住んでから気づくキッチンの間取りの不便|LDKの『使いにくい』はリフォームで直せる?

住んでから気づくキッチンの間取りの不便|LDKの『使いにくい』はリフォームで直せる?

こんにちは、北嶺建設 広報担当のスタッフAです。
今回は、SNSでよく見かける「おしゃれな間取り」と、実際に住んでみて感じる「使いやすさ」の違いについてまとめました。
「新築のときは気に入っていたのに、住んでみたら少し使いにくい」——そんなお声を、お客様からよくお聞きします。同じように感じている方が、間取りの見直しを考えるきっかけになればと思います。

家を建てたときは、とても気に入っていた間取り。

ところが数年暮らしているうちに、

「冷蔵庫まで行くのが意外と面倒」
「収納はあるのに、なぜか片付かない」
「ダイニングテーブルを置いたら思っていたより狭かった」
「キッチンから生活用品が丸見えになる」

そんな小さな不満が出てくることがあります。

これは珍しいことではありません。
図面を見ながら考える「暮らし」と、実際に家族が毎日生活する「暮らし」には違いがあるからです。

そして、ここで大切なのは、

使いにくいからといって、その間取り自体が悪いとは限らないことです。

家族構成、生活時間、料理の仕方、持ち物の量などによって、使いやすい間取りは変わります。

今回は、札幌で住宅のリフォームを行っている北嶺建設が、LDKで起こりやすい「住んでから気づく不便」と、その改善方法について考えてみます。

SNSで人気の間取りが、自分の家でも使いやすいとは限りません

最近はInstagramやThreads、Pinterestなどを見ると、たくさんの素敵な住宅が紹介されています。

横並びのキッチンとダイニング。大きなパントリー。生活感を隠した冷蔵庫。開放的なオープンキッチン。どれも魅力的です。

ただし、写真で見る住宅と、そこで毎日生活する住宅は少し違います。間取りを考えるときには「おしゃれかどうか」だけではなく、

そこで人がどう動くのか

まで考える必要があります。

横並びダイニングは本当に使いにくい?

最近よく見かけるのが、キッチンの横にダイニングテーブルを並べる配置です。

料理を運ぶ距離が短く、食事の準備や後片付けがしやすいという大きなメリットがあります。ですから、横並びダイニングそのものを「失敗しやすい間取り」と考える必要はありません。

