排水管の詰まりは、突然起きるものではありません。根が少しずつ侵入し、堆積物が少しずつ積み重なり、ある日限界を超えて表に出てくる。今回の現場もそうでした。
洗濯排水から水が溢れ、洗面台にも水が上がり、キッチンからはコポコポと音がする。「逆流して水浸しになるからなんとかしてください」というご連絡をいただき、2026年5月16日に札幌市豊平区西岡のお客様宅へうかがいました。
- 排水管への根の侵入がどのように起きるか
- 管内カメラ調査→フレックスシャフト破砕→高圧洗浄の流れ
- 洗浄中に砂が混入した場合に疑うべき「隠れた原因」
- 今回の作業費用の目安(税別50,000円)と根本解決のご提案内容
現地に着いて最初にしたこと
室内の水回りを一通り確認する
洗濯・洗面・キッチンの3か所で症状が出ていました。複数の水回りで同時に症状が出るとき、個別のトラップ詰まりではなく、屋外の排水系統、もしくは合流後の共通管に問題があるとみるのが自然です。室内をひと通り確認したうえで、外へ回りました。
外部桝が隠れていた
外に出て桝の位置を確認したところ、土に埋まって見えなくなっていました。掘り起こして蓋を開け、経路を確認します。こういう時、段取り八部、と頭の中では思っていても、現場に来てみないとわからないことが必ずある。経路がわかってから、ようやく次の手が決まります。
管内カメラで見えた「本当の原因」

桝を掘り起こした後、管内カメラを挿入しました。モニターに映し出された映像を見た瞬間、わかりました。根っこです。

モニター画面には、管の内部を埋め尽くすように根が絡まっている様子が映っていました。木の根は、管の継ぎ目のわずかな隙間から入り込みます。水分と養分を求めて、少しずつ、確実に。外から見ても何もわからない。見えてるところだけが全部じゃない、というのはこういうことです。
敷地内に高木や根が張りやすい植栽がある場合、排水管への根の侵入リスクは高まります。特に築年数の経った建物で陶器管(素焼きの管)が使われている場合、継ぎ目が多く根が入りやすい状況です。
設備屋さんとの現場判断
今回は設備屋さんとも話しながら進めました。「根だけじゃないかもしれない。洗ってみてから判断しよう」という話になり、まずはフレックスシャフトで根を破砕・除去するところから始めることにしました。
フレックスシャフトと高圧洗浄、2段階で対応した理由
根にはフレックスシャフト、堆積物には高圧洗浄

フレックスシャフトで破砕・除去した根がこれです。管の中でこれだけのものが絡まっていたわけです。引っ張り出してみると、かなりの量でした。高圧洗浄だけで根に対応しようとすると、押し込んでしまうだけで貫通しないことがある。根にはフレックスシャフト。これは経験からそう判断しています。
高圧洗浄中に気づいた「砂の混入」

根を除去した後、高圧洗浄機で桝から本管方向へ洗管ホースを挿入し、各系統を逆洗浄しました。そのとき、排水が茶色く濁りました。ここで迷いました。
汚れが出てきたのか、それとも別の何かか。
よく見ると、濁りではなく砂でした。水と一緒に砂が流れてきている。これは通常の洗浄では出てこない。配管のどこかに損傷があるか、トラップ部が外れているか、そのどちらかだと判断しました。砂が地中から管内に入ってくる経路がある、ということです。

