キッチン排水の繰り返す詰まりを根本解決|管内カメラで油の固着を確認【札幌市東区】

この記事でわかること

  • 繰り返すキッチン排水詰まりの本当の原因
  • 管内カメラ調査でわかること・その重要性
  • 固着した油の塊を除去する専用機材と工事の流れ
  • 詰まりを繰り返さないための予防ポイント

「半年に一度、排水管洗浄の業者さんを呼んでいる。少し改善されるけど、また半年もしないうちに流れが悪くなる」――札幌市東区のお客様からこんなご相談をいただきました。

私、有限会社北嶺建設 工事部長の村松です。この言葉を聞いたとき、正直「原因が取りきれていないだけかな」と思いました。高圧洗浄だけでは落としきれない固着した油の塊が管内に残り続けている可能性が高い。今回はその原因を管内カメラで「見える化」し、根本から解決した施工事例をご紹介します。

現状確認:繰り返す詰まりの「現場」を見る

シンク排水口の状態

まず宅内の水回りの位置を確認し、キッチンのシンクまわりをチェックしました。

施工前:シンクの排水口に水が溜まり、流れが明らかに遅い状態
施工前:シンクの排水口に水が溜まり、流れが明らかに遅い状態

写真をご覧ください。シンクの排水口周辺に水が溜まっている状態です。流れているには流れているけれど、明らかに排水のスピードが遅い。いわゆる「流れが悪い」典型的な状態です。

外部の排水経路の確認

宅内だけでなく、外部の排水管の位置と流れ先も確認します。キッチンからの排水がどのルートを通って公共枡へ流れているかを把握することで、カメラを挿入する最適なポイントが決まります。この「段取り」が作業効率と仕上がり、安全の精度に直結します。

管内カメラ調査:固着した油の塊を「目で見て」確認

カメラが映し出した管内の様子

使用したのはカンツール社製バリュー・スコープⅣ HD。HDクオリティで管内を鮮明に映し出せる管内カメラです。カメラを挿入しながらモニターで状態を確認していきます。

現場の機材配置:管内カメラ・フレックスシャフト・高圧洗浄機を組み合わせて対応
現場の機材配置:管内カメラ・フレックスシャフト・高圧洗浄機を組み合わせて対応
管内カメラ調査:固着した油の塊が複数確認できる(深度2.4M付近)
管内カメラ調査:固着した油の塊が複数確認できる(キッチン立上り配管より2.4M付近)
管内カメラ調査:より鮮明に映し出された固着油の固形物群
管内カメラ調査:より鮮明に映し出された固着油の固形物群

カメラを進めていくと……モニターに映し出されたのは、管内壁にこびりついた白っぽい固形物と、管の断面を塞ぐように堆積した複数の油の塊でした。写真4・5をご覧いただくとわかるように、凸凹とした岩のような形状の固形物が管内に複数点在しています。

注目ポイント:カメラの表示を見ると「2.4M」付近でこの状態。排水口から約2〜3メートルの位置に固着した油の塊が集中していました。高圧洗浄だけでは水圧が届きにくく、表面を流すだけになっていたことがよくわかります。

「半年ごとに洗浄していたのに詰まりが繰り返されていた」理由がこれです。柔らかい油汚れは高圧洗浄で除去できますが、長年積み重なって固化した油の塊は水圧だけでは崩しきれないことがあります。今回はまさにそのケースでした。

使用機材と現場の様子

管内カメラのモニターで状況を確認しながら、同時に作業の段取りを組み立てます。

床をしっかり養生し、

  • 管内カメラ(バリュー・スコープⅣ HD):管内の状態をリアルタイムで確認
  • RIDGID フレックスシャフト K9-12:固着した油の塊を物理的に破砕・剥離
  • 高圧洗浄機・洗浄ホース:破砕した汚れを管外へ押し出す

この3点セットで対応しました。

施工:固着油をフレックスシャフトで破砕・除去

RIDGIDフレックスシャフト K9-12の役割

今回のような固着した油の塊には、高圧洗浄に加えて物理的な破砕が有効です。RIDGID フレックスシャフト K9-12は、柔軟なシャフトの先端についたフレックスシャフト推進ヘッドが回転しながら管内壁にこびりついた固形物を削り取っていく機材です。

私自身、クレーン運転士時代から「見えないところは機材で確認する」という習慣が染み付いています。配管の中は目視できないからこそ、カメラで確認しながらフレックスシャフトを進め、「削れているか」「取り残しはないか」を都度チェックしながら作業を進めました。

