サンゲツSP2536とSP2537、どちらを選ぶ?グレージュクロスで迷ったときの判断ポイント

サンゲツSP2536とSP2537、どちらを選ぶ?グレージュクロスで迷ったときの判断ポイント

InstagramなどのSNSでは、新築住宅のクロス選びについて、サンゲツのSP2536とSP2537のどちらにするか迷っているという投稿が見られます。

家づくりでは、間取りや設備だけでなく、壁紙選びにも迷います。

特に、SP2536とSP2537のように色合いが似ているクロスは、小さな見本を見比べても違いが分かりにくく、

「どちらを選んだらよいのだろう」

「壁一面に張ったら、思っていた色と違わないだろうか」

「床やドアの色に合うのはどちらだろう」

と悩む方も少なくありません。

今回は、サンゲツSP2536とSP2537の特徴と、クロス選びで後悔しないための確認ポイントを、住宅工事に携わる立場から考えてみます。

この記事はこのような方に向けています

  • 新築住宅のメインクロスを選んでいる
  • SP2536とSP2537の違いが分からない
  • 白すぎないグレージュ系の壁紙を探している
  • ナチュラルやジャパンディの内装が好き
  • 中古住宅を購入してクロスを張り替えたい
  • LDK全体の内装を落ち着いた雰囲気に変えたい
  • 床材や建具とクロスの組み合わせに迷っている

新築の方だけでなく、戸建て住宅やマンションのクロス張替えを考えている方にも共通する内容です。

SP2536とSP2537はサンゲツの現行商品です

SP2536とSP2537は、サンゲツの壁紙見本帳「2025-2027 SP」に掲載されている壁紙です。

この見本帳は2025年6月19日に発刊され、新築住宅からリフォーム、戸建て住宅、賃貸住宅まで幅広く使える105点が収録されています。

サンゲツのSPシリーズは、比較的選びやすい価格帯でありながら、住宅全体の壁紙を一冊から選べるように構成されている見本帳です。

SP2536とSP2537は、どちらも白一色ではなく、室内に柔らかさや落ち着きを持たせやすいイエロー系のグレージュカラーです。

ただし、似ているように見えても、メーカーが想定している空間の方向性には違いがあります。

サンゲツのサイト

SP2536の特徴

サンゲツはSP2536について、リアルな質感と深みのあるイエロー系グレージュで、落ち着いた空間に向いていると説明しています。

そのため、次のような空間を目指す方に向いています。

  • LDKを落ち着いた印象にしたい
  • 白い壁よりも少し深みを出したい
  • 木目の家具や建具と合わせたい
  • 明るすぎない、くつろげる室内にしたい
  • 和モダンや落ち着いたナチュラル空間にしたい

メーカーのコーディネート例では、SP2536を壁と天井に使用し、木目の床材やウッドルーバーと組み合わせた和モダンな寝室も紹介されています。

「明るい白い空間」というよりも、少し色味と質感を感じる落ち着いた室内を希望する場合に検討しやすいクロスです。

サンゲツデジタルカタログから SP2536

SP2537の特徴

SP2537もイエロー系のグレージュですが、サンゲツはナチュラルやジャパンディなインテリアに向いていると説明しています。

次のような方は、SP2537を候補に入れやすいでしょう。

  • 木のぬくもりを感じる内装にしたい
  • ナチュラルインテリアが好き
  • ジャパンディの雰囲気を取り入れたい
  • グレーよりも柔らかなベージュ系が好き
  • オーク系の床や木製家具に合わせたい

