リフォームのご提案にプレゼンボードとパースを活用しています|完成イメージが伝わる提案の大切さ

リフォームで一番多い後悔とは?

「思っていたのと違った」——リフォームが完了したあと、こんな感想を抱いてしまうケースは、実は珍しくありません。

見積書には金額と工事内容が書かれています。カタログには設備のスペックと写真が載っています。でも、それだけでは「自分の家に施工されたあとの空間」をリアルに想像するのはとても難しいのです。

  • キッチンの色とタイルの組み合わせは合っているか?
  • 洗面台の鏡や照明は全体のバランスがとれているか?
  • 床材と壁クロスの雰囲気はちゃんとつながっているか?

こうした「細かいけど暮らしに直結する問い」が、一枚の図面や一冊のカタログでは答えにくい。だからこそ私たちは、リフォームのご提案にプレゼンボードやパースを取り入れています。

プレゼンボードとは?なぜ必要なのか

プレゼンボードとは、プラン図・立面図・素材サンプル・設備のイメージ画像などを一枚にまとめた提案資料です。

建築の世界では設計事務所が新築の提案時に使うことが多いのですが、私たちはリフォーム提案にも積極的に活用しています。理由はシンプルで、「お客様に完成後の空間を、できるだけ正確に伝えたい」からです。

図面を読み慣れていない方にとって、平面図や立面図だけでは空間の広さや雰囲気はなかなかイメージしにくいものです。プレゼンボードがあれば、打ち合わせの場で「ここはもう少し明るい色にしたい」「この鏡はもう少し大きいほうが使いやすそう」といった具体的な修正意見が出やすくなります。つまり、プレゼンボードは「完成後のすれ違いを防ぐツール」でもあるのです。

実際のプレゼンボードをご紹介

キッチンのプレゼンボード

キッチンのリフォーム提案では、JWW(建築用CADソフト)で作成したプラン図をベースに、メーカーから取り寄せたキッチンのパース画像を組み合わせたプレゼンボードを作成しました。

レイアウト(I型・L型・対面式など)の確認はプラン図で、色や質感のイメージはメーカーパースで——それぞれの役割を持たせることで、お客様が「頭の中でバラバラに考えていたこと」を一枚の紙の上で整理できるようにしています。

エクセルを使ってプレゼンボードの枠組みを作り、そこに各要素を配置する手法は、シンプルながら修正がしやすく、打ち合わせの場でその場で変更して見せることもできます。

洗面台のプレゼンボード

洗面台のプレゼンボードでは、JWWで作成した立面図に、壁クロス・鏡・照明器具・観葉植物などのイラストや画像を組み合わせて、パースに近い仕上がりにしました。

「鏡はこのサイズ感か」「照明はペンダントにするか?ブラケットにするか?」といった判断が、言葉や寸法ではなく”見た目”で確認できる。これが打ち合わせの質を大きく変えます。北海道の住宅は断熱性を重視した内装設計が多く、素材の選択が快適性にも直結するため、このような視覚的な確認の場は特に重要です。

手書きパースの力

デジタルのプレゼンボードとあわせて、私たちは手書きのパースでご提案することもあります。

「手書き?」と思われる方もいるかもしれませんが、手書きのパースには独特の良さがあります。柔らかい線と余白が、完成形を「決定事項」ではなく「一緒につくり上げていくもの」として伝えてくれるのです。デジタルで精緻に作り込まれた画像は説得力がある反面、お客様が「もうこれで決まりなのかな」と遠慮して意見を言いにくくなることもあります。手書きはその逆で、「まだ変えられる」という安心感を生みます。

また、JWWの図面に着色を加えたものも活用しています。床材の色、壁の色、建具の色を実際の色味に近い形で塗り分けることで、「この組み合わせで問題ないか」を平面図の段階で確認していただけます。

提案ツールを使い分ける理由

私たちが手書き・JWW・エクセルといった複数のツールを組み合わせているのは、「ひとつの正解はない」と考えているからです。

工事の規模、お客様のご要望のレベル、確認が必要なポイントによって、最適な提案ツールは変わります。

場面使用ツール
レイアウト・動線の確認JWW(CAD)プラン図
設備の色・質感の確認メーカーパース+プレゼンボード
空間全体の雰囲気の確認手書きパース・着色図面
素材の組み合わせ確認エクセルにまとめたボード

大切なのは、お客様が「なんとなく不安」を抱えたまま工事が始まってしまわないこと。見積書とカタログだけでは伝えきれない部分を、視覚的な提案でしっかり埋めることが、私たちの役割だと考えています。

プレゼンボードが活きる場面

特にプレゼンボードや手書きパースが力を発揮するのは、次のような場面です。

①複数の素材・色を組み合わせるとき 床・壁・建具・設備のそれぞれの色や素材が、空間の中でどう見えるかは、単品のカタログでは判断できません。

②ご家族で意見を合わせるとき 「夫は白系、妻はナチュラル系が好き」というように、ご家族の好みが異なる場合、共通のビジュアルがあると話し合いがスムーズです。

③初めてのリフォームで不安なとき リフォーム経験がない方ほど、完成イメージへの不安が大きいものです。視覚的な提案はその不安を和らげます。

④部分リフォームで既存部分との調和を確認するとき マンションのリビングや戸建ての水回りなど、既存の内装と新しい設備・素材をどう合わせるかは、視覚的に確認しないとズレが生じやすいポイントです。

【2026年追記】AIを活用したパース提案も始めました

この記事を最初に書いたのは2021年6月のことです。当時はJWWや手書き、エクセルを組み合わせてプレゼンボードを作っていましたが、あれから約5年、提案の幅がさらに広がりました。

最近では、AIを使ったパースもリフォームのご提案に取り入れています。

AIによるパースは、お客様からいただいた要望や現地の写真をもとに、完成後の空間イメージを短時間でビジュアル化できるのが特徴です。手書きパースとは異なり、素材感・照明・色合いをよりリアルに近い形で表現できるため、「完成後の雰囲気をもっとリアルに確認したい」というご要望にも応えやすくなりました。

もちろん、手書きパースやプレゼンボードが持つ「一緒に考えながら進める」という良さも変わらず大切にしています。AIパース・手書きパース・プレゼンボードを、工事の内容やお客様のご要望に合わせて使い分けながら、より伝わる提案を心がけています。

「AIのパースで完成イメージを見てから決めたい」というご相談も大歓迎です。まずはお気軽にご連絡ください。

よくあるご質問

プレゼンボードやパースの作成に追加費用はかかりますか?

いいえ、ご提案に際して作成するプレゼンボードやパースに別途費用はいただいておりません。現地調査・お見積りと同様、無料でご提供しています。

完成イメージの確認後に変更することはできますか?

もちろんです。プレゼンボードや手書きパースは「たたき台」としてご活用ください。打ち合わせの場でご意見をいただきながら、ご要望に合わせて修正・調整していきます。

キッチン以外のリフォームでも提案資料を作成してもらえますか?

対応できる場合が多いです。洗面台・浴室・リビング・和室など、さまざまなスペースのリフォームでご提案資料を作成した実績があります。まずはご相談ください。

札幌市外でも対応していますか?

基本は札幌市内および近郊が対応エリアです。エリア外については個別にご相談ください。

この記事を書いた人

村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。 保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。



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