管内カメラによる仕上がり確認

フレックスシャフトと高圧洗浄を組み合わせて固形物を除去したあと、再度管内カメラを挿入して取り残しがないかを確認します。「やりました」で終わるのではなく、カメラで見て確認する。この一手間が再発防止につながります。

除去された固形物:これが詰まりの正体

除去された固形物①:管内から押し出された固着油の塊をざるで回収
除去された固形物①:管内から押し出された固着油の塊をざるで回収
除去された固形物②:岩のように固化した油脂の塊。多孔質な構造が長期蓄積を物語る
除去された固形物②:岩のように固化した油脂の塊。多孔質な構造が長期蓄積を物語る

高圧洗浄で押し出し、外部の枡から回収した固形物がこちらです。ざるに山盛りになった、岩のようにゴツゴツとした塊。色は白〜灰色がかっており、内部は多孔質(気泡のような穴がある)な構造をしています。

これはキッチンから流れ出た油脂が長期間にわたって蓄積・固化したものです。食用油や調理時の動物性脂肪が冷えて固まり、それが層を重ねて「石」のような固形物に変化します。単純な油汚れとは性質が異なり、通常の高圧洗浄では表面をなでる程度にしか対処できないことも少なくありません。

工事部長・村松より:写真7・8を見ていただくとわかりますが、これだけの量の固形物が管内にあれば、高圧洗浄を繰り返しても「少し改善するけどすぐ戻る」という状態になるのは当然です。根本の固着物を取り除かない限り、その上に新たな汚れが積み重なるだけ。今回、管内カメラで原因を「見える化」できたことがこのお客様の問題解決につながりました。

費用・工期・予防のポイント

今回の工事概要と費用目安

今回の工事内容と費用目安は以下のとおりです。

工事内容:詰まり抜き+管内カメラ調査(キッチン排水管)+外部排水管清掃
場所:札幌市東区
使用機材:管内カメラ(バリュー・スコープⅣ HD)、RIDGID フレックスシャフト K9-12、高圧洗浄機
費用目安:50,000円〜(税別)※状況により異なります

「高圧洗浄だけ」と比べると費用は上がりますが、半年ごとに洗浄費用をかけ続けるコストと比較すると、根本解決のほうがトータルコストを抑えられるケースもあります。まずは現状をしっかり調査してから最適な方法をご提案しています。

繰り返す詰まりを予防するためのアドバイス

今回のような固着油による詰まりを予防するために、日常的にできることをいくつかご紹介します。

  • 調理後の油は排水口に流さない:少量でも長年の蓄積が固着の原因になります。廃油処理袋や固める凝固剤を活用しましょう。
  • 食器を洗う前に油分をペーパーで拭き取る:排水口に流れ込む油の量を減らす最も簡単な習慣です。
  • 定期的なお湯洗い:週に一度、または一日の終わりに45℃~60℃程度のお湯(熱湯は排水管を傷める場合があります)をバケツや大きめボールで流すと、配管内の油分が溶け出しやすくなります。

    ※キッチン下の蛇腹ホースの連結をチェックしてください。緩かったりすると下階漏水などの危険があります。
  • 「流れが遅くなってきた」と感じたら早めに相談を:完全に詰まってからでは対処の難易度と費用が上がります。

まとめ

今回の施工事例のポイントを整理します。

  • 繰り返すキッチン排水詰まりの原因は、管内に固着した油の塊の取り残しだった
  • 管内カメラ(バリュー・スコープⅣ HD)で問題箇所を「見える化」することで、適切な対処が可能になった
  • RIDGID フレックスシャフト K9-12+高圧洗浄の組み合わせで固着油を物理的に破砕・除去
  • 作業後も管内カメラで取り残しがないことを確認し、根本解決を実現
  • 費用目安:50,000円〜(税別)

お客様からは「固い油が残っていたとは知らなかった。今回は綺麗になり、排水管の長さや中身も調査してもらい安心しました」というお声をいただきました。「見える化」による安心感もご提供できたことを嬉しく思っています。

「流れが遅い」「定期的に洗浄しているのに改善しない」とお感じの方は、まず一度、管内カメラによる現状調査をご検討ください。原因がわかれば、解決策も明確になります。

有限会社北嶺建設
📍 札幌市清田区
📞 011-889-2833
🕐 営業時間:月〜土 8:00〜17:00

排水管の詰まり・流れが悪い・繰り返す詰まりでお困りの際はお気軽にご相談ください。現地調査のうえ、最適な方法をご提案いたします。