サンゲツの施工イメージでは、SP2537をトイレの壁と天井に使い、ピンクベージュのアクセントクロスと組み合わせた例も紹介されています。

ナチュラルな木目や、温かみのある家具・照明との組み合わせを考えている場合に検討しやすい品番です。

サンゲツデジタルカタログから SP2537

SP2536とSP2537の共通点

色の方向性には多少の違いがありますが、壁紙としての主な機能は共通しています。

両方に、次の機能が表示されています。

  • 抗菌
  • 防カビ
  • 撥水
  • 表面強度アップ
  • ストレッチ
  • 厚みタイプ

一般的なビニル壁紙よりも破れや傷に配慮された表面強度を備え、水滴による汚れの浸透を軽減する撥水性もあります。

また、壁紙表面の樹脂にストレッチ性があり、下地の動きによるひび割れを目立ちにくくする設計です。厚みがあるため、下地の凹凸も比較的目立ちにくい商品とされています。

ただし、厚みやストレッチ性があるからといって、壁の傷や段差がすべて隠れるわけではありません。

リフォームで既存のクロスを剥がして張り替える場合は、下地の状態を確認し、必要に応じてパテ処理や補修を行うことが大切です。

どちらがよいかは「人気」では決められません

SNSで多く見かけるクロスでも、すべての住宅に合うとは限りません。

クロスは単体で選ぶものではなく、次の要素との組み合わせで印象が決まります。

  • 床材の色
  • 室内ドアや収納扉の色
  • キッチンやカップボードの色
  • 巾木や窓枠の色
  • カーテンの色
  • 家具の木目
  • 昼間の自然光
  • 夜間の照明

SP2536とSP2537のどちらがよいか迷った場合は、壁紙だけを見比べるのではなく、床材や建具と並べて確認してください。

落ち着きと深みを求めるならSP2536

SP2536は、メーカーが「深みのあるイエロー系のグレージュ」と説明しているクロスです。

そのため、次のような希望がある場合はSP2536から検討するとよいでしょう。

  • 室内を落ち着いた印象にしたい
  • クロスにも少し存在感がほしい
  • 和モダンな空間にしたい
  • 濃い木目や中間色の木目と合わせたい
  • 白っぽすぎる室内を避けたい

ただし、窓が小さい部屋や日当たりが少ない部屋では、想像より落ち着いた印象になる可能性があります。

実際に張る部屋の明るさを考えて選ぶ必要があります。

SP2536

ナチュラルな木目に合わせるならSP2537

SP2537は、ナチュラルやジャパンディなインテリアとの組み合わせを想定して紹介されています。

次のような希望がある方に向いています。

  • オーク系の床材を使う
  • 明るい木目の家具を置く
  • ベージュを基調とした室内にしたい
  • 柔らかく温かみのある雰囲気にしたい
  • ナチュラルと和の要素を組み合わせたい

