
排水口からイヤなニオイがしたり、水の流れが悪く感じたことはありませんか?
そんなときに手軽に使えるのが、パイプユニッシュ(商品名)などのパイプ洗浄剤。
ホームセンターやドラッグストアで割と安価で簡単に手に入り、家事の合間にサッと使える便利アイテムです。
でも、「本当に効果あるの?」「使い方を間違えると逆効果?」といった疑問の声もよく聞きます。
今回は、排水管メンテナンスのプロとして、
パイプユニッシュを使う前に知っておきたいポイントや、効果的な使い方、
そして“それでも改善しない場合”に備えた対処法までをわかりやすくお伝えします。
パイプ洗浄剤の使い方
よく目にする黄色いボトルタイプのパイプユニッシュは、ボトルに目盛りがついていて、
症状にあわせて量を調整できます。
- 軽いニオイやヌメリ → 1目盛(約80g)
- 汚れが気になるとき → 2〜3目盛
- 強いつまりや臭い → 4〜5目盛
使い方は以下の通りです。
- 水がたまっていない状態で排水口に注ぐ
- 15〜30分ほど放置する(放置しすぎないのがコツ)
- たっぷりの水で洗い流す
これだけで、見えない排水管の中をスッキリ洗浄できます。
定期的に使えば、つまりの予防にもなりますよ。(公式HPより)
そのように書かれていて、きっと多くの方がその通りに使っていると思います。
……が、実は説明文をあまり読まず、なんとなく使っているという方も少なくないのではないでしょうか?
「とりあえず流しておけばOKでしょ」
「どのくらい入れるんだったっけ?」
「水はすぐ流してもいいよね?」
そんな“なんとなくの使い方”をしてしまうと、せっかくの効果が半減したり、思わぬトラブルにつながることも。
次は、意外と知られていないパイプユニッシュの注意点について、少し詳しくお話ししていきます。
使用時の注意点
まずは洗浄剤の用量をきちんと守っているか
一番ありがちな間違いが、「洗浄剤の量を適当に入れてしまうこと」です。
「とにかくたっぷり入れれば効きそう!」と、ボトル半分くらいドバッと入れてしまったり、逆に「もったいないから少しだけ…」と控えめに使ったりしていませんか?
パイプユニッシュ濃密ジェルには、目的に合わせた適切な使用量がきちんと記載されています。
1目盛=約80gという目安を守って、
・軽い汚れやニオイなら1目盛
・流れの悪さが気になるなら3目盛程度
・しつこいつまりには4~5目盛
というように、状況に応じて使い分けることが効果を発揮するポイントです。
多く入れれば良いというものではなく、排水管の素材や構造によっては、洗浄剤が多すぎることで悪影響を与えることもあるんです。
説明書をしっかり読んで、適切な量を守って使いましょう。
使用時の注意点②
そして、放置する時間を守ることももちろん大切です。
たとえば「もっと効かせたいから」と1時間以上放置してしまう方もいますが、これは逆効果になることも。
パイプユニッシュは、15〜30分程度で効果を発揮するように設計されています。放置しすぎると、逆に配管や設備に負担がかかる可能性もあるため、長時間の放置はNGです。
そして——
個人的には、次の行動が一番大事だと思っています。
それは、
▶ しっかりと水で洗い流すこと!
洗浄剤を注いで放置したあと、
「なんとなく流したつもり」で済ませていませんか?
この最後の水流しをしっかり行わないと、溶けた汚れがその場にとどまり、かえって再び詰まりやニオイの原因になってしまうこともあるんです。
水を流せとは書いてありましたが説明書きをもう一度、見てみましょう
パイプユニッシュの公式HPを見たところ
「充分な水で流す」
とだけ書いてあります。
さて、充分な水とは…?
私もわかりませんので、Googleで検索したところこのような返答が返ってきました。
十分な量の水とは、状況によって異なりますが、一般的には、洗面器2杯分(約9リットル)程度の水を目安にすると良いでしょう。
これを見てみなさんは何を思いますか?
中には「そんなに流してなかった…」「そのあと洗い物するからいいやってしてた…」などと感じた人もいるのではないでしょうか。
もう一つポイントとしては充分な量の水を一気に流すということも大事です。
一気に流すと言いましても注意点があります。
シンク下の配管の立ち上がりと蛇腹ホースの繋ぎ目はどうなっているかよく確認しましょう。
大体は防臭ゴムというものが繋ぎ目に取り付けてありますが、経年劣化や長い年月の振動などで外れてしまっていることがまれにあります。
その外れてしまっている状況で大量の水を流すとどうなるか。
最悪の場合、排水処理が追い付かず繋ぎ目から水が溢れて、床や床下に水が溢れます。
2Fにキッチンがある方は特に大惨事です。
今一度、シンク下の蛇腹ホース、配管の立上り部のチェックをおススメします。
割と安価に手に入るとはいえ、塵も積もれば、、、、お金もかかりますよね。
パイプ洗浄剤を使わない予防方法としては、毎日の洗い物の終わりや大量の洗い物をした後に充分な量のお湯を溜めて流すことも効果的です。
注意点の最後に…
定期メンテナンスで伺ったお宅でパイプユニッシュを定期的に正しく使用されているお宅へ訪問をしたことがありますが、配管内と蛇腹ホース、トラップ部が多少汚れは見えますが年数にしてはとても綺麗な状態でしたので、正しく使えば効果があると私は感じています。
パイプ洗浄剤を使っても、何も改善しない場合
パイプ洗浄剤を使っても、何も改善しない場合は…
「説明通りに使ったのに、まだニオイがする」
「水の流れがまったく良くならない」
そんな場合は、無理に自分でどうにかしようとせず、専門業者に相談することをおすすめします。
針金やワイヤーなどを使って中をつついてみたり、複数の薬剤を混ぜたりすると、かえって状態が悪化してしまうことがあります。
排水管の奥で汚れが固まり、完全な詰まりや逆流、大量の水漏れにつながるケースも少なくありません。
なるべく大きなトラブルになる前に、プロの手を借りることが大切です。
札幌・札幌近郊にお住まいの方へ
弊社では、排水管の高圧洗浄・つまり除去・カメラ調査など、排水トラブルの対応を専門に行っています。
市販の薬剤で改善しない場合や、何度も同じ場所が詰まるなどの繰り返しトラブルにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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