中古マンションを購入したあと、入居前にリフォームをしてから住み始めたいというご相談は多くあります。
特に30代から50代の方の場合、強いデザインのこだわりがあるというよりも、
「古い水まわりを新しくしたい」
「普通に使いやすく暮らせる部屋にしたい」
「和室を今の生活に合う使い方に変えたい」
「収納や作業スペースを整えたい」
というご希望が多いです。
マンションリフォームは、必ずしも大きく個性的に変える必要はありません。
大切なのは、今の暮らしに合わない部分を見直し、毎日使う場所を無理なく整えることです。
今回は、札幌市厚別区で行った中古マンションリフォームのうち、プラン決定から解体工事までの様子をご紹介します。
完成後の様子は、別記事で改めてご紹介します。


中古マンションを入居前にリフォームするメリット
中古マンションを購入した場合、入居前にリフォームをしておくと、住み始めてからの不便を減らしやすくなります。
住みながらの工事では、家具の移動や生活動線の確保、騒音やほこりへの対応が必要になります。
一方、入居前で空室の状態であれば、水まわり交換や内装工事、間取りの一部変更などをまとめて進めやすくなります。
特に築20年以上のマンションでは、キッチン、浴室、洗面台、トイレなどの水まわり設備が古くなっていることがあります。
見た目だけでなく、掃除のしやすさ、収納の使いやすさ、毎日の生活動線を整えることで、住み始めてからの快適さが変わります。
今回のリフォーム内容

今回の現場は、札幌市厚別区の中古マンションです。
築27年の3LDK、約75.8㎡の住まいで、入居前のリフォームとしてご相談いただきました。
主な工事内容は、次の通りです。
・キッチンの交換
・ユニットバスの交換
・洗面台の交換
・トイレの交換
・和室の見直し
・ワークスペースの新設
・収納計画の見直し
・ウォークインクローゼットの計画
・壁、天井クロスの張り替え
・床の一部張り替え
・照明計画の見直し
すべてを大きく変えるのではなく、既存の間取りを活かしながら、使いにくい部分を改善していく計画です。
既存の間取りを活かしながら、使いやすく整える計画
マンションリフォームでは、戸建て住宅のように自由に間取りを変えられるとは限りません。
特にキッチン、浴室、洗面台、トイレなどの水まわりは、排水管やパイプスペースの位置に影響を受けます。
そのため、設備の位置を大きく移動するよりも、今ある位置を活かしながら使いやすくする方が現実的な場合があります。
今回のリフォームでも、キッチンは大きく場所を移動するのではなく、既存の位置を活かす計画としました。
その代わり、キッチン前や横の壁を一部撤去することで、閉鎖的だった印象をやわらげ、リビングとのつながりを感じやすい空間にしていきます。
「ものすごくおしゃれにしたい」というよりも、明るく、使いやすく、掃除がしやすい住まいに整えたい方には、このような考え方が合っています。

和室を見直し、今の暮らしに合うスペースへ
中古マンションでは、リビング横に和室がある間取りがよくあります。
以前は来客用や寝室として使いやすい空間でしたが、今の生活では「和室をあまり使わない」という方も少なくありません。
今回のリフォームでは、和室をそのまま残すのではなく、これからの暮らしに合わせて使いやすいスペースへ見直す計画としました。
在宅ワークや書き物ができるワークスペースを設けたり、収納を見直したりすることで、家族の暮らしに合った使い方がしやすくなります。
特に30代から50代の方では、仕事、家事、子育て、趣味の作業など、家の中で少し集中できる場所がほしいというご相談も増えています。
広い個室までは必要なくても、リビングの近くに小さな作業スペースがあるだけで、暮らしやすさは変わります。

水まわりは、毎日の使いやすさを優先
マンションリフォームで満足度が高いのは、水まわりの交換です。
キッチン、浴室、洗面台、トイレは毎日使う場所です。
古さや使いにくさを感じやすく、交換後の変化も実感しやすい部分です。
今回のリフォームでは、水まわり設備を新しくする計画としました。
設備を選ぶときは、見た目だけでなく、掃除のしやすさ、収納量、使いやすさを重視することが大切です。
強いこだわりがない場合は、奇抜な色や特殊な仕様を選ぶよりも、白、グレー、ベージュ、木目調など、家具や内装に合わせやすい色を選ぶと失敗しにくくなります。
解体工事が始まりました
プランが決まり、工事の準備が整ったら、まずは解体工事から始まります。
解体工事では、既存のキッチン、浴室、和室まわり、収納部分などを順番に撤去していきます。
マンションリフォームでは、解体して初めて確認できる部分もあります。
壁の中の状態、床や下地の状態、配管まわりの納まりなどを確認しながら進めることが大切です。
また、マンションでは共用廊下やエレベーターを使って材料や廃材を搬出入するため、養生や近隣への配慮も必要になります。
戸建てとは違い、上下階や隣の住戸への音の影響もあるため、工事時間や作業内容にも注意しながら進めます。




