こんにちは、北嶺建設スタッフです。
床をリフォームしようと思って調べ始めると、意外と困るのが床材の名前の多さです。
「クッションフロア」 「フロアタイル」 「タイルカーペット」
さらに、「塩ビタイル」という名前まで出てきます。
見た目も似ているものがありますし、メーカーのカタログを見ると商品名がさらに増えるため、
「結局、うちの部屋には何を選べばいいの?」
となってしまうのも無理はありません。
床材選びで大切なのは、最初から商品名を決めることではありません。
まず、
どの部屋に使うのか 何を重視したいのか
を決めてから床材の種類を絞り、そのあとメーカーや柄を選ぶ方が分かりやすくなります。
今回は札幌で住宅やマンションのリフォームを行っている工務店の立場から、
- クッションフロア
- フロアタイル
- タイルカーペット
この3種類を中心に、それぞれの違いと選び方を整理します。

最初に結論|3種類はこう考えると分かりやすい
細かな違いは後で説明しますが、まずは大まかに整理します。
水まわり・掃除のしやすさ → クッションフロア
木目や石目の質感・見た目 → フロアタイル
足ざわり・防音性 → タイルカーペット
この3つを覚えておくと、床材選びがかなり分かりやすくなります。
もちろん、すべての部屋がこの通りになるわけではありません。例えば洗面所にフロアタイルを使うこともできますし、リビングにクッションフロアを使うこともできます。
大切なのは、「どれが一番優れた床材か」ではなく、「その部屋に何が合うか」です。
1.クッションフロア|水まわりでよく使われる床材
クッションフロアは、発泡層のあるやわらかいビニル系のシート床材です。ロール状になった材料を広げて施工します。
住宅では、トイレ・洗面所・脱衣所・キッチン・ランドリールームなどでよく使われます。
一番の特徴は「水と汚れに強いこと」
クッションフロアはシート状なので継ぎ目を少なく施工でき、水や汚れを拭き取りやすいのが特徴です。「トイレの床を張り替えたい」「洗面所の床が汚れてきた」というリフォームでは定番の選択肢です。
表面には木目・石目・モルタル・タイル柄など非常に多くのデザインがあり、以前と比べても見た目の選択肢はかなり増えています。
やわらかいことはメリットでもありデメリットでもあります
フロアタイルと比べると踏んだときのやわらかさがある一方、家具の脚の跡や重い家電の跡、尖った物による傷などが付きやすい場合があります。「安いから全部クッションフロアにしよう」ではなく、部屋の使い方まで考えて選んだ方がよい床材です。
代表的な商品
「クッションフロア」は特定メーカーの商品名ではなく床材の種類です。各メーカーからさまざまな商品が販売されています。
サンゲツ:住宅用クッションフロア、わんにゃん消臭フロア、遮音フロア L-45 など
東リ:CFシート-H(住宅用の代表格)、CFシート-P NW(ペット対応)など
リリカラ:住宅リフォーム向けクッションフロアのほか、ペット住まいるフロア、住まいるケアフロアなど
「サンゲツだから良い」「東リだから良い」という選び方ではなく、使用場所や必要な機能、柄、ご予算を見ながら選びます。
2.フロアタイル|見た目を重視するなら有力な選択肢
フロアタイルは、塩化ビニルを主材料とした比較的硬いタイル状の床材です。一枚ずつ床に貼って施工します。
特に魅力なのが木目や石目の表現力で、最近の商品は表面の凹凸まで工夫されており「これ、本物の木では?」と思うような商品もあります。
使われる場所
リビング・ダイニング・寝室・廊下・玄関・店舗・事務所などです。「床を変えて部屋の雰囲気を大きく変えたい」という場合にも向いています。木目だけでなく、大理石調・石目調・モルタル調・コンクリート調などもあり、インテリアに合わせて選びやすいのが特徴です。
「塩ビタイル」と「フロアタイル」は違うの?