ただし、黄色みのある床材、建具、照明をすべて組み合わせると、室内全体が想像以上に暖色寄りに見える場合があります。

床や建具との色の重なりを確認して決めることが重要です。

SP2537

小さな見本だけで決めないことが大切です

クロスの見本帳に貼られているサンプルは、実際の壁と比べると小さなものです。

小さな見本では薄く見えた色でも、壁一面に張ると色味を強く感じることがあります。反対に、表面の細かな質感は、離れて見ると目立たなくなる場合があります。

サンゲツも、カタログやウェブサイトの画像は実際の商品と色や縮尺が異なる場合があるため、最終的にはショールームや取扱店で現品見本を確認するよう案内しています。

スマートフォンの画面だけで決定するのは避けた方がよいでしょう。

決定前に確認したい5つのポイント

1.大きめのカットサンプルを用意する

可能であれば、見本帳の小さなサンプルだけでなく、メーカーのカットサンプルを取り寄せます。

SP2536とSP2537を同じ場所に並べて比較することで、わずかな色や質感の違いを確認しやすくなります。

2.実際に施工する部屋で見る

リビングに張る予定であれば、リビングの壁にサンプルを当てます。

ショールームや事務所ではよく見えても、自宅の窓の向きや照明によって印象が変わることがあります。

3.朝・昼・夜に確認する

昼間の自然光だけでなく、夜に照明をつけた状態でも確認します。

特に電球色の照明では、グレージュの黄色みやベージュ感が強く見える場合があります。

4.床材や建具と並べる

クロス単体で好みの色を選んでも、床やドアと合わなければ、室内全体としてまとまりません。

床材、建具、キッチン扉などのサンプルと横に並べて確認してください。

5.壁だけでなく天井との関係も考える

壁をSP2536またはSP2537にして、天井を白いクロスにする方法もあります。

壁と天井を同じクロスにすると空間に統一感が出ますが、部屋の広さや明るさによっては、天井まで色に囲まれた印象になることがあります。

どちらが正しいということではなく、希望する雰囲気に合わせて決めます。

メインクロスとアクセントクロスは分けて考える

SP2536とSP2537は、壁一面だけに使用するアクセントクロスというより、LDKや寝室全体のベースとなるメインクロスとして検討する方が多い色合いです。

メインクロスは、家具を置いた後も室内の広い範囲に見えます。

そのため、最初に強い印象を受ける色よりも、長時間過ごしても落ち着ける色を選ぶことが大切です。

アクセントクロスを組み合わせる場合は、メインクロスを決めてから、キッチン背面、テレビ背面、寝室の一面などに使う色を考えると、全体をまとめやすくなります。

新築だけでなくクロス張替えでも参考になります

今回の話題は新築住宅のクロス選びがきっかけですが、考え方はリフォームでも同じです。

例えば、次のような内装改修にも当てはまります。

  • 中古住宅購入後にクロスを全面張替えする
  • 白い壁からグレージュ系に変更する
  • LDKの床とクロスを一緒に改修する
  • 和室を洋室や和モダンな空間に変更する
  • 子どもの独立後に室内全体を落ち着いた内装にする
  • マンションのクロスと床をまとめて張り替える

リフォームでは、すでに床や建具が決まっていることが多いため、既存部分に合わせたクロス選びが必要です。

クロスだけを新しくすると、古い建具や床との色の違いが目立つこともあります。壁紙単体ではなく、室内全体を見ながら改修範囲を決めることが大切です。

札幌でクロス張替えや内装改修をお考えの方へ

北嶺建設では、札幌市内・近郊の戸建て住宅やマンションで、クロス張替えを含む内装改修を行っています。

クロスだけでなく、床材、建具、収納、間仕切り壁などを含めた室内全体の改修についてもご相談いただけます。

「どのクロスを選べばよいか分からない」

「床と壁紙の組み合わせを相談したい」

「中古住宅を購入したので、入居前に内装を整えたい」

といった場合は、現在の室内を確認したうえで、改修方法を一緒に検討します。

施工する場所の写真や、ご希望に近い室内の画像があると、イメージを共有しやすくなります。

よくあるご質問

Q1.SP2536とSP2537では、どちらが濃く見えますか?

メーカーはSP2536を「深みのあるイエロー系のグレージュ」と説明しています。そのため、SP2536の方が落ち着いた印象になる可能性があります。

ただし、実際の見え方は部屋の採光、照明、床材などによって変わります。品番だけで判断せず、同じ場所にサンプルを並べて確認してください。

Q2.LDKの壁全面に使ってもよいですか?

どちらもLDKのメインクロスとして検討できます。

ただし、広い面積に張ると小さなサンプルよりも色を強く感じることがあります。大きめのサンプルを壁に当て、昼と夜の両方で確認することをおすすめします。

Q3.壁と天井を同じクロスにしてもよいですか?

壁と天井を同じクロスにすると、空間に統一感を出しやすくなります。

一方で、部屋の広さや採光によっては、天井まで色味を感じて少し落ち着きすぎる場合があります。天井を白系にする案と比較して決めるとよいでしょう。

Q4.リフォームのクロス張替えにも向いていますか?

SP2536とSP2537は厚みがあり、下地の凹凸が比較的目立ちにくい壁紙です。また、ストレッチ性によって下地の動きによるひび割れを目立ちにくくする機能もあります。

ただし、既存壁の大きな段差、穴、ひび割れなどは、クロスを張る前に下地補修が必要です。

Q5.Instagramやメーカーサイトの画像だけで決めても大丈夫ですか?

画像だけでの決定はおすすめしません。

撮影時の照明、カメラ、スマートフォンの画面設定などによって、実物と色が違って見えることがあります。サンゲツも、最終選定では現品見本を確認するよう案内しています。

まとめ

SP2536とSP2537は、どちらもイエロー系のグレージュで、白いクロスよりも柔らかく落ち着いた室内をつくりやすい壁紙です。

SP2536は、質感や深みを感じる落ち着いた空間を目指す場合に向いています。

SP2537は、ナチュラルやジャパンディを取り入れ、木のぬくもりを感じる空間を目指す場合に検討しやすいクロスです。

ただし、どちらが優れているか、どちらが人気かだけで決めるものではありません。

床材、建具、家具、自然光、照明を含め、実際に施工する部屋でサンプルを確認することが、後悔を防ぐ最も重要なポイントです。

クロスは室内の広い範囲を占めます。わずかな色の違いでも、完成後の印象は変わります。

迷ったときはクロスだけを見比べるのではなく、「その部屋でどのように過ごしたいか」「どのような家具を置くか」まで考えて選ぶことが大切です。



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