マンションリフォームで気をつけたいこと
マンションリフォームでは、室内だけを見て工事内容を決めることはできません。
管理規約、工事申請、共用部の使い方、工事可能な曜日や時間、床材の遮音性能など、事前に確認することがあります。
特に床材を変更する場合は、管理規約で遮音性能が指定されていることがあります。
また、玄関ドア、窓、バルコニー、パイプスペースなどは共用部分にあたる場合があり、個人の判断だけで変更できないことがあります。
水まわりの移動についても、排水管の位置や勾配の関係で制限を受けることがあります。
そのため、マンションリフォームでは、希望を整理することと同じくらい、できること・できないことを早めに確認することが大切です。
あまりこだわりがない方ほど、優先順位が大切です
リフォームでは、決めることがたくさんあります。
キッチンの色、浴室の仕様、洗面台の形、トイレ、壁紙、床材、照明、収納、建具など、一つひとつ選んでいく必要があります。
ただ、あまり強いこだわりがない方の場合、すべてを細かく考えようとすると負担になります。
その場合は、最初に優先順位を決めることが大切です。
おすすめは、次の順番で考えることです。
- 毎日使う水まわり
- 部屋全体の明るさ
- 収納の使いやすさ
- 掃除のしやすさ
- 将来も飽きにくい内装
「特別なデザイン」よりも、「普通に使いやすい」「明るく清潔感がある」「掃除しやすい」ことを重視した方が、長く満足しやすいリフォームになります。
今回の記事はプラン決定から解体工事までです
今回の記事では、札幌市厚別区の中古マンションリフォームについて、プラン決定から解体工事までの流れをご紹介しました。
このあとは、設備の設置、内装工事、収納工事などを進めていきます。
完成後の様子は、別の記事で改めてご紹介します。

札幌でマンションリフォームをお考えの方へ
中古マンションのリフォームは、古くなった部分を新しくするだけではありません。
今の暮らしに合わない間取りを見直したり、収納を使いやすくしたり、水まわりを整えたりすることで、毎日の暮らしやすさが変わります。
強いこだわりがなくても、
「入居前にきれいにしておきたい」
「水まわりを新しくしたい」
「和室を使いやすくしたい」
「普通に暮らしやすい部屋にしたい」
というご相談でも大丈夫です。
札幌市内・近郊でマンションリフォームをご検討の方は、北嶺建設へご相談ください。
現地の状況、管理規約、工事内容を確認しながら、建物と暮らし方に合わせたリフォームをご提案いたします。
【続きの記事へのリンク】
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よくあるご質問
マンションリフォームで間取り変更はどこまでできますか?
マンションの間取り変更は、基本的に「専有部分」の範囲内であれば可能です。たとえば、和室を洋室に変更する、リビングを広げる、収納を増やす、壁紙や床を張り替える、キッチンや洗面まわりを使いやすくする、といった工事は多くのマンションで検討できます。
ただし、コンクリートの構造壁、柱、パイプスペース、玄関ドアの外側、窓・サッシ、バルコニーなどは共用部分にあたるため、自由に変更できません。また、水まわりの移動は排水勾配や配管経路の関係で制限が出る場合があります。工事前には、管理規約の確認と管理組合への申請が必要です。
北嶺建設では、現地の状態と管理規約を確認したうえで、「できること」「難しいこと」を整理してご提案いたします。
築27年の中古マンションをフルリフォームする費用の目安は?
築27年ほどの中古マンションをフルリフォームする場合、広さや設備のグレードによって費用は大きく変わります。目安としては、70㎡前後のマンションで、水まわり設備の交換、床・壁・天井の内装、建具交換、一部間取り変更まで行う場合、800万円〜1,300万円前後になるケースが多いです。
配管の更新、断熱性の改善、造作収納、キッチンの移動、スケルトンに近い全面改修まで行う場合は、1,500万円以上になることもあります。近年は資材費や設備費も上がっているため、古い相場だけで判断せず、現地調査をしたうえで見積もりを取ることが大切です。マンションのフルリノベーション費用は、面積別に50㎡で800万〜1,100万円、70㎡で1,100万〜1,600万円程度という目安も示されています。
「全部新しくしたい」のか、「古く見える部分を中心に直したい」のかによって、必要な工事範囲は変わります。ご予算に合わせて、優先順位をつけながら計画することをおすすめします。
和室をワークスペースに変更する工事はどのくらいの期間がかかりますか?
和室をワークスペースに変更する工事は、内容によって工期が変わります。畳をフローリングに替え、壁紙や照明を整える程度であれば、3日〜5日ほどがひとつの目安です。壁・天井の内装、収納、建具、コンセント増設、造作カウンターなども含める場合は、1週間〜2週間ほど見ておくと安心です。
マンションの場合は、実際の工事期間とは別に、管理組合への申請期間が必要になることがあります。また、工事可能な曜日や時間、床材の遮音性能などが管理規約で決められている場合もあります。
在宅ワーク用に使う場合は、机を置くだけでなく、コンセントの位置、照明の明るさ、収納、オンライン会議時の背景まで考えておくと、使いやすい空間になります。
村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。
保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。
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