
住宅の外階段に取り付ける手摺工事の様子をお伝えします
高齢になると、玄関から道路までのちょっとした階段でも負担を感じることがあります。特に手すりがないと、雨の日や冬場の凍結時には転倒のリスクも高まります。今回ご依頼いただいたお宅では、玄関から歩道へと続く6段の階段に手すりがなく、日々の昇降に不安を感じられていました。
しかし、階段の形状はアールを描いており、さらに腰壁は自然石積み。一般的な手すりの取り付けでは対応が難しい状況でした。そこで今回は、石積みの一部を撤去し、ステンレス製の「弁当箱」基礎を埋め込み、そこに壁付ブラケットを設置。手すり棒には鉄+半硬質樹脂(Φ34)を使用し、握りやすさと耐久性を確保しました。ブラケットはステンカラー、手すりはチョコレート色を選び、腰壁や階段の雰囲気を損なわず、スッキリとした仕上がりになっています。
工事はわずか1日で完了し、お客様からは「仰々しくなく、自然なデザインでとても満足です!」との嬉しいお言葉をいただきました。今回は工事中や完成後の写真も交えながら、施工の流れをご紹介します。
1. 施工前の現場の様子
ご依頼のあった住宅では、玄関から歩道までの6段の階段がタイル貼りで仕上げられており、両側には自然石の腰壁が設置されていました。しかし、手すりがないため、高齢の住人にとって階段の昇降は大きな負担となっていました。
特にこの階段はアール形状になっているため、既製品の手すりを取り付けるだけでは安全性やデザイン性の面で適切な対応ができません。そのため、階段の形状に合わせた手すりやブラケットを選び、しっかりとした固定方法を考慮した施工が必要でした。


2. 施工のポイントと工事の流れ
① 手すり設置のための基礎づくり
手すりをしっかりと固定するために、自然石の腰壁の一部を撤去し、ステンレス製の「弁当箱」基礎を埋め込みました。この「弁当箱」は、手すりを支えるための強度を確保する重要な役割を果たします。
撤去する石積みは最小限に抑え、腰壁の美観を損なわないよう配慮しながら作業を進めました。


② 壁付ブラケットの取り付け
弁当箱を設置した後、手すりを固定するための壁付ブラケットを取り付けました。
- ブラケットの色はステンカラーで、周囲の雰囲気に馴染むデザイン
- アールに沿って滑らかに設置できるよう、位置を慎重に調整




③ 手すりの取り付け
ブラケットの設置後、いよいよ手すり本体を取り付けました。
- 手すりの素材:鉄+半硬質樹脂(Φ34)で、握りやすく安全
- 手すりのカラー:チョコレート色を採用し、自然な仕上がり
また、アールに沿って違和感なく手すりが設置されるよう、綿密な調整を行いました。


4. 施工後の仕上がりとお客様の声
施工が完了した後、階段全体の見た目がスッキリと整い、手すりが自然になじんだ仕上がりになりました。お客様からは次のような感想をいただきました。






お客様の声:「仰々しくなく、すっきり取り付けられていて嬉しいです。」
実際の施工前後の写真を比較すると、デザインを損なわず安全性が向上したことがよく分かります。
5. まとめ:手すり設置の重要性と今回のポイント
高齢者の方にとって、階段の昇降時の安全確保は非常に重要です。特にアール形状の階段や石積みの腰壁がある場合、一般的な手すりの取り付けが難しいことがありますが、今回のように適切な施工方法を選ぶことで、安全性とデザイン性を両立することができます。
今回の施工のポイント
- 「弁当箱」基礎を埋め込むことでしっかりとした強度を確保
- アール形状に沿って滑らかに手すりを設置
- ステンカラーのブラケット+チョコレート色の手すりで自然な仕上がり
- 工期1日で完了し、お客様にも満足いただけた
手すりの設置を検討されている方は、お気軽にご相談ください。安全で快適な住まいづくりをお手伝いいたします!