住宅リフォームの話で使われる場合は、塩ビタイル ≒ フロアタイルと考えると分かりやすいです。フロアタイルも塩化ビニル系のタイル状床材だからです。店舗や事務所などでは「塩ビタイル」「ビニル床タイル」と呼ばれることもあります。
厳密にはビニル床タイルにも種類がありますが、一般の住宅リフォームで床材を選ぶ段階では「塩ビタイルという4種類目の床材がある」と考える必要はありません。今回の記事ではフロアタイルの仲間として整理します。
意外と重要なのが下地です
フロアタイルは比較的薄く硬いため、既存床の凹凸・合板の継ぎ目・床の段差・下地の傷み・床の沈みなどの影響を受けます。床を剥がしてみると想定していなかった傷みが見つかることもあるため、新しく貼る床材だけでなく、その下の状態を確認することも大切です。
代表的な商品
サンゲツ:多くの木目・石目柄をそろえたフロアタイル、リフォーム向けの「リフォルタ」など
東リ:ロイヤルウッド(木目)、ロイヤルストーン(石目)
リリカラ:複層ビニル床タイルの「エルワイタイル」、リフォーム向け薄型置敷きタイル「リリカラレイフロア」
3.タイルカーペット|やわらかさと音を重視したい床
タイルカーペットは、カーペットを四角いタイル状にした床材です。事務所でよく見るイメージが強いかもしれませんが、住宅向けの商品もあります。一般的な硬い床とは違い、足ざわりのやわらかさが大きな特徴です。
向いている場所
子ども部屋・寝室・書斎・リビングの一部・ペットと過ごす部屋・マンション・事務所など。「足元をやわらかくしたい」「物を落としたときの音が気になる」「子どもの足音が気になる」といった場合に候補になります。
汚れた場所だけ交換できるのも特徴
タイルカーペットは一枚ずつ施工するため、商品や施工方法によっては汚れたり傷んだりしたところだけ交換できます。これはシート状の床材にはない利点で、小さな子どもやペットがいる家庭ではメリットになる場合があります。
ただし、すべてのタイルカーペットが住宅向けというわけではありません。厚さ・防音性能・防汚性能・手洗いの可否・床暖房への対応などは商品によって異なるため、目的に合わせた選定が必要です。
代表的な商品
サンゲツ:住宅向けの「STYLE KIT+(スタイルキットプラス)」。裏面に吸着加工があり、部分敷きや色の組み合わせもしやすい 東リ:東リファブリックフロア。遮音性を重視した「アタック8000 サウンドカット」など リリカラ:タイルカーペット ES-100・100s など。店舗・ホテル・オフィス向けにはデザイン性重視の商品も多数
住宅で使用する場合は、商品そのものの性能だけでなく、部屋の用途に合っているかを確認した方がよいでしょう。
3種類を比較するとどう違う?
| 比較するポイント | クッションフロア | フロアタイル | タイルカーペット |
|---|---|---|---|
| 床の感触 | やわらかい | 硬め | やわらかい |
| 水まわり | ◎ | ○ | △ |
| 掃除のしやすさ | ◎ | ◎ | ○ |
| 木目・石目の質感 | ○ | ◎ | ― |
| 足ざわり | ○ | △ | ◎ |
| 音への配慮 | ○ | △ | ◎ |
| 家具跡 | 付きやすい | 比較的付きにくい | 商品による |
| 部分交換 | △ | ○ | ◎ |
| 主な場所 | トイレ・洗面所 | リビング・玄関 | 寝室・子ども部屋 |
※性能は商品や施工方法によって異なります。
メーカーから選ぶより「何に困っているか」から選ぶ
床材のカタログを見ると「サンゲツにしようか」「東リの方がいいのか」というところから考えてしまいがちですが、リフォームでは順番を逆にした方が分かりやすくなります。
トイレの掃除を楽にしたい → クッションフロアを中心に検討 → サンゲツ・東リ・リリカラなどから柄や機能を選ぶ
リビングを木目のきれいな床にしたい → フロアタイルを検討 → 各メーカーの木目柄を比較する
子どもの足音が気になる → タイルカーペットを検討 → 遮音性能のある商品を比較する
このように、困りごと → 床材の種類 → メーカー → 商品・柄という順番で考えると選びやすくなります。
「一番いい床材」はありません
「結局どの床材がおすすめですか?」と聞かれたら、答えは一つではありません。トイレならクッションフロアが使いやすくても、リビングならフロアタイルの質感を気に入る方もいます。一方で「リビングでも足元をやわらかくしたい」というご家庭ならタイルカーペットという選択肢もあります。
つまり、家の中で床材を統一する必要はありません。使う場所によって変えてもよいのです。
マンションの床材は特に注意してください
マンションの場合は「好きな床材だから施工できる」とは限りません。管理規約で床材の種類・遮音性能・工事方法・工事時間・管理組合への申請などが決められていることがあります。
特に床の張り替えでは遮音性能の確認が必要になるケースがあります。マンションリフォームの場合は、商品を購入してしまう前に管理規約を確認することをおすすめします。
見た目だけで決めると失敗しやすい理由
床材を選ぶとき、一番楽しいのは色や柄を決める時間だと思います。しかし実際の生活では、水をこぼす・椅子を動かす・掃除機をかける・子どもが走る・ペットが歩く・家具を置く・素足で歩く、ということが毎日繰り返されます。
床は見るだけの建材ではなく、家の中で毎日直接触れる建材です。「この木目がきれい」だけで決めるのではなく、この部屋で毎日どんな生活をするのかまで考えることが大切です。
また、リフォームでは今の床の状態も重要です。「このフロアタイルを貼りたい」と決めても、現地を確認すると床が沈んでいる・下地に傷みがある・古い床を撤去する必要がある、といったケースが少なくありません。床材+下地+施工方法まで確認して、初めて工事内容が決まります。ここはネットの商品比較だけでは分かりにくい部分です。
可能であれば実物のサンプルも見ておきましょう。カタログでは「明るい木目でいい感じ」と思っていても、実物を見ると凹凸や色の濃さ、硬さの印象が変わることがあります。特に床は施工面積が大きいため、小さなサンプルと部屋全面に施工したときでは印象が変わります。
クッションフロアとフロアタイルをもっと詳しく比べたい方へ
今回はタイルカーペットも含めて3種類を広く比較しましたが、クッションフロアとフロアタイルの違いだけをもっと深掘りした記事もあります。今回の記事で大まかな種類を確認してから読むと、違いがさらに分かりやすいと思います。
→ クッションフロアとフロアタイルの違いを詳しく見る https://re-hokurei.com/yukazai/

よくあるご質問
クッションフロアとフロアタイルではどちらが安いですか?
