床を張り替えたいと思ったら|床材を選ぶ前に確認したい「表面」と「下地」

床を張り替えたいと思ったら|床材を選ぶ前に確認したい「表面」と「下地」

こんにちは、北嶺建設 工事部長の村松です。

「床が古くなってきたので張り替えたい」 「フローリングの傷や汚れが目立ってきた」 「洗面所の床が黒ずんできた」 「歩くと少し沈むような感じがする」

床のリフォームをご検討するきっかけはさまざまです。

インターネットで調べると、クッションフロア、フロアタイル、フローリングなど、たくさんの床材が出てきます。 しかし、リフォームの場合は最初に新しい床材を決めればよいとは限りません。

私たちがまず見極めたいのは、 「今の床が、なぜ傷んでいるのか」 ということです。

表面だけを張り替えればよい場合もあれば、その下の下地まで見た方がよい場合もあります。 今回は札幌で住宅・マンションのリフォームを行っている工務店の立場から、床を張り替える前に確認しておきたいポイントを説明します。

床のリフォームは「何を貼るか」より先に見るところがあります

床が古くなってくると、 「フローリングにしようか」 「フロアタイルがいいかな」 「クッションフロアなら安くできるかな」 と、新しく貼る材料から考えたくなります。

もちろん床材選びも大切です。 ただし、既存住宅のリフォームでは、その前に現在の床の状態を見ることが重要です。

一口に「床が傷んでいる」といっても、表面だけの問題なのか、その下の下地まで関係しているのかで、状態はまったく違います。原因によって必要な工事も変わってきます。

表面だけの問題?それとも下地の問題?

床は、私たちが普段見ている仕上げ材だけでできているわけではありません。その下には下地があります。 そのため、「床が傷んでいる」と感じたときは、大きく分けて二つの状態を考えます。

表面の傷み

例えば、

  • 色あせ
  • 汚れ
  • 表面の剥がれ
  • 家具によるへこみ

などです。下地に問題がなければ、仕上げ材の張り替えや上張りで対応できる可能性があります。

下地まで見た方がよい状態

一方、

  • 歩くと沈む
  • 床がふわふわする
  • 床が部分的に柔らかい
  • 水漏れや水濡れがあった
  • 床が大きく変色している
  • 床鳴りが以前よりひどくなった

といった場合は、表面だけを新しくする前に原因を確認した方がよいでしょう。

ただし、床が柔らかく感じるからといって、必ず下地が傷んでいるとは限りません。マンションの遮音フローリングなど、もともと踏んだときに少し沈む感触の床材もあります。 だからこそ、見た目や感触だけで決めつけず、現在の床の構造や状態を見極めることが大切です。

「張り替え」と「上張り」という2つの方法があります

床のリフォームには、大きく分けて「張り替え」と「上張り」という方法があります。

張り替え 既存の床材を撤去し、新しい床材へ交換する方法です。床を剥がすため、必要に応じて下地の状態も確認できます。床の傷みが大きい場合や、下地補修が必要な場合はこちらを検討します。

上張り 現在の床を残し、その上から新しい床材を施工する方法です。既存床を撤去しないため、条件が合えば工事範囲や廃材を減らせる場合があります。ただし、現在の床に大きな不陸や沈みがある場合や、床が高くなることで建具・見切り・段差などに影響する場合は、どんな床でも上張りできるわけではありません。 「剥がさない方が安いから上張り」と単純には決められません。

どちらが向いているかは、現在の床の状態によって変わります。特にフローリングの張り替え・上張りについては、工法の違いや費用の目安を別記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。 →「複合フローリングを張り替えたい方へ|種類・上張りとの違い・選び方を解説」

洗面所やトイレの床は「水」が関係していないか確認します

床のご相談で特に注意したいのが、洗面所・脱衣所・トイレなどの水まわりです。

例えば洗面所の床が黒ずんでいた場合、 「汚れているからクッションフロアを張り替えよう」 と考えるかもしれません。

もちろん、表面の汚れや経年劣化だけという場合もあります。 しかし、

  • 洗面化粧台からの水漏れ
  • 洗濯機まわりからの水
  • 浴室入口からの水
  • 配管まわりからの漏水

などが影響している可能性もあります。 原因が残ったまま新しい床材を施工しても、再び同じように傷んでしまうことがあります。

水まわりの床リフォームでは、床をきれいにすることと、なぜ傷んだのかを見極めることは別の問題として考えます。

実際に浴室前の床が水分によって傷んでいった施工事例もありますので、参考にしてみてください。 →「洗面所の床張替え|札幌市厚別区のマンションで半日クッションフロア施工」

床が沈む場合は、床材だけ交換しても直らないことがあります

「見た目はそれほど傷んでいないけれど、歩くと床が沈む」 というご相談もあります。

この場合、新しいクッションフロアやフロアタイルを貼っただけでは、沈みそのものは直りません。床材より下に原因がある場合があるからです。 床下地、合板、床組みなど、どこに原因があるのかによって補修方法は変わります。

