無落雪屋根でも油断できない「雪庇」の問題
札幌市では無落雪屋根の住宅やアパートが多く見られます。
屋根の雪が一気に落ちない点では安全性が高い反面、雪庇(せっぴ)ができやすいという特有のリスクがあります。
雪庇は、屋根の軒先や笠木部分を起点に雪が張り出す現象で、
成長すると人や車、建物に被害を与える危険性があります。
特に今年は、12月中旬の時点ですでに例年の平均降雪量を上回る状況となっており、
例年より早い段階から雪庇対策が必要な冬となっています。
北嶺建設が採用している雪庇対策
私たち北嶺建設では、
屋根の軒先(笠木の外側)にヒーターを設置する雪庇対策を行っています。
この方法は、
雪庇が大きくなってから落とすのではなく、
雪庇がせり出す前に、成長の起点を温めて雪を融かすという考え方です。
屋根全体を融かすのではなく、
雪庇が発生しやすいポイントを的確に抑えることで、
安全性と合理性の両立を図っています。
写真で見る雪庇止めヒーターの効果
今回の記事では、実際の現場で撮影した写真をもとに、
雪庇止めヒーターの効果を確認していきます。
【写真①】雪庇止めヒーターを設置している面

屋根の軒先全体に雪庇止めヒーターを設置している面では、
笠木先端の雪が完全に融けており、雪庇はまったく発生していません。
雪は屋根上に残っていても、
雪庇の起点となる部分で止められているため、
危険な張り出しが起きていない状態です。
【写真②】雪庇止めヒーターを途中まで設置している面と未設置部分との違い

こちらは、雪庇止めヒーターを途中まで設置している状態です。
ヒーターを設置している部分だけ、
- 雪がきれいに融けている
- 笠木先端に雪が残っていない
- 雪庇が形成されていない
という状態がはっきりと確認できます。
一方、ヒーターを設置していない部分では、
- 雪が笠木先端に残っている
- 外側へ張り出す兆候が見られる
- 今後の降雪や風次第で雪庇に成長する可能性がある
という、明確な差が生じています。
同一の建物・同一の気象条件下での比較であるため、
この違いは雪庇止めヒーターの効果そのものといえます。
雪庇対策は「見て分かる」ことが重要です
雪庇対策は、
「本当に効果があるのか分からない」と感じられることも少なくありません。
しかし今回の写真のように、
- 設置している部分だけ雪が消える
- 雪庇が発生しない
- 未設置部分との差が一目で分かる
という状態を確認できると、
対策の意味と必要性が現実的に理解できます。
毎年、同じ場所に雪庇ができている場合は要注意
雪庇ができる場所は、
- 屋根形状
- 風の向き
- 建物の立地条件
によって、毎年ほぼ同じ位置になることが多いのが特徴です。
「いつも同じところが危ない」
「毎年、雪庇落としが大変」
という場合は、
原因を抑える対策を行うことで、
雪庇落としの回数や危険性を大きく減らすことができます。
結論
今年は12月中旬ですでに例年を上回る降雪量となっており、
雪庇ができやすい条件が早くから整っています。
今回の写真からも分かるように、
雪庇止めヒーターを設置した部分では雪が融け、
雪庇は発生していません。
雪庇は、できてから対処するのではなく、
できる前に防ぐことが最も安全で合理的な対策です。
北嶺建設では、
建物の状況を確認したうえで、
必要な箇所に限定した現実的な雪庇対策をご提案しています。
雪庇や屋根雪でお困りの方は、
お気軽にご相談ください。

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