「壁や床の色を変えたら、部屋がどのように見えるのだろう」
「リフォーム後の姿を、工事前にもう少し具体的に確認したい」
リフォームを検討するとき、図面やカタログだけでは完成後の雰囲気を想像しにくいことがあります。
北嶺建設では、こうしたお客様とのイメージ共有を分かりやすくするため、ChatGPTや画像生成AIを業務の補助として活用しています。
この記事では、北嶺建設がAIを使い始めた頃の記録と、現在どのような考え方でリフォームや情報発信に取り入れているのかをご紹介します。
※掲載しているAI画像は、実際の設計図面や施工結果を保証する完成予想図ではありません。色や雰囲気を整理するための参考画像です。
AIを使い始めたのは2023年でした
北嶺建設がChatGPTや画像生成AIを試し始めたのは、2023年です。
当時は、AIに質問すると文章が返ってきたり、言葉を入力するだけでインテリア画像が生成されたりすること自体が珍しく、まずは実際に使ってみるところから始めました。
ChatGPTで文章を作ってみる
最初に試したのは、ChatGPTに「ChatGPTとは何か」と質問し、その回答を記事にすることでした。
当時は、AIが作成した文章をほぼそのまま掲載していました。しかし、実際に業務で使い続けるうちに、AIが作った文章をそのまま公開するだけでは不十分だと分かりました。
現在は、次の内容を人が確認し、必要な修正を行っています。
- 工事内容や現場状況に誤りがないか
- 実際に施工していない内容が混ざっていないか
- お客様に誤解を与える表現になっていないか
- 建築やリフォームの説明として適切か
- 北海道の住宅事情や現場条件に合っているか
AIは文章を整理するための補助にはなりますが、現場の事実を知っているわけではありません。
施工内容の確認と最終的な判断は、必ず人が行う必要があります。
Midjourneyで建築イメージを作成
文章作成と同じ頃、画像生成AIのMidjourneyも使い始めました。
最初は、リビングやダイニング、住宅の外観などを言葉で指定し、どのような画像が生成されるのかを試しました。
たとえば、部屋の用途、色、雰囲気、デザインの方向性などを入力すると、それに応じたインテリア画像が生成されます。
当時作成した画像には、手描きの建築パースのようなものから、写真に近いリビング、現実には建築が難しい空想的な建物まで、さまざまなものがありました。
これらは実際の施工提案ではなく、画像生成AIでどのような表現ができるのかを確認するための試作です。



画像下の説明文
2023年にMidjourneyで試作した建築イメージ。当時は、言葉からどのような住宅画像を作れるかを試していました。
現在のAI活用は「完成を決めるため」ではありません
画像生成AIは便利ですが、生成された画像をそのまま設計図や完成予想図として扱うことはできません。
AIは、建物の寸法、構造、施工方法、法令、使用する製品の仕様などを正確に反映しているとは限らないからです。
一見すると自然な室内画像でも、よく確認すると次のような問題が含まれている場合があります。
- 窓や扉の位置がおかしい
- 家具や設備の寸法が現実と合っていない
- キッチンや水栓の形が実在製品と異なる
- 壁や柱が構造上成立していない
- 施工できない納まりになっている
- 実際とは異なる質感や色で表示されている
そのため、北嶺建設ではAI画像を、完成を決定するための資料ではなく、希望する雰囲気や方向性を確認するための補助資料として扱っています。
リフォームでAI画像が役立つ場面
AI画像は、特に「言葉だけではイメージを伝えにくい場面」で役立ちます。
壁や床の色を検討するとき
同じ部屋でも、壁紙、床、建具の色によって印象は大きく変わります。
たとえば、白を中心にした明るい部屋、木目を生かした落ち着いた部屋、グレーを取り入れた現代的な部屋など、方向性の違いを画像で比較できます。
ただし、画面上の色と実際の壁紙や床材の色は同じにはなりません。
最終決定は、メーカーのカタログや実物サンプルを確認して行います。
キッチンや収納の雰囲気を確認するとき
「キッチン前のタイルを濃いグリーンにしたい」
「カウンターや収納の面材を明るい木目にしたい」
このようなご希望がある場合、現在の室内写真をもとに、色や素材を変えた参考画像を作成することがあります。
文章や小さなサンプルだけで検討するよりも、部屋全体に取り入れたときの雰囲気を想像しやすくなります。


画像下の説明文
実際の室内写真をもとに、タイルや面材の色を変更した参考イメージです。実際の製品や仕上がりを保証するものではありません。
手描きパースを写真に近い表現へ変えるとき
設計者が作成したパースや手描きのイメージをもとに、写真に近い雰囲気の画像を作ることもできます。
手描きパースには、間取りや配置を分かりやすく伝えられる利点があります。
一方、写真風の画像は、光の入り方や家具を置いたときの生活感を想像しやすいという利点があります。
どちらが優れているということではなく、確認したい内容に応じて使い分けます。


