清田区の商業施設で車止め修繕|駐車場事例

札幌市清田区にある商業施設の駐車場で、ずれたり外れたりした車止めの修繕を行いました。工事部長の村松です。駐車場の車止め(パーキングブロック)は普段あまり意識されない設備ですが、位置がずれたままだと車の乗り上げやタイヤの脱輪につながり、思わぬ事故の原因になります。今回は車止め 修繕のご依頼をいただき、位置出しから接着、再設置までを行った現場の様子をお伝えします。

車止めがずれる・外れる原因とは

車止め修繕とは、ずれたり外れたりしたパーキングブロックを、正しい位置に固定し直す工事です。

車止めは駐車場のアスファルトにボンドやアンカーで固定されているだけの場合が多く、車のタイヤが乗り上げる衝撃や、除雪の際に重機のブレードが接触することで位置がずれたり外れたりします。札幌のように冬場の除雪作業が日常的に発生する地域では、この接触による位置ずれが特に起きやすい印象があります。加えて、アスファルト表面が凍結と融解を繰り返すことで下地がわずかに動き、接着面が徐々に劣化していくケースもあります。

今回訪れた清田区の駐車場でも、本来のラインからずれたり、完全に外れて転がっていたりする車止めが複数箇所で見られました。破損の程度はブロックによってさまざまで、傾いているだけのものから、設置面ごと浮き上がっているものまでありました。

では実際にどのような経緯でご依頼をいただき、どのような手順で直していったのかを見ていきます。

清田区の商業施設で車止め 修繕をご依頼いただいた経緯

今回は、駐車場を利用するお客様の安全と見た目を心配されたことがご依頼のきっかけでした。

商業施設側では、来店するお客様の車がずれた車止めに気づかず駐車しづらくなっていたり、段差につまずいたりすることを気にされていました。平面駐車場は来店客の出入りが多く、車止めの位置がわずかにでもずれていると駐車のしやすさに直結します。現地を確認すると、区画によって車止めが完全に外れているところ、斜めに傾いているところ、白線からはみ出しているところなど、状態は区画ごとに異なっていました。

位置がずれて浮き上がった車止め(パーキングブロック)と剥がした既存ボンドの様子。車止め 修繕前の状態
位置がずれて浮き上がった車止め(パーキングブロック)と剥がした既存ボンドの様子。車止め 修繕前の状態
清田区の商業施設駐車場の全景。奥に見える車止めの列にずれや歪みが見られる
清田区の商業施設駐車場の全景。奥に見える車止めの列にずれや歪みが見られる

数十台分の駐車区画がある広さで、車止めの本数もまとまった数になるため、まずは全体を歩いて状態を確認し、修繕が必要な箇所を一本ずつ洗い出すところから作業を始めています。

既存の車止めが並ぶ列。ブロックごとに向きや間隔がそろっていない状態
既存の車止めが並ぶ列。ブロックごとに向きや間隔がそろっていない状態

状態を確認した後は、実際にどのような手順で車止めを直していくのか、施工の流れをご紹介します。

車止め修繕の施工の流れ

位置決め、既存ボンドの撤去、再接着、再設置という順番で、一本ずつ丁寧に直していきます。

STEP
位置決め・採寸

既存の白線やほかの車止めの並びを基準に、差し金とメジャーを使って正しい設置位置を細かく採寸します。

STEP
水糸を張って基準線を出す

区画の端から端まで水糸を張り、車止めが一直線に並ぶよう基準線を決めます。

STEP
既存ボンドの撤去

ずれた車止めに残っていた古いボンドをスクレーパーで剥がし、設置面をきれいに清掃します。

STEP
新たにボンドを接着して再設置

清掃した設置面に新しいボンドを塗布し、水糸に沿って車止めを正確な位置に据え直します。

STEP
24時間かけて硬化させる

接着したボンドがしっかり硬化するまで、最低でも24時間は車両の乗り入れを避けて養生します。

差し金とメジャーを使って車止めの設置位置を採寸する様子
差し金とメジャーを使って車止めの設置位置を採寸する様子
白線を基準に車止めの設置ラインを細かく測定している場面
白線を基準に車止めの設置ラインを細かく測定している場面
駐車場の奥まで水糸を張り、車止めの基準線を出す作業
駐車場の奥まで水糸を張り、車止めの基準線を出す作業
水糸に沿って車止めを設置し、ハンマーで固定用ピンを打ち込む様子
水糸に沿って車止めを設置し、ハンマーで固定用ピンを打ち込む様子

見た目の作業自体はシンプルですが、駐車区画全体で車止めのラインをそろえるには、一本ごとの位置を正確に出す必要があります。少しでも基準がずれると、隣の区画との間隔が不揃いになったり、駐車のしやすさに影響したりするため、糸を張って基準を出す工程には見た目以上に時間がかかりました。

