(札幌近郊の改修現場から見える実例)
はじめに
住宅には、その時代ごとの流行があります。
30年ほど前、札幌近郊でも多く採用されたのが「出窓」と「天窓」です。
室内を明るく見せたり、外観に変化をつけたりと人気の仕様でした。
しかし現在の改修現場では、これらが原因となる劣化や漏水の相談が増えています。
今回は、実際の現場で感じていることを整理してみます。
出窓で起きやすい問題
■ 外壁との取り合いからの水の侵入
出窓は壁から張り出す構造のため、通常の窓よりも納まりが複雑です。
築年数が経過した住宅では、
- シーリングの劣化
- 水切り不足
- 断熱施工のばらつき
などが重なり、壁内部に水が入っているケースがあります。
外観では分かりにくく、
改修の際に外壁を開いて初めて下地の傷みが見つかることもあります。
■ 結露と凍害
北海道の冬は温度差が大きく、出窓周辺は特に結露が起きやすい部分です。
- 木部の腐朽
- 断熱材の劣化
- 外壁内部の凍害
といった症状につながる場合があります。
当時の断熱基準では、現在ほど寒冷地対策が進んでいなかった住宅も多く見られます。



天窓(トップライト)で増えている相談
■ 防水の寿命による雨漏り
天窓は屋根面に直接設置されるため、
外壁の窓よりも防水に負担がかかります。
築20年以上の住宅では、
- 防水シートの劣化
- シーリング切れ
- 枠周りの腐食
などが原因で漏水が発生する例があります。



■ 雪と氷による影響(寒冷地特有)
札幌近郊では冬の
- 積雪
- 凍結
- 融解の繰り返し
が天窓周囲に大きな負担をかけます。
雪が溜まりやすい納まりの場合、
排水が妨げられ、防水層の劣化を早めることもあります。
なぜ当時は流行したのか
当時の住宅は、
- 明るさ
- 開放感
- デザイン性
が重視されていました。
設計そのものが間違いというより、
長期的な防水や寒冷地での維持管理まで
十分に想定されていなかった例が多い印象です。
現在の改修で多い対応
改修工事では、
- 出窓を通常窓へ変更
- 天窓を撤去して屋根を復旧
- 現在の基準で防水納まりを作り直す
といった方法が選ばれることが増えています。
見た目よりも、長期的な安心を優先する方向です。
まとめ
出窓や天窓そのものを否定するわけではありません。
ただ、寒冷地では水や雪の影響を受けやすく、
年月とともにリスクが表面化しやすい部分でもあります。
住宅の仕様は、その時の流行だけで判断せず、
将来の維持管理まで考えて選ぶことが大切だと感じています。
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