札幌で残置物撤去のご依頼を受ける中で、生前整理・終活に関するご相談は年々増えています。今回は札幌市厚別区の戸建てで、「高齢の母がこれから先のことを考えて家の中を整理したい」と娘様からご連絡をいただきました。お部屋2室分と車庫の残置物を、3名1日で搬出・分別・適正処分まで完了した現場の記録です。
- 生前整理・終活の残置物撤去がどのように進むか(当日の流れ)
- タンス・ベッド・家電・農具・処分困難物の搬出と分別の実際
- 3名1日体制で2室+車庫を完了できる理由
- 残置物撤去の費用目安(札幌市内・戸建ての場合)
ご依頼の背景――「いつかやらなきゃ」が積み重なった家
娘様からご相談のお電話をいただいた時、最初に言われたのが「母が一人で気にしていて、ずっと手をつけられていなかった」という言葉でした。
こういうケースは、珍しくありません。
長年暮らしてきた家には、生活の痕跡がそのまま残っています。タンスや整理箪笥には使わなくなった衣類。押入れには段ボール、釣り竿、古いVHSテープの箱。車庫には農具・スコップ・肥料の残り・塗料の缶――どれも「いつか使うかも」「いつか整理しよう」と思いながら、年月が過ぎたものたちです。

お部屋の中を拝見すると、和室には大きなタンスが2棹、整理箪笥も並んでいました。かつての生活が詰まった家具たちが、そのままの状態で残っていました。
壁にはシミ、カーペットには年季。それでも「ここで暮らしてきた」という空気が漂う現場でした。私はこういう現場に入るとき、少し時間をかけて部屋全体を見回す癖があります。物の量だけじゃなく、どういう生活をしてきた人の家かを、ざっと読む。そうしないと、段取りが組めないんです。
車庫の状況――一般ゴミでは出せないものがこれだけある
今回、量的にも段取り的にも判断が必要だったのが車庫でした。

車庫の中を見た瞬間、正直「これは丸1日かかる」と読みました。農具・スコップ・ホース類・肥料の袋・塗料の缶・コンテナボックス・古い家具――立体的に積み上げられた状態で、足の踏み場がほとんどない。


問題は量だけではありません。この中には、市町村の通常収集では出せないものが複数含まれていました。塗料の残り、薬剤類、金属農具、電動工具の類い。これらは「粗大ごみ」でも「燃やすごみ」でも出せない処分困難物です。
塗料・薬剤・農薬の残り・スプレー缶などは、札幌市の通常ごみ収集では回収されません。処分方法を誤ると、近隣や環境へのリスクにもなります。こうした処分困難物が含まれる場合は、適正な処理ルートを持つ業者への依頼をお勧めします。
「これ、どうやって捨てたらいいかわからなくて……」と娘様からもご相談がありました。そこがわからないから、ずっと手をつけられなかった、ということでもある。なるようになる、という言葉が頭をよぎりましたが、処分困難物については事前に振り分けのルートを決めてから臨みました。段取り八分、です。
施工の流れ――3名1日、部屋2室+車庫を完了するまで
ご依頼前に現地を確認し、「残すもの・処分するもの」の仕分け方針を娘様とお母様にご確認。処分困難物の種類と量も事前に把握しておくことで、当日の搬出・分別の段取りを組みました。この事前確認が、1日完了の下地になります。
3名体制で朝から訪問。まず廊下・玄関・外構の養生を行い、大型家具の搬出経路を確保します。タンスや整理箪笥は重量があるため、搬出順と動線を最初に決めてから動き始めます。ここで迷っていると、後の工程が全部ずれる。
タンス2棹・整理箪笥・ベッド・テレビ・デスク・小型家電・書籍・雑品類を順番に運び出しました。「これはどうしますか」と都度声をかけながら進行。迷うものは一度別に分けてお客様にご確認いただき、判断を急がせないよう意識しました。
積み上がった農具・スコップ・コンテナ・塗料缶・薬剤類・木材端材などを丁寧に取り出しながら搬出。塗料や薬剤など処分困難物は他のものと混在させず、品目ごとに分けながら積み込みました。車庫は足の踏み場もない状態でしたが、3名で手分けして対応しました。
可燃・不燃・金属・粗大・処分困難物とそれぞれ分別し、4tトラックへ積み込み。品目が混在したままでは適正処分ができないため、ここは丁寧に時間をかけます。適正処分ルートへ搬出し、環境負荷を最小限にする対応をとっています。
搬出後、室内と車庫の簡易清掃を行い、お客様に立会いいただきながら最終確認。「残したいものが残っているか」「不要なものが全部出たか」をその場でご確認いただきます。1日で完了。

