「植栽 剪定を頼みたいけど、どこまで切っていいかわからない」──札幌市内の現場で、こういう相談はかなり多いです。切りすぎると見栄えが悪くなる。かといって放置すると、落ち葉・日当たり・害鳥と問題が雪だるま式に増えていく。
今回は札幌市中央区のビル前植栽の剪定工事をご紹介します。住宅街に近いエリアでの施工だったため、騒音対策にも気を配りました。費用の目安や施工の流れも含めて書いていきます。
- 植栽を放置するとどんな問題が起きるか
- 剪定前にお客様と何を打ち合わせするか
- 充電式チェーンソー(マキタ MUC009G)を使う理由
- 今回の工事費用の目安(税別5万円前後)
放置された植栽が引き起こす3つの問題
落ち葉と枯葉が積み重なる

今回ご依頼をいただいたのは、札幌市中央区のビル前に植わった複数の樹木でした。写真を見てもらえばわかりますが、枝葉がかなり密に繁っている状態です。落ち葉・枯葉の量が増え、清掃の手間が毎年のように増えていたとのことでした。
放置した年数が長いほど、根元に積み重なった腐葉土が排水を妨げることもある。これは樹木の問題だけでなく、建物周辺の環境問題にもつながります。
日当たりが悪くなる・カラスが巣を作る
枝が密になると、建物内への日の光が遮られます。1階の窓や玄関まわりが暗くなる。それだけでなく、今回はカラスが巣を作っていたという問題もありました。
カラスは一度巣を作ると、翌年も同じ場所に戻ってくる習性があります。早めに対処しないと、毎年の悩みになる。見えてるところだけが全部じゃない、というのは樹木も同じで、密な枝葉の奥に巣ができていても気づきにくいんです。
カラスをはじめ野鳥の巣は、産卵・育雛中は鳥獣保護管理法により撤去できません。巣立ち後に対応するか、事前の剪定で巣を作りにくい環境にしておくことが現実的な対処です。
剪定前の打ち合わせで「どこまで切るか」を決める
「切りすぎ」は取り返しがつかない
段取り八分、という言葉を私はよく口にします。剪定工事も同じで、チェーンソーを入れる前の打ち合わせが仕事の大半を決めます。
今回のお客様との打ち合わせで一番時間をかけたのは「どのくらいの大きさに仕上げるか」という部分でした。切りすぎると見栄えが悪くなる。木によっては樹形が崩れて、回復に何年もかかることもある。ここで迷う。正解が一つじゃない、と思うのはこういう時です。
お客様の「明るくしたい」という要望と、「見栄えを保ちたい」というバランスを現場で確認しながら、枝一本ずつの判断になります。
現地で確認する内容
- 残したい枝・幹の高さと方向
- 隣地・建物への越境具合
- カラスの巣など特殊な問題の有無
- 切り落とした枝の処分方法
今回は「陽が入るようにしたい」「でも丸坊主にはしたくない」というご希望でした。樹形を残しながら内側の込み合った枝を間引く方針で進めることにしました。
施工の流れ|充電式チェーンソーによる静音剪定
樹木の種類・高さ・繁茂の状況を確認。どの枝を残してどこを落とすか、お客様と現地で方針を決めます。「このくらい」というイメージのすり合わせが、仕上がりへの一番の近道です。図面や口頭だけでは伝わらない部分があるので、必ず現地で確認します。
切り落とした枝が建物・車・通行人に当たらないよう、落下範囲を確認して作業エリアを確保します。住宅街に近い現場では、通行の妨げにならないよう配慮しながら段取りを組みます。今回は枝が道路側に張り出している部分もあったため、作業順序を慎重に決めました。
使用したのはマキタの充電式チェーンソー MUC009Gです。エンジン式と比べると、騒音が格段に少ない。住宅街に近いビル前での作業だったため、この選択は意識的なものでした。近隣の方がいる時間帯でも、会話が普通にできるくらいの音量で作業できます。排気ガスも出ないため、建物の入り口付近での作業にも向いています。
切り落とした枝葉を集積して搬出します。今回は複数の樹木からかなりの量の枝が出ました。写真2のように、太い枝から細い枝まで、まとめて地面に降ろして整理します。量が多い場合はトラックへの積み込みも含めて段取りを組んでいます。
ブロワーとほうきで敷地内・周辺の葉くずや木屑を丁寧に掃除して完了です。工事が終わったあとの現場の状態も、仕事の一部だと思っています。枝を切って終わり、ではなく、来たときよりきれいにして帰るのが当然の基準です。