特に、 「最近になって一部分だけ沈むようになった」 という場合には、新しい床材を決める前に一度状態を見た方がよいでしょう。

床材は「どこに使うか」で選びます

現在の床に大きな問題がなく、仕上げ材を交換する場合には、部屋の使い方に合わせて床材を選びます。

代表的なものには、

クッションフロア トイレ、洗面所、脱衣所などでよく使用されるシート状の床材です。

フロアタイル 木目・石目などの質感を重視したい場所で候補になるビニル系床材です。

フローリング 住宅のリビング、廊下、居室などで広く使用されています。

タイルカーペット 足ざわりや音への配慮を重視する部屋などで候補になります。

ただし、床材には商品ごとに厚さ、耐久性、機能、施工条件などの違いがあります。 「この床材が一番よい」と決めるのではなく、どの部屋で、どのように暮らすのかを基準に考える方が現実的です。

クッションフロア・フロアタイル・タイルカーペットについては、別の記事で詳しく比較しています。 →「床材で失敗しないために。クッションフロア・フロアタイル・タイルカーペットの違いと選び方」

マンションの床張り替えは管理規約の確認も必要です

マンションの場合は、戸建住宅とは少し事情が違います。 床材や工事方法について管理規約で条件が決められている場合があるためです。

特に確認したいのが、

  • 床材の種類
  • 遮音性能
  • 工事申請
  • 工事可能な曜日・時間
  • 共用部分の養生方法

などです。

例えば、気に入ったフローリングを見つけても、マンション側から求められている遮音性能を満たしていなければ施工できない場合があります。

マンションの床リフォームでは、床材を購入したり商品を決定したりする前に、管理規約を確認することをおすすめします。

「床だけ張り替えると、いくらですか?」がすぐには分からない理由

床リフォームのお問い合わせでは、費用について知りたいという方も多いと思います。 ただ、床工事は面積だけでは金額を決められないことがあります。

工事費には、

  • 施工する面積
  • 使用する床材
  • 既存床を撤去するか
  • 上張りできるか
  • 家具移動が必要か
  • 下地補修が必要か
  • 巾木や見切り材を交換するか
  • 廃材処分がどの程度発生するか

などが関係します。

例えば同じ6畳の部屋でも、 「既存床の上から施工できる部屋」 と、 「既存床を撤去して下地補修が必要な部屋」 では工事内容が違います。

そのため北嶺建設では、できるだけ現地の状態を確認したうえでお見積りしています。

床材を決めてから相談する必要はありません

リフォーム会社へ相談するとき、 「どの商品にするか決めておかなければならない」 と思われるかもしれません。

その必要はありません。

むしろ、 「洗面所の床が黒ずんできた」 「リビングの傷が目立つ」 「床が沈むところがある」 「古くなったので一度きれいにしたい」 「上張りできるのか知りたい」

という段階でご相談いただいた方が、工事内容を整理しやすいこともあります。

現在の床を確認したうえで、

  • 表面だけを直せばよいのか
  • 下地まで見た方がよいのか
  • 張り替えなのか上張りなのか
  • どの床材が使いやすいのか

を一緒に考えていきます。

床の写真をLINEやお問い合わせフォームから送っていただくこともできます。 ただし、写真だけでは沈み方や下地の状態まで判断できない場合がありますので、必要に応じて現地を確認します。

よくあるご質問

床が少し沈むのですが、張り替えれば直りますか?

床材そのものではなく下地側に原因がある場合は、表面を張り替えるだけでは改善しません。どこまで補修が必要なのか確認してから工事方法を決めます。

古いフローリングの上から新しい床を貼れますか?

現在の床が安定しており、段差・建具・床高などに問題がなければ上張りできる場合があります。ただし、床が沈んでいる場合などは既存床を残すことが適切とは限りません。

洗面所だけでも床を張り替えられますか?

可能です。洗面所・トイレなど一部屋だけの床張り替えもあります。ただし、水濡れや漏水による傷みが疑われる場合は原因も確認します。

床材を決めていなくても見積もりできますか?

問題ありません。現在の床の状態、使用する部屋、ご希望、ご予算などを確認しながら床材を検討できます。

マンションでも床を張り替えられますか?

可能ですが、管理規約で床材の遮音性能や工事方法などが指定されている場合があります。事前に管理規約の確認が必要です。

まとめ|床リフォームは「新しく何を貼るか」だけでは決まりません

床のリフォームというと、どうしてもクッションフロア、フロアタイル、フローリングなどの「商品選び」に目が向きます。 しかし既存住宅のリフォームで最初に確認したいのは、今の床がどのような状態なのかです。

  • 表面が古くなっているだけなのか
  • 下地まで傷んでいるのか
  • 張り替えがよいのか
  • 上張りができるのか
  • 水濡れなど別の原因がないのか

ここを整理してから床材を選ぶことで、必要な工事が見えてきます。

北嶺建設では、札幌市内・近郊で床の張り替えや室内リフォームのご相談を承っています。 「何の床材にすればよいか分からない」という状態でも構いません。 床が古くなった、傷んできた、沈みが気になるなど、現在のお困りごとからご相談ください。

この記事を書いた人

村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。 保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。



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