次に、今回の修繕でどのような材料を使い、どんな点にこだわったのかをお伝えします。

使用した材料と車止め修繕でこだわった点

既存の車止めをそのまま再利用し、専用の接着剤で下地から固定し直す工法を採用しました。

車止めそのものが大きく破損していない場合は、新品に交換せずに既存のコンクリート製ブロックを再利用できます。今回の現場でも欠けや割れがひどいものはなかったため、位置を直して再接着する方法を選びました。廃材が出ないぶん、費用を抑えやすい点もメリットです。

接着には、屋外のアスファルト面でも密着力を保てる専用ボンドを使用しています。古いボンドが残っていると新しい接着剤の食いつきが悪くなるため、撤去した設置面をしっかり清掃してから塗布することが、仕上がりの安定につながります。

材料や工法の選び方が分かったところで、気になる費用の目安と、業者選びの際に見ておきたいポイントを整理します。

車止め修繕の費用目安と業者選びのポイント

車止め修繕の費用は、車止めの本数や大きさ、破損の程度によって幅があります。

状態主な対応特徴
軽度のずれ・傾き既存ブロックの再接着費用を抑えやすい
一部欠け・破損部分的な交換ブロック代が加算される
全体的な劣化・老朽化全数交換まとまった費用になりやすい

今回のように既存の車止めを再利用できる場合は、新品への交換に比べて費用を抑えられる傾向にあります。ただし、コンクリート自体にひびが入っていたり、角が大きく欠けていたりする場合は、無理に再利用せず交換したほうが長い目で見て安心です。安さだけを優先して傷んだブロックをそのまま使い続けると、数年後に同じ箇所をまた直すことになりかねません。

価格は現場ごとに条件が異なるため、正確な金額は現地を確認したうえでのお見積りとなります。本数が多い商業施設や大型駐車場ほど、まとめて依頼したほうが一本あたりの単価を抑えやすい印象です。

この方法では、車止め自体が広範囲でひび割れているケースまでは対応しきれず、部分的な交換や全数交換が必要になることもあります。

実際に修繕を終えた後の様子と、施設の担当者からいただいた声をご紹介します。

修繕後の駐車場の様子

修繕後は車止めが一直線に並び、駐車のしやすさと見た目の両方が改善しました。

修繕後、まっすぐ一列に並んだ車止め。ボンドの跡が新しい設置位置を示している
修繕後、まっすぐ一列に並んだ車止め。ボンドの跡が新しい設置位置を示している
施工後の車止め近影。角がしっかり揃い、隙間なく設置されている
施工後の車止め近影。角がしっかり揃い、隙間なく設置されている
駐車場奥側の通路沿いに再設置された車止め。糸に沿って直線的に並んでいる
駐車場奥側の通路沿いに再設置された車止め。糸に沿って直線的に並んでいる

完了後の駐車場を見ると、以前は区画ごとにばらついていた車止めの位置がそろい、白線との間隔も均一になりました。ボンドの跡が新しい設置位置を示しており、次回同じ場所を確認する際の目印にもなります。

お客様の事故や見た目を気にしていたので、綺麗で安全になり良かったです。

お客様

駐車場の車止めは、多少のずれなら見過ごされがちな設備ですが、放置すると乗り上げや接触事故のきっかけになりかねません。日常的に人や車が出入りする商業施設だからこそ、定期的に車止めの位置を確認しておくと安心です。当社では今回のような既存ブロックの再接着だけでなく、破損が進んだ車止めの交換にも対応しています。清田区をはじめ札幌市内の駐車場で車止めの状態が気になる際は、現地確認からご相談いただけます。

よくある質問

車止めがずれているだけでも直してもらえますか?

はい、破損がなければ既存の車止めをそのまま再接着して直せることが多いです。ただし割れや大きな欠けがある場合は交換をおすすめすることもあります。

車止めの修繕はどのくらいの時間がかかりますか?

作業自体は本数にもよりますが、位置出しと接着で半日から1日程度かかり、その後ボンドが完全に硬化するまで24時間ほど車両の乗り入れを控えていただく必要があります。

冬でも車止めの修繕はできますか?

気温が低いとボンドの硬化に時間がかかったり施工自体が難しくなったりするため、状況によっては気温が安定する時期をおすすめすることがあります。

車止めの交換と再接着はどちらが安く済みますか?

一般的には既存ブロックを再利用できる再接着のほうが費用を抑えやすい印象ですが、劣化の程度によっては交換のほうが長期的には安心な場合もあります。

駐車場全体の車止めをまとめて依頼できますか?

可能です。本数が多い場合はまとめて現地調査したうえで、区画ごとの状態に応じた対応方法とお見積りをご提案しています。

この記事を書いた人

村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。



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