一方で、住宅の広さやキッチンの位置によっては、別の問題が出てくることがあります。たとえば、

キッチンとダイニングの間を通り抜けられない。
リビングからキッチンへ行くためにダイニングテーブルを回り込む。
椅子を引くと通路が狭くなる。

こうしたことです。

図面では「人の動き」が見えにくい

図面にはキッチンやテーブルがきれいに配置されています。しかし実際には、

椅子を引く。冷蔵庫を開ける。料理を運ぶ。子どもが走ってくる。買い物袋を持ってキッチンへ行く。

といった動きがあります。

家具そのものの寸法だけではなく、人が動くための空間まで考えることが重要です。

パントリーに冷蔵庫を入れると生活感は隠せますが……

冷蔵庫をパントリーの中に配置する間取りもあります。LDKから大きな冷蔵庫が見えにくくなるため、キッチンをすっきり見せられるのがメリットです。

ただし、冷蔵庫は家族全員が使います。料理中だけではありません。

「飲み物を取りたい」
「ヨーグルトを食べたい」
「子どもがおやつを取りたい」

そんなたびにパントリーまで行くことになります。料理をする人には便利でも、それ以外の家族にとっては不便に感じられることもあります。

反対に、冷蔵庫がリビングから近すぎると、今度は音や見た目が気になる場合もあります。したがって、

冷蔵庫を隠すかどうかより、「誰が・いつ・どこから冷蔵庫を使うのか」を考える方が重要です。

大きなパントリーを作ったのに、使いにくいこともあります

収納は多ければ多いほど良いと思われがちです。ところが、収納には「面積」と「使いやすさ」という別の問題があります。

大きなウォークイン型のパントリーを作ると、人が入るための通路が必要になります。つまり、パントリーの床面積すべてを収納に使えるわけではありません。

場合によっては、大きなパントリーより、

壁面収納や奥行きを抑えた棚の方が収納しやすい

こともあります。収納量だけではなく、

  • 何を収納するのか
  • どこで使う物なのか
  • どのくらいの頻度で取り出すのか

まで考えると、必要な収納の形が見えてきます。

オープンキッチンにしたら「物を置けない」

開放感のあるオープンキッチンも人気があります。壁がないのでLDKが広く見え、料理をしながら家族と会話できるのも魅力です。

一方で実際に生活すると、郵便物、学校からのお知らせ、薬、充電器、調味料——こうした細かな物が少しずつキッチン周辺に集まってきます。

モデルルームのような状態を毎日維持するのは簡単ではありません。だからといって、

「オープンキッチンは失敗」ということではありません。

問題は、生活用品の置き場所まで計画されているかどうかです。

オープンキッチンを全部やり直さなくても改善できます

「キッチンが丸見えで落ち着かない」
そんな場合でも、すぐにキッチン全体を交換する必要があるとは限りません。

たとえば、

腰壁を造る。カウンターを付ける。キッチン横に収納を造る。目隠しになる壁を一部設ける。コンセントを使いやすい位置に増やす。棚を追加する。

こうした工事だけで、かなり使い勝手が変わる場合があります。

間取りの不満が、そのまま大規模リフォームに直結するわけではありません。

ここはリフォームを考えるうえで、とても大切なところです。

「間取りが悪い」と思っていても、原因は家具配置かもしれません

実際に住宅を見てみると、建物を直す前に検討した方がよいこともあります。

たとえばダイニングテーブルです。

4人掛けから少し小さなものへ変更する。テーブルの向きを90度変える。ソファの位置を変える。収納家具を別の場所へ移す。

それだけで人の動きが変わることがあります。いきなり壁を壊したりキッチンを移動したりするのではなく、

「何が使いにくさの原因なのか」を先に整理することが重要です。

家族構成が変われば「良い間取り」も変わります

新築したときには小さかった子どもも成長します。夫婦の働き方が変わることもあります。子どもが独立することもあります。親と同居する可能性もあります。

つまり、新築時に十分考えて作った間取りでも、10年、20年と暮らしていけば生活に合わなくなることがあります。

それは「家づくりに失敗した」ということではありません。

家族の暮らしが変わったということです。

だからこそ住宅は、必要に応じて手を加えながら使っていくものだと私たちは考えています。

間取り変更には簡単にできない工事もあります

ここはリフォーム会社として、きちんとお伝えしておきたいところです。

壁を取れば簡単に広いLDKになるとは限りません。建物を支えている壁であれば撤去できない場合があります。

キッチンを移動する場合も、給水管、給湯管、排水管、換気ダクト、電気配線などの検討が必要になります。マンションであれば、さらに管理規約や床下の配管条件などによる制約があります。

写真や図面だけでは判断できないことも多くあります。

「こうしたい」という希望と、「その住宅で実際にできること」を現地で照らし合わせることが必要です。

住み慣れた家だからこそ分かることがあります

新築時には、まだその家で生活した経験がありません。一方、リフォームするときには違います。

「朝はここが混雑する」
「ここに鞄を置いてしまう」
「この収納はほとんど使っていない」
「冷蔵庫まで行くのが面倒」
「冬になるとこの場所が寒い」

何年も暮らしたからこそ分かることがあります。これはリフォームを考えるときの大きな材料です。

見た目を新しくするだけではなく、

これまで暮らして分かった不便を一つずつ解消する。

それもリフォームの大切な役割です。

札幌で「間取りを少し変えたい」というご相談も承ります

北嶺建設では、キッチンをすべて交換するような工事だけでなく、

「ここに収納を造れないだろうか」
「キッチンの一部を目隠ししたい」
「この壁を取れるか見てほしい」
「LDKの動線をもう少し良くしたい」

といったご相談にも対応しています。

最初から工事内容を決めていただく必要はありません。実際に生活していて、

「なんとなく、この辺が使いにくい」

という段階でも構いません。現地を見ながら、現在の間取りを大きく変える必要があるのか、小さな工事で改善できるのかを一緒に考えます。

まとめ|流行の間取りより「自分たちの暮らし」を基準に

SNSには素敵な住宅がたくさんあります。参考にすること自体は悪いことではありません。

ただ、写真だけでは、その家族が朝どのように動き、どこに荷物を置き、何回冷蔵庫を開けるのかまでは分かりません。

反対に、SNSで「後悔した」「失敗した」と紹介されている間取りが、別の家庭ではとても使いやすいこともあります。

住宅には、すべての人にとって正解となる間取りはありません。

そして、すでに住んでいる住宅で不便を感じているなら、

家全体を造り直さなくても、収納を一つ増やす、壁を少し造る、家具の位置を変えるといった方法で改善できることがあります。

住んでから分かったことを、次のリフォームに生かす。北嶺建設では、そんな住まいの改善についてもご相談を承っています。

よくあるご質問

Q1. 間取り変更だけの相談でもできますか?
はい。工事内容が決まっていなくても、「この場所が使いにくい」というところからご相談いただけます。

Q2. LDKの壁は撤去できますか?
壁の役割や建物の構造によります。建物を支える壁など、撤去できない場合もありますので現地確認が必要です。

Q3. キッチンの位置を変更することはできますか?
可能な住宅もありますが、給排水・換気・電気などの条件によって工事内容が大きく変わります。

Q4. キッチンを交換せず、収納だけ増やすこともできますか?
可能です。造作収納、棚、カウンター、腰壁など、現在のキッチンを生かして改善する方法もあります。

Q5. マンションでも間取り変更はできますか?
可能な場合があります。ただし、建物の構造や管理規約、配管などの制約がありますので、戸建住宅とは条件が異なります。



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この記事を書いた人

スタッフA|北嶺建設 広報担当

北嶺建設でホームページやSNSなどの情報発信を担当しています。
日々の仕事やお客様からのご相談、SNSで見つけた住まいの疑問をもとに、リフォームや暮らしに役立つ情報をスタッフ目線でお届けします。