材料費・施工費の目安として、クッションフロアは1㎡あたりおよそ2,000〜4,500円、フロアタイルは1㎡あたりおよそ3,000〜6,000円が一般的なレンジとされています(既存床の状態や商品グレードにより変動します)。傾向としてはクッションフロアの方が費用を抑えやすいですが、既存床の撤去や下地補修が必要になる場合は工事費が変わります。床材の単価だけでなく、施工費まで含めて比較する必要があります。
フロアタイルと塩ビタイルは違う床材ですか?
住宅リフォームで使われる言葉としては、ほぼ同じ意味で使われることがあります。フロアタイルも塩化ビニル系のタイル状床材です。厳密にはビニル床タイルにも種類がありますが、一般住宅の床材選びでは、塩ビタイルをフロアタイルの仲間と考えると分かりやすいでしょう。
洗面所にフロアタイルを使えますか?
使用できます。ただし、床材そのものが水に強くても、目地や下地まで含めた床全体が完全防水になるわけではありません。使用場所や下地を確認して選ぶ必要があります。
マンションならタイルカーペットがおすすめですか?
足ざわりや生活音への配慮という点では選択肢になります。ただし、マンションでは管理規約で床材や遮音性能が指定されている場合があるため、施工前に確認してください。
メーカーはサンゲツ・東リ・リリカラのどこが一番おすすめですか?
メーカーだけで優劣を決めることはできません。同じメーカーでも商品ごとにデザイン・厚さ・機能・価格帯が異なります。使用する部屋と重視するポイントを決めてから商品を比較するのがおすすめです。
まとめ|床材の名前より、部屋で何を重視するか
床材を整理すると、
水まわりや掃除のしやすさを重視するなら → クッションフロア 木目や石目の質感・見た目を重視するなら → フロアタイル 足ざわりや音への配慮を重視するなら → タイルカーペット
という考え方が一つの目安になります。そのうえで、サンゲツ・東リ・リリカラなど各メーカーの商品を比較すると、かなり選びやすくなります。
床材の商品名を覚えてからリフォーム会社へ相談する必要はありません。
「洗面所なので掃除を楽にしたい」 「リビングを木のような床にしたい」 「子どもの足音が気になる」 「今の床が古くなったので張り替えたい」
その程度からでも十分です。
こんなお悩みはありませんか?
- トイレや洗面所の床が黒ずんできた
- リビングの床を木目調にしたいが、下地が心配
- 子どもの足音や物音を近隣・階下に気にせず暮らしたい
- 床材の種類が多すぎて、結局何を選べばいいかわからない
こうしたお悩みは、床材の名前を覚えることでは解決しません。今の床の状態を実際に見て、部屋の使い方に合わせて提案してもらうことが、一番の近道です。
北嶺建設では、床の張り替えご相談時に、
- 現在の床・下地の状態を無料で確認
- ご予算とお部屋の使い方に合わせた床材のご提案(クッションフロア/フロアタイル/タイルカーペットいずれも対応)
- サンゲツ・東リ・リリカラなど各メーカーのサンプル手配
まで対応しています。
「うちの場合はどれが合うんだろう?」という段階でまったく問題ありません。札幌で床のリフォームをご検討の方は、下記フォームまたはお電話からお気軽にご相談ください。
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