桝の内部を上から確認すると、配管の接続部分の状態が見えました。根の侵入があった箇所と、水の流れる状況。洗浄後に管内カメラで再確認し、仕上がりを映像でチェックしました。
高圧洗浄中に排水から砂が混入する場合、配管の亀裂・破損、またはトラップ部の外れが疑われます。高圧洗浄で一時的に流れが回復しても、根本原因は解消されていないため、再発リスクが残ります。
作業の流れ:全ステップ
洗濯・洗面・キッチンの症状を確認。複数箇所で症状が出ていることから、屋外の共通排水系統に問題があるとみて外へ。
土に埋もれていた桝を掘り起こして蓋を開け、配管の経路と系統を確認。
管内カメラを挿入し、詰まり位置と原因を映像で確認。根の侵入が主因と判明。
根の除去に特化したフレックスシャフトで破砕・引き出し。高圧洗浄の前にまず根を取り除く。
桝から本管方向へ洗管ホースで各系統を逆洗浄。排水に砂が混入していることを確認し、配管損傷またはトラップ外れの可能性を特定。
再度カメラで管内を確認。通水テストで流速と音をチェック。
桝内を清掃して蓋を戻し、お客様に仕上がりを確認いただく。
配管損傷・トラップ外れの可能性を説明し、外部桝やり替え工事の見積もりをご依頼いただき作業完了。
今回の工事で私が気にしていたこと
「洗浄で直った」で終わらせない
高圧洗浄で根を流し、通水は回復しました。お客様からすれば「直った」に見える状態です。でも、洗浄中の砂の混入を確認していた以上、そこで終わりにする気にはなれませんでした。
配管に亀裂があるか、トラップ部が外れているか。どちらにしても、そのままにしておけば土砂が流入し続け、また詰まります。根本原因はそこにある可能性が高い。正直、この判断を今回のお客様にどこまで説明するか、少し迷いました。「とりあえず流れるようになりましたよ」で返すのが楽といえば楽です。でも、それは自分がされたら嫌だと思う。
外部桝のやり替えが必要かどうか、最終的な判断は現地調査・見積もりを踏まえてお客様にしていただくものです。ただ、「こういうことが起きています、こういうリスクがあります」と伝えることは、仕事として外せない。
養生と室内への配慮
高圧洗浄の際、室内用ホースを使用し、養生するところは養生して作業を進めました。派手なことは何もありません。ただ、終わった後に「汚れが残っている」というのが一番いけない。現場の後始末まで含めて仕事です。

長時間でしたが対応してくださってありがとうございます。
ありがたい言葉でした。作業時間が長くなったのは、途中で砂の混入を確認して判断し直したから。その分だけ手間もかかりましたが、やるべきことをやった結果だと思っています。
費用の目安と、根本解決の話
今回の作業費用
今回の詰まり抜き・管内洗浄作業(管内カメラ調査・フレックスシャフト・高圧洗浄含む)の費用は税別50,000円が目安です。現場の状況・配管の長さ・詰まりの程度によって変わりますので、現地確認後にお見積もりします。
外部桝やり替えについて
今回の根本解決としてご提案したのは、外部桝のやり替えです。費用は現地調査・掘削の範囲・桝の種類によって変わります。ただ、今のまま高圧洗浄だけを繰り返しても、砂の流入は止まらない。根も再び侵入する。
結局どちらが得か、という話です。目先の費用を抑えるか、根本から直すか。どちらがいいかはお客様が決めることですが、判断の材料は全部お伝えしたうえでご検討いただきたいと思っています。
まとめ:今回の現場から
今回の詰まりの直接原因は根の侵入でした。ただ、洗浄中に砂の混入が確認されたことで、配管損傷またはトラップ外れという「もう一つの問題」が見えてきました。
症状の表面だけ見ていたら、高圧洗浄で流れが回復した時点で終わりにしていたかもしれません。でも、現場で気づいたことを無視して帰るのは、私には難しい。
札幌市内で「複数の水回りで同時に症状が出ている」「詰まりを繰り返している」という場合は、一度管内カメラで確認されることをおすすめします。豊平区・清田区周辺での排水管の詰まり・逆流でお困りの方は、まずご相談ください。無理に工事をおすすめすることはありませんので、ご安心ください。
よくあるご質問
Q:複数の水回りで同時に詰まりの症状が出ています。これは何が原因ですか?
A:洗濯・洗面・キッチンなど複数箇所で同時に症状が出る場合、個別のトラップではなく屋外の共通排水管や外部桝に問題があるケースが多いです。管内カメラで確認するのが確実です。
Q:排水管への根の侵入はどのくらいで起きますか?
A:敷地内の植栽の種類・管の種類・築年数によって大きく異なります。陶器管など古い配管は継ぎ目が多く根が入りやすい傾向があります。症状が出てから対応するより、定期的な管内確認が早めの対処につながります。
Q:高圧洗浄で一時的に流れが回復しましたが、また詰まりますか?
A:根の侵入が原因の場合、高圧洗浄だけでは根の発生源(管の亀裂・継ぎ目の損傷)は解消されません。再発することが多いため、根本原因の確認と桝やり替えなどの対応を検討されることをおすすめします。
Q:今回のような詰まり抜き・管内洗浄の費用はどのくらいですか?
A:当社で対応した範囲では、管内カメラ調査・フレックスシャフト・高圧洗浄を含む作業で税別50,000円前後が目安です。ただし配管の状況・長さ・詰まりの程度によって異なりますので、現地確認後にお見積もりします。
Q:洗浄中に排水が茶色く濁ったり砂が出てきたりしました。問題ありますか?
A:砂が排水に混入する場合、配管に亀裂があるか、トラップ部が外れている可能性があります。高圧洗浄で流れが戻っても根本原因は残っているため、管内カメラでの確認と状況に応じた修繕をご検討ください。
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