画像下の説明文
左は人が作成したパース、右はパースをもとにAIで写真風に表現した参考画像です。
工事内容を説明する画像がないとき
施工中は写真を撮影できても、工事前や完成後の写真が残っていない場合があります。
そのような記事では、AIで作成した説明用イラストを補助的に掲載することがあります。
ただし、AI画像を実際の施工写真であるかのように掲載することはありません。
AIで作成した画像には、分かるように説明を入れることが重要だと考えています。
AI画像だけでは決められないこと
AI画像で雰囲気を確認できても、実際のリフォームでは現地調査が必要です。
特に、次の内容は画像だけでは判断できません。
- 建物の構造
- 下地の状態
- 壁や床の傷み
- 配管や電気配線の位置
- マンションの管理規約
- 搬入経路
- 使用できる建材や住宅設備
- 工事費用
- 工事期間
希望する画像に近づけるためには、建物の状態、予算、使用する製品、施工方法を確認し、現実的な計画へ調整する必要があります。
AIが工事を判断するわけではありません
北嶺建設では、AIに工事方法や見積金額を最終決定させることはありません。
AIが得意なのは、情報を整理したり、複数の案を比較したり、イメージを形にしたりすることです。
一方、建物の状態を確認し、工事の必要性や施工方法を判断するのは、現場を確認した人間です。
北嶺建設では、次のように役割を分けています。
AIが補助すること
- 施工記録の文章整理
- お客様に伝わりやすい表現の検討
- 色や雰囲気の参考画像作成
- 打ち合わせ前のイメージ整理
- 複数案の比較
- ブログや資料の構成作成
人が判断すること
- 現地調査
- 建物の劣化状況の確認
- 工事の必要性
- 使用する製品や材料
- 施工方法
- 見積金額
- 安全性
- 法令や管理規約への対応
- 最終的な提案内容
AIを使うことが目的ではありません。
お客様と施工会社の認識の違いを減らし、工事後の「思っていたイメージと違った」を防ぐための一つの手段として活用しています。
AIで作成した画像をご覧になる際の注意点
北嶺建設のホームページや提案資料でAI画像をご覧になる際は、次の点をご理解ください。
- 実際の施工写真ではない場合があります
- 実在する製品とは形や仕様が異なる場合があります
- 建物の寸法を正確に再現していない場合があります
- 実際の色や質感とは異なって見える場合があります
- 同じ仕上がりを保証するものではありません
- 正式な設計図や施工図の代わりにはなりません
正式な工事内容は、現地調査、図面、見積書、製品カタログ、サンプルなどをもとに確認します。
リフォーム後のイメージがつかめない方へ
リフォームを考えていても、最初から希望するデザインや材料が決まっている方ばかりではありません。
「明るくしたい」
「古く見える室内を落ち着いた雰囲気にしたい」
「木の感じを取り入れたい」
「今より掃除しやすくしたい」
こうした漠然としたご希望からでも、打ち合わせを始めることはできます。
必要に応じてカタログ、サンプル、既存の施工事例、手描きパース、AIによる参考画像などを組み合わせながら、希望する方向性を整理します。
AIですべてを決めるのではなく、現場の条件とお客様の暮らしに合わせて、実現可能な方法を検討することが大切です。
よくあるご質問
自宅の写真からリフォーム後のイメージを作れますか?
写真の状態やご希望の内容によっては、色や雰囲気を変えた参考画像を作成できます。ただし、正式な完成予想図や設計図ではなく、打ち合わせのための参考資料となります。
AI画像と同じように工事できますか?
画像とまったく同じ仕上がりを保証することはできません。実際の建物の寸法、構造、予算、使用できる製品などを確認し、実現可能な内容に調整します。
使用する壁紙や床材が決まっていなくても相談できますか?
ご相談いただけます。「明るくしたい」「木目を取り入れたい」など、希望する雰囲気から整理していきます。最終的には実物サンプルやメーカー資料を確認して決定します。
AIを使うとリフォーム費用が安くなりますか?
AIを使用しただけで、工事費用が安くなるわけではありません。AIは主にイメージ共有や情報整理を助けるためのもので、実際の費用は工事内容、材料、施工条件などによって決まります。
AI画像を作らなければ相談できませんか?
AI画像は必須ではありません。通常の写真、図面、カタログ、サンプル、施工事例などでも打ち合わせできます。必要性がある場合に限り、補助資料として使用します。
AIはあくまで道具の一つです
北嶺建設では、2023年からChatGPTや画像生成AIを試しながら、建設会社の仕事にどのように役立てられるかを考えてきました。
AIは短期間で大きく進化しましたが、建物の状態を確認し、工事内容を判断し、施工結果に責任を持つのは人間です。
これからも、AIの情報をそのまま使用するのではなく、現場の事実と照らし合わせ、人が確認したうえで活用していきます。
リフォーム後のイメージがつかめずお悩みの場合は、現在のお住まいの写真や、ご希望に近い参考画像などをお送りください。
現地の状況とご予算を確認しながら、実現可能な方法をご提案します。
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