施工後の仕上がりと工事部長の視点

日当たりが戻った
施工後の写真を見てもらえると、空が見えるようになっているのがわかります。作業前は枝葉が重なりあって、空がほとんど見えない状態でした。こうして並べてみると、変化は明らかです。
樹形は残してあります。幹は生きているので、今後また枝葉は伸びてきます。完全に丸坊主にするより、樹形を保ちながら間引く方が、長い目で見てバランスが取りやすい。

充電式チェーンソーを選んだ理由
今回使用したマキタ MUC009Gは、40Vmax対応の充電式チェーンソーです。エンジン式に比べて作業音が静かで、住宅街や建物の入口付近での作業に向いています。
「充電式だと力が足りないのでは」と思われる方もいるかもしれません。正直、太い幹を一気に切り倒すような作業では、エンジン式の方が有利な場面もあります。ただ今回のような、枝の剪定・樹形の整えがメインの作業であれば、充電式で十分対応できます。周辺環境への配慮を優先した判断でした。
「そのうち伐採・伐根も」という言葉が気になった
お客様から「そのうち伐採・伐根も考えている」というお言葉をいただきました。今は剪定でスッキリした状態ですが、将来的に木を根ごと取り除くことを検討されているようです。
伐採と伐根は、剪定とは別の工事です。特に伐根は根の深さや広がり方によって手間が大きく変わります。重機が必要になることもある。今の状態を見ておくと、次の工事の段取りも組みやすい。今回の施工で現場の状況は把握できているので、その時が来たらスムーズに動けると思います。
費用目安と対応エリアについて
今回の工事費用
今回の植栽剪定工事の費用は、税別5万円前後が目安です。ただし樹木の本数・高さ・繁茂の状態によって変わります。同じ「剪定」でも、2mの低木数本と、5m超の高木が複数本では、手間も搬出量もまったく違う。
現地を見ないまま金額を決めるのは難しいので、まずは現地確認をさせていただいています。見積りだけでも対応できますので、お気軽にご相談ください。
対応エリア
有限会社北嶺建設は札幌市清田区を拠点に、札幌市内全域で対応しています。今回の中央区をはじめ、豊平区・白石区・厚別区・手稲区など市内各エリアへの対応実績があります。
まとめ
植栽の問題は、気になり始めた時点ではまだ軽症のことが多いです。放置すればするほど、落ち葉の量・日当たり・害鳥の問題が積み重なっていく。
今回の現場で意識したのは2つ。「切りすぎない判断」と「近隣への配慮」。どちらも、お客様や周辺の方の立場で考えれば自然と出てくる基準です。派手なことは何もありません。ただ、その基準をずらさないようにしているだけです。
札幌市内で植栽剪定・伐採・伐根をご検討中の方は、北嶺建設にご相談いただければ現地を確認したうえでご提案します。無理に工事を勧めることはありませんので、まずは一度お声がけください。
よくあるご質問
剪定はどのくらいの頻度で行えばいいですか?
樹種や成長速度によって異なりますが、年1〜2回を目安にしているお客様が多い印象です。放置期間が長いほど一度の作業量が増え、費用も上がる傾向があります。定期的に手を入れる方が、長い目で見て管理しやすいと思います。
作業中の騒音が心配です。近隣への配慮はしてもらえますか?
当社ではマキタの充電式チェーンソーを使用しており、エンジン式と比べて作業音を大幅に抑えられます。近隣への配慮が必要な現場では、この機材を積極的に使っています。作業時間帯については事前にご相談ください。
伐採だけでなく、抜根(伐根)もお願いできますか?
対応しています。ただし伐根は根の深さ・広がりによって作業量が大きく変わり、重機が必要になる場合もあります。まず現地を確認させていただいてから、費用と工程をご案内しています。
剪定・伐採の費用はどのくらいかかりますか?
樹木の本数・高さ・繁茂の状態によって異なります。今回のような複数本の高木剪定では税別5万円前後が目安でした。正確な金額は現地を見てからのお見積りになります。札幌市内であれば現地確認に伺います。
樹木に鳥の巣があるのですが、撤去してもらえますか?
産卵・育雛中の巣は鳥獣保護管理法の関係で撤去できません。巣立ち後であれば対応可能です。時期によって対応方法が変わりますので、まずご相談いただければ状況を確認したうえでご案内します。
村松 拓海(有限会社北嶺建設 工事部長)
札幌市清田区を拠点に、新築・リフォーム・解体・排水管洗浄・除排雪まで現場を統括。保有資格:石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者 ほか。
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