搬出完了後の車庫です。奥まで積み上がっていたものがすべて出た状態。壁が見えるだけで、印象がまったく変わります。
工事部長の視点――生前整理で私が一番気にしていること
生前整理・終活の現場は、通常の残置物撤去と性質が違います。
単純に「物を運び出す」だけなら、手順は同じです。でも、そこに住んできた人の時間が詰まっている。整理箪笥の引き出しひとつ、棚の上の段ボールひとつに、何かの記憶がある。だから、「これはどうしますか」と声をかけながら進める。急かさない。それが、私たちが一番気をつけていることです。
搬出後の室内。カーペットと壁には長年の生活の痕跡が残っています。壁面のシミや変色も、この状態になって初めて全体が見えてくる。こういった状態を確認してから、「この後どうしたいか」をお客様と話す流れになることも多いです。
今回、正直迷った場面がひとつありました。
作業中、お母様が「これは……ちょっと待って」と手を止めた品がありました。処分リストに入っていたものでしたが、お顔を見て一度手を止めました。急ぐ理由はない。確認していただいて、最終的にはご本人が「処分していい」と判断されました。でも、あそこで流れで運び出していたら、後で後悔させていたかもしれない。そういう場面が1日に何度かあります。
判断を急がせないこと。これは段取りより優先します。

クローゼット内の搬出前の状態。物が出てしまえば、こんなにすっきりした空間が現れます。「使える空間」があることを、荷物を詰め込んでいると忘れてしまう。

搬出後のクローゼット。ハンガーパイプだけが残った状態です。この「空になった空間」を見てもらうことが、次の一歩につながることが多いと感じています。
費用と対応範囲――残置物撤去で「何が含まれるか」を確認してほしい理由
今回の作業規模と費用の目安を整理します。
- 対象:戸建て2室(寝室・居室)+車庫1棟
- 主な撤去物:タンス・整理箪笥・ベッド・テレビ・デスク・家電・農具・スコップ・塗料缶・処分困難物含む
- 体制:3名・1日
- 費用目安:15万円〜(税別)※量・分別難度・処分困難物の有無で変動
- 現地調査・お見積り:無料
価格で迷う方に一つお伝えしたいのは、「何が含まれているか」をきちんと確認することです。処分困難物の対応・分別・適正処分ルートへの搬出まで含まれているかどうかで、後から追加費用が発生するかどうかが変わります。見積り時に「農具や塗料の缶はどう処理しますか」と聞いてみるといいと思います。
当社の場合、残置物撤去だけで終わらせず、その後のリフォーム・解体・売却前の清掃まで一貫してご相談いただけます。「片付けた後、どうしたいか」がまだ決まっていない段階でも、現地確認だけ先に行うことができます。
お客様今日は、ありがとうございました。車庫も2階もスッキリして、気持ち一段落しました。
作業終了後にいただいた言葉です。「一段落しました」という言葉が、一番響きました。物が片付いた、というより、気持ちに区切りがついた。そういう現場だったと思っています。
まとめ――生前整理の残置物撤去を検討している方へ
「いつかやらなきゃ」は、一人では動けないことが多い。体力的な問題だけじゃなく、「何から手をつければいいか」「処分できないものはどうするか」という不安が先に立つからだと思います。
現場目線で言うと、残置物の撤去は突然完了するものではなく、「段取り」と「声かけ」の積み重ねで進んでいくものです。量が多くても、処分困難物が混じっていても、順番と人数が確保できていれば1日で形にできます。
札幌市内・厚別区・清田区周辺での残置物撤去・生前整理のご相談は、まず現地確認からお声がけください。無理に工事を進めることはしません。「見てもらうだけ」でも構いません。
よくあるご質問
生前整理・終活の片づけは、どのくらいの費用がかかりますか?
戸建て2室+車庫1棟・3名1日体制で15万円〜(税別)が目安です。量・処分困難物の有無・分別難度で変動します。現地調査・お見積りは無料ですので、まずご相談ください。
農具・塗料・薬剤の残りなど、ごみとして出せないものも対応できますか?
対応しています。塗料・薬剤・農薬・スプレー缶類など通常収集では回収されない処分困難物も、適正処分ルートに振り分けて搬出します。事前に種類と量をお知らせいただけると段取りがスムーズです。
「残すもの」と「処分するもの」の判断が当日できるか不安です
当日も都度声をかけながら進めます。迷うものは一度別に分けてご確認いただく対応をとっていますので、判断を急かすことはしません。事前に大まかな方針を決めておくと、当日がスムーズです。
片付けた後、リフォームや解体も相談できますか?
ご相談いただけます。残置物撤去後のリフォーム・解体・売却前清掃まで一貫してご対応できます。「今後どうするかまだ決まっていない」という段階でも、現地確認だけ先に行うことができます。
札幌市内で1日で完了できる量の目安はありますか?
戸建て2〜3室+車庫程度であれば、3名体制で1日での完了を見込める場合が多いです。ただし量・品目・搬出経路の条件によって変わるため、現地確認後にお見積りでお伝えします。
村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。
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