最近の間取り図を見ると、玄関の横にシューズクロークがあるのが当たり前になりました。1畳、1.5畳、ときには2畳。「何畳にしますか」という話から始まることも少なくありません。
ただ、広さを決める前に確認したいことがあります。そこに何を置くのかです。
シューズクロークは便利な収納ですが、すべての家庭に同じ広さが必要なわけではありません。この記事では、札幌の暮らしを前提に、必要かどうか、どのくらいの広さが合うのかを判断する手順をまとめます。
まず、入れるものを書き出す
最初にやることは、玄関まわりに置きたいものを紙に書き出すことです。頭の中で考えるより、数えたほうが早く答えが出ます。
- 家族それぞれの靴(普段履き、仕事用、冬靴、長靴、サンダル)
- 傘、レインコート
- ベビーカー、三輪車、外遊びの道具
- スポーツ用品、ゴルフバッグ、キャンプ用品
- 雪かきスコップ、スノーブラシ
- コートや上着、帽子、手袋
書き出してみると、「靴と傘くらいしかない」という家庭もあれば、「アウトドア用品だけで棚が埋まる」という家庭もあります。
靴の量は棚板の長さに置き換えると考えやすくなります。目安として、幅80cmの棚板1枚に大人の靴が3足ほど並びます。家族4人で40足なら棚板13〜14枚分。奥行30cmほどの棚を天井近くまで7段つくれば、幅80cmの棚2列で収まる計算です。
札幌の玄関は、置くものが多い
札幌では、本州の住宅より玄関まわりの持ち物が増えます。冬靴と長靴が家族の人数分あり、スコップやスノーブラシも玄関の近くに欲しくなります。雪で濡れたコートや手袋を、居室に持ち込まずに掛けておきたいという方も多いでしょう。
その意味で、札幌はシューズクロークが役に立ちやすい地域です。
一方で、全部を家の中にしまう必要はありません。スコップや除雪道具は玄関フードや外物置、タイヤは物置や車庫、という分け方もできます。濡れたまま、汚れたまま置くものは、むしろ外に近い場所のほうが向いています。
書き出したリストを「家の中に置きたいもの」と「外でいいもの」に分けると、シューズクロークに必要な量はかなり絞られます。
1畳増やせば、ほかの場所が1畳減る
家の面積には限りがあります。シューズクロークを1畳広げれば、その分はリビングや洗面室、ほかの収納から削ることになります。
費用の面でも同じです。単純計算ですが、仮に坪単価80万円の家なら、1畳(0.5坪)は約40万円分の面積にあたります。リフォームで玄関まわりを広げる場合も、壁や床、場合によっては隣の部屋の工事が伴います。
「あれば便利」なのは間違いありません。問題は、その1畳をシューズクロークに使うのが、わが家にとって一番良い使い方かどうかです。
ウォークスルー型は、通路の分だけ収納が減る
玄関からシューズクロークを抜けて室内に上がるウォークスルー型は、家族用と来客用の動線を分けられるのが利点です。来客側の玄関に靴が出ないので、すっきり保ちやすくなります。
ただし、人が通る部分には物を置けません。通路には幅60cm前後が必要で、棚の奥行は30cmほど。1.5畳あっても、床の半分以上は通路になります。
出入口が2か所になるぶん、棚を付けられる壁も減ります。同じ面積なら、行き止まりのウォークイン型のほうが多く入ります。
動線を分けたいのか、収納量が欲しいのか。目的によって選ぶ型が変わります。
壁面収納で足りる家庭もある
置きたいものが靴と傘、小物が中心なら、玄関の壁一面に天井までの収納をつくる方法があります。通路がいらないので、床面積あたりの収納量はもっとも多くなります。扉を閉めれば中も見えません。
判断の目安は次のとおりです。
| 壁面収納が向く | シューズクロークが向く | |
|---|---|---|
| 置くもの | 靴、傘、小物が中心 | ベビーカー、アウトドア用品など大きいもの |
| 濡れたもの | 少ない | コートや道具を掛けて乾かしたい |
| 玄関の広さ | 余裕がない | 1畳以上を割ける |
| 優先したいこと | 居室や水まわりの広さ | 玄関をいつも片付いた状態にすること |
大きいもの、床に直接置きたいものがどれだけあるか。ここが分かれ目です。
つくるなら、ここを確認
必要だと判断したら、広さと同じくらい中身の計画が大切です。札幌の冬を考えると、特に次の点を確認しておきたいところです。
- 換気:雪で濡れた靴やコートを置くと湿気とにおいがこもります。換気扇か、空気が抜ける経路を確保します。
- 可動棚:冬靴や長靴は高さがあります。棚板の高さを変えられると、季節や子どもの成長に合わせられます。
- 床材:雪や泥、融雪剤が持ち込まれます。水に強く、掃除しやすい素材を選びます。
- 掛ける場所:濡れたコートや手袋用に、ハンガーパイプやフックを1か所設けます。
- 照明とコンセント:奥まで見える明るさにします。靴乾燥機や電動自転車の充電を考えるなら、コンセントも必要です。
- 扉の有無:扉があれば来客時に隠せます。扉がなければ出し入れが楽で、湿気もこもりにくくなります。
広いシューズクロークでも、棚の計画が合っていなければ床に物が積まれるだけになります。
「何畳にするか」より「何を置くか」
シューズクロークが必要かどうかは、流行ではなく持ち物で決まります。
- 玄関まわりに置きたいものを書き出す
- 家の中に置くものと、外でいいものに分ける
- 残ったものが壁面収納に収まるか確かめる
- 収まらなければ、必要な広さのシューズクロークを計画する
2畳必要なら2畳つくる。1畳で足りるなら1畳にする。壁面収納で済むなら、浮いた面積をほかに回す。どれも正解です。
北嶺建設では、玄関まわりのリフォームや収納のご相談をいただいたとき、「何畳欲しいですか」ではなく「今、何の置き場に困っていますか」からお聞きしています。
札幌市内・近郊で玄関の収納に迷っている方は、お気軽に北嶺建設へご相談ください。
📩 まずはお気軽にお問い合わせください

📞 電話:011-889-2833
工事のご相談・お問い合わせ
📷LINEやメールからの写真送信OK!

スタッフA|北嶺建設 広報担当
北嶺建設でホームページやSNSなどの情報発信を担当しています。
日々の仕事やお客様からのご相談、SNSで見つけた住まいの疑問をもとに、リフォームや暮らしに役立つ情報をスタッフ目線でお届けします。


