工事部長の村松です。今回は札幌市中央区の事業所トイレで対応した、小便器 尿石の除去清掃の事例を紹介します。「夏場になるとトイレの中がとにかく臭い」というご相談で、現地を確認したところ、立小便器のトラップ部に尿石がびっしり付着していました。注意:本記事には清掃前の汚れの写真が含まれます。食事中の方はご遠慮ください。
この記事でわかること
- 夏にトイレの悪臭が強くなる原因と尿石の関係
- 立小便器トラップ部の尿石除去の実際の手順(作業時間約2時間)
- 尿石を放置した場合のリスクと費用の目安
夏だけトイレが臭うというご相談から始まった
現地で確認した結果、悪臭の発生源は便器の表面ではなく、小便器のトラップ部に固着した尿石でした。見た目には分かりにくい場所です。
尿石とは、尿に含まれるカルシウム成分が配管や便器の内側で石のように固まった汚れのことです。日常のトイレ掃除ではブラシが届かないトラップの内側や裏側に少しずつ育っていくため、「毎日掃除しているのに臭う」という状態になりがちです。今回の現場も、便器の見える範囲は清潔に保たれていました。

トラップ部品を取り外してみると、写真の通り縁の内側全周に尿石が厚く堆積し、人毛やゴミも絡んでいました。ここまで育つと市販の洗剤を流し込む程度では分解しきれません。臭いの元を断つには、部品を外して直接除去するのが確実だと判断しました。では、なぜ夏になると臭いが強くなるのでしょうか。
小便器 尿石が悪臭の発生源になる仕組み
尿石そのものと、尿石に繁殖した細菌がアンモニア臭を出し続けるためです。気温が上がる夏は細菌の活動が活発になり、臭いが一気に強まります。
トラップは本来、封水(溜まっている水)で下水の臭いを遮断する部品ですが、そこに尿石が付くと表面がザラつき、汚れと細菌の温床になります。さらに水の通り道が狭くなるので流れも悪くなり、詰まりや逆流の一歩手前まで進んでいるケースも珍しくありません。当社で対応した範囲では、「夏場だけ臭いが強くなるトイレ」は尿石が原因のことが多い印象です。原因が分かれば、あとは確実に取り除くだけです。
尿石除去の作業手順と実際の様子
トラップ部品を取り外し、尿石除去剤で軟化させてから物理的に落とす手順で進めました。養生から復旧まで、作業時間は約2時間です。
便器表面・床・排水と順に確認し、トラップ部の尿石が発生源と特定しました。見た目だけで判断せず、部品の内側まで確認するのが当社のやり方です。
床をブルーシートで養生し、トラップ部品を取り外します。尿石で固着している場合は無理にこじらず、陶器を割らないよう少しずつ緩めていきます。
便器側のトラップ穴と外した部品の両方に尿石除去剤を作用させます。薬剤が反応して泡立ち、石のように固まった層が少しずつ緩んでいきます。
軟化した尿石をブラシとパッドでこすり落とします。薬剤だけに頼ると取り残しが出るので、縁の裏側まで手作業で仕上げるのがポイントです。
小便器の縁まわりも清掃し、部品を元通りに取り付けます。最後に通水して流れと封水を確認し、作業完了です。ここまでで約2時間でした。




外した部品は洗い場で徹底的に洗浄しました。白い陶器の地肌が戻るまで落とすと、臭いの戻りがまるで違います。仕上がりがどう変わったか、次で見比べてみてください。
清掃後の仕上がりとお客様の声
トラップ部は白さが戻り、封水も透明になりました。悪臭の発生源そのものが無くなったので、消臭剤でごまかす必要もありません。


綺麗になってすっきりした。臭いも無くなった気がする。
お客様
外した部品の汚れ具合には驚かれていました。無理もありません。トラップの内側は日常清掃では見えない場所ですから、ここまで育っていると気付けないのが普通です。今回の作業費用は3〜5万円(税別)が目安ですが、尿石の量や便器の構造で変わるため、現地確認後にお見積りしています。
尿石を放置するリスクと予防のポイント
尿石は悪臭だけでなく、排水路を塞いで詰まりや逆流を起こす原因になります。早めに対処するほど作業は軽く、費用も抑えられます。
| 状態 | 症状 | 対処の重さ |
|---|---|---|
| 初期(薄い付着) | 夏場にやや臭う | 日常清掃+定期的な薬剤洗浄で対応可能 |
| 中期(今回の現場) | 常時臭う・流れが悪い | トラップ分解清掃が必要(約2時間) |
| 末期(配管まで進行) | 詰まり・逆流 | 配管洗浄や部品交換まで必要になることも |
正直なところ、尿石が便器の先の排水管まで進行している場合は、トラップの分解清掃だけでは臭いや流れが改善しないケースもあります。その際は管内の洗浄まで含めてご提案します。飲食店や事業所の排水でお困りの方は、グリストラップの洗浄事例グリストラップ二次側洗浄の施工事例も参考になるはずです。札幌市内、中央区や清田区をはじめ近郊エリアで「トイレが臭うが原因が分からない」という戸建て・店舗・事業所の方は、消臭剤で抑え込む前に一度発生源の特定からご相談ください。原因を潰さない限り、臭いは毎年夏に戻ってきます。
よくある質問
毎日掃除しているのにトイレが臭うのはなぜですか?
ブラシの届かないトラップ内側や縁の裏に尿石が溜まっているケースが多い印象です。表面が綺麗でも発生源が残っていれば臭いは続きます。まずは発生源の特定からの調査をおすすめします。
市販の尿石除去剤を流すだけでは取れませんか?
薄い付着なら効果が見込めますが、今回のように厚く固まった小便器の尿石は、部品を外して薬剤と手作業を併用しないと取り切れないことが多いです。無理にこすると陶器を傷める場合もあります。
作業時間と費用はどのくらいかかりますか?
今回の現場は約2時間、費用は3〜5万円(税別)が目安でした。ただし尿石の量や便器の構造、台数で変わるため、現地確認のうえでお見積りしています。調査のご相談は無料です。
また尿石が付かないようにする予防法はありますか?
使用後にしっかり洗浄水を流すことと、定期的な薬剤洗浄が基本です。事業所など使用頻度の高いトイレは、臭いが出る前の定期清掃を組んでおくと結果的に費用を抑えられると感じています。
村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。
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