ周囲が追いかけて割れるため、範囲を広げた打ち替えをご提案することもあります。どちらが得かは現地を見て判断します。

補修を先延ばしにするとどうなるか

アングルのガタつきは自然には直らず、車両が通るたびに周囲のモルタルの割れが広がります。傷みが小さいうちに直すほうが工事範囲も小さく済みます。

特に注意したいのが冬前のタイミングです。割れ目に入った水が凍って膨らみ、コンクリートを内側から壊していきます。札幌周辺は一日中氷点下の真冬日が平年で年43.6日あり(出典)、凍結と融解の繰り返しが劣化を一気に進めます。秋のうちに補修しておくと、春先の傷み方がまったく違うというのが当社で対応してきた範囲での実感です。土間やアスファルトの傷みも同じ構図で進むので、駐車場の穴ぼこが気になっている方は恵庭市の店舗駐車場アスファルト補修の事例も参考になると思います。

工事のご相談と費用の考え方

費用は傷んだ範囲・アングルの寸法・下地の状態で変わるため、現地確認後にお見積りする形を取っています。倉庫の稼働を止めない段取りもあわせてご提案します。

確認する項目見積りに影響する理由
傷んだアングルの長さ製作する鋼材の寸法と撤去・はつりの範囲が決まる
下地コンクリートの状態部分補修で済むか、範囲を広げるべきかの分かれ目
車両の出入り状況養生期間中の動線確保と工程の組み方に関わる
シャッター アングルの部分補修が完了し、段差なく仕上がった石狩市の倉庫出入口
シャッター アングルの部分補修が完了し、段差なく仕上がった石狩市の倉庫出入口

今回の石狩市の現場も、モルタルの乾燥を待って段差のない状態で引き渡すことができました。北嶺建設は札幌市清田区の工務店ですが、石狩市・恵庭市など札幌近郊の法人様の倉庫・工場の補修にも対応しています。シャッター下のガタつきや床の欠けが気になっている方は、状態が軽いうちに一度ご相談ください。

よくある質問

シャッター下の鉄枠がガタガタしているのですが、すぐ直したほうがいいですか?

車両が通るたびに周囲のモルタルの割れが広がるため、早めの補修をおすすめしています。傷みが小さいうちなら部分補修で済むことが多く、工事範囲も費用も抑えやすくなります。まずは状態を見せてください。

倉庫を稼働させたまま工事できますか?

今回の石狩市の現場も稼働中の倉庫で、フォークリフトの動線を分けながら施工しました。ただしモルタルの乾燥中は補修箇所に車両が乗れないため、作業時間や動線の調整を事前に相談させていただく形になります。

シャッター アングルの補修費用はどれくらいかかりますか?

傷んだ範囲やアングルの寸法、下地コンクリートの状態によって変わるため、現地確認のうえでお見積りしています。下地の傷みが広い場合は部分補修より範囲を広げたほうが結果的に安く済むケースもあります。

工事は何日くらいかかりますか?

範囲によりますが、撤去から溶接・モルタル埋め戻しまでの作業に加えて、モルタルの乾燥期間が必要です。気温や天候でも乾き方が変わるため、現地確認の際に工程の目安をあわせてご説明しています。

この記事